波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

足跡    「ヘイキア」

2017-04-13 10:59:40 | Weblog
新聞に出ていた言葉で人間には三つの区切りがあり、それは人の力では動かせない事である事を言うらしい。一つは「寿命」そして「身長」最後は「適職」だそうである。この言葉が何処の言葉が分からなかったが、(ラテン語?)この中で仕事は自分の力で可能であるような気がしていたが、意外とそうでもないし、自分の力が自分でよく分かっていない事もある。
小さいときからひ弱に育ち、いじめられっ子だった息子は社会人になってもたくましくなる事はなかった。縁故関係で仕事を与えられて出来ているうちはよかったが、自分で仕事を見つけることが出来ず、そのまま縁故で数社を経験したが、全くの他人の競争社会に入り、保護がなくなると肉体的にも精神的にもダメージが大きく、身体を壊しはじき出されるように止めるしかなかった。そして親子で自営業を始めたが、経験不足と甘い計画で思うようにならず、資金ショートで閉鎖せざるを得なくなった。しかしこれが原点であり、本当の適職への道はこれからと言う事を知ったのである。
究極の末に再就職が出来たところは技術を主としたワーカーであるが、これが彼にとって本当の出発点だったのである。3ヶ月の試用期間を得て社員として採用されたが、まだスタートしたばかりである。大きな負荷とハンデがある。しかしここでようやく自分の力でためし自分の力で人生をどう生きるかを知るところとなったのである。
この先がどうなるかは分からない。全ては当人の力次第であろう。私としては励ましてエールを送ることしかない。何時ギブアップするかも分からない。ただ年齢を重ね、家庭を持ち責任感ができつつあることはじじつである。
本当の人生をどう生きるか、そしてその中でどう生きていくかを学ぶ機会なのである。それは
誰でもない、「ヘイキア」の一つなのであろう。
私は静かに全てを委ねて見守るだけである。人生とはそんなものかもしれないし、分岐点かもしれない。

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