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kingkong7

大伴旅人、源実朝、日本語の響きのせつなさ

2012-02-02 01:59:06 | 感想
我が岡に盛りに咲ける梅の花残れる雪をまがへつるかも   大伴旅人

言葉の響きが快楽。
わがおかに さかりにさける うめのはな のこれるゆきを まがえつるかも
と、意味を排除して、音のみで鑑賞しましょう。

音のつらなりの響きが、イメージを喚起し、広げることでしょう。
ほとんど、ビートルズと一緒。 

正岡子規は、実朝を高く評価している。曰く、「實朝の歌はただ器用といふのではなく、力量あり見識あり威勢あり、時流に染まず世間に媚びざる処、例の物数奇連中や死に歌よみの公卿たちととても同日には論じがたく、人間として立派な見識のある人間ならでは、實朝の歌の如き力ある歌は詠みいでられまじく候」(『歌よみに与ふる書』)

源実朝の歌、たとえば、

世の中は つねにもがもな なぎさこぐ あまの小舟の 綱手かなしも

梅が香を夢の枕にさそひきてさむる待ちける春の山風

たそがれに物思ひをれば我が宿の荻の葉そよぎ秋風ぞ吹く

わが恋は百島めぐり浜千鳥ゆくへもしらぬかたに鳴くなり

大海の磯もとどろによする浪われてくだけて裂けて散るかも

ああ、源実朝は、その音楽的センスにおいて、突出しているぞ。ほとんどビートルズ!
そして、日本語の持つ響きの根源的なせつなさのようなものをまざまざと表している。

鎌倉幕府三代将軍、右大臣実朝、鶴岡八幡宮にて暗殺される。1219年、享年28歳。
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キーワード
ビートルズ 鶴岡八幡宮
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