真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

イエデンがあっても使ったことがない若者

2017年07月08日 | Weblog
家に固定電話があっても、固定電話でのやり取りを経験したことがほとんでなく、社会人になって仕事上でしなければならない固定電話での会話が、私たち世代が思う以上に、すごいプレッシャーでストレスの原因なんだそうだ。

若者にとって、「一面識もない人」「どういう立場なのかよくわからない人」からの電話を受けることもあるわけで、話の要旨を理解し、「上の人」につなぐ作業は思った以上のプレッシャーとなるのだそうだ。

特に、彼らが緊張を強いられるのは、普段口をきいたこともない「えらい人」に「お電話です」と告げた際、「どなたからどんな内容?」と問われ、かいつまんで伝えなければならない時だ。

「見知った人との電話」しか経験していない若者にはハードルが高すぎるそうなのだ。「固定電話対応」には「電話の基本訓練」が必要なのだが、「イエデンを知らない学生たち」はその基礎訓練を受けるチャンスに恵まれなかった世代だ。

今の20歳代が生まれた頃は、若生ものはポケベルが主流で、携帯電話がやっと普及し始めて頃だ。だから、20歳代前半の若者たちが育った頃は、家にはイエデンがあったものの、実際に使ったことがないのだ。

イエデンはあるものの、10年くらい前から親たちでさえ、主たる通話には携帯電話を使い、固定電話はあまり使われなくなった。つまり、イエデンは会話をするのためから、ファックスなどでの通信用に使われるようになったのだ。

「イエデン体験」を通じ、40歳以上の世代は「仕事でも使える電話テクニック」を学んだ気がする。相手の顔が見えず、相手の立場も、相手が求める内容もまるでわからない「ゼロから始める会話」に、若者は戸惑うのだ。

日常生活の中で、若者の間だけで通じる会話しかしてこなかった若者たちは、社会人になって戸惑うのは当たり前かな。どんなに通信手段が進化、改革しようとも、仕事上の電話は避けて通れないと思わなければならない。

若者には試練かもしれないが、避けて通れないことだと心得なければならない。



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