真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

日米学生の負債

2016年02月27日 | Weblog
今、アメリカは大統領候補者選びの様子が放映され、民主、共和両党の候補者指名争いが連日の様にTVニュースで観ることが出来る。日本国内で他国の選挙戦をまるで自国の選挙のように報道しているのはちょっとヘンと言えばヘンだと思うけど、日本よりも面白いことは確かだ。

不動産王のトランプさんが以外や以外、支持層を広げているのでちょっと驚きだ。サンダースさんもがんばっているな~と思う。今、アメリカで「Hillary is yesterday」と言われていると友人が言っていたけど、ヒラリーさんは若者の間では過去の人となっているのだろうか。

アメリカ社会ではヒスパニック系の人たちが不当に安い賃金で仕事を請け負うため、白人のブルーカラーの仕事が奪われていると言う現実もある。サンダースさんが若者の指示を受けている理由の一つに、格差の広がりと、学生達が抱える学費ローンも関係しているらしい。

日本の学生の奨学金平均貸与額は295万5千円で、一ヶ月平均62000円の支給を受けている。大学卒業した時点で、学生の3人に1人が300万円近い債務を抱えて社会人となる訳で、毎月14,000円を15~20年かけて返済するのだ。

アメリカでも大学生の多くが高額の学費ローンを抱えていて、2015年は7割が大卒時にローンを抱え、平均残高は約3万 5千ドルというから、約392万円となるのだ。日本よりも無償の奨学金が充実しているアメリカでもこういう状況だ。

日本と同様に、アメリカでも22~27歳の大卒者のうち44%が大卒の学位が不用な仕事に就いているという昨年の調査結果もある。この世代は、モノをもつことへの関心も低くsharing economy、共有型経済を志向する世代なんだそうだ。

日本でも同様なことが起きているわけで、両国とも格差が広がり、親の世代の様に経済的安定を手に入れにくい世代となっている。

私が20年の教員生活で感じていることは、高校時代にポケットベルを持ち、コミュニケーションをしていた世代と携帯電話、パソコンやスマホ等が産まれながらにして有る世代と考え方や人との付き合い方、お金の使い方が大きく別れる様に思うのだ。