ハワイの風

母が入院したので今年に夏のハワイ行きはキャンセルしなければならなかった。夏休みは母の病院通いで終わってしまう、長い人生、こんな夏休みを過ごすことになるなんて、予想だにしなかった。後期が始まり、授業をすすめるうちに、『仕事が有って良かった！！」と今回ほど思ったことも無かったように思う。

火曜は１年、水曜は２年、木曜は３・４年とが履修する学年が上がっていくのだが、火曜日は人数も多くTAを使ってもまだ授業が上手く回らない。３時間授業が終わるとくたくたになる。水曜日はなぜか初めての経験なのだが履修生が女性ばかりだ。中高と女子校だった学生たちがぜひ女性だけで授業を進めたいと言うので、これはこれで結構良い授業が出来ている。

木曜日は３・４年の専門科目なのだが、さすがに彼らも大人になって、授業を受ける態度も何処か違っている。専門科目なのでやる気も違っていると感じる。このように、曜日が進んで行くと授業の楽しさが増してくるのだが、木曜の午後は恐怖の会議日だ。週の授業が総て終わり、ほっとする間もなく、会議になるのが辛い。

夏休みが無かったな～と思っているところに、ハワイの友人から沢山のプレゼントが届いた。中には、ハワイで何時も大量に買って来るフレーバーコーヒー、マカダミヤナッツ、クッキー、来年のカレンダー、Tシャツなどが沢山入っていた。

『あ～、ハワイだ』『ハワイの香りがする」と暫く品物を眺めていた。鼻の奥の方でハワイを感じた。母がまだ退院出来ないので旅行どころではないのだが、もう一度、母をハワイに連れて行きたい。そうすればきっと膝の痛みも消えてしまうと思うのだ。