きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

憲法施行70年 先駆性を考える 第2部 基本的人権掲げて① たたかっていんだ

2017-04-19 16:23:50 | 平和・憲法・歴史問題について
憲法施行70年 先駆性を考える 第2部 基本的人権掲げて① たたかっていんだ
憲法施行70年に日本国憲法の先駆性を考えるシリーズ。第2部は、基本的人権規定の生命力とそれを生かす国民の力について考えます。

人間の尊厳・暮らし守る運動
憲法の基本理念の実践

「私たちの運動は戦争とはまったく違うたたかいです。人間の尊厳と暮らしを守るたたかいなのです。大切なことは、行動し憲法を実践することです」
時給1500円への最低賃金引き上げを求めてサウンドデモや集会に取り組んでいる若者グループ「AEQUITAS(エキタス)」。メンバーの藤井久実子さん(30代)が小さな声でかみしめるように語ります。



エキタス 藤井久実子さん

人権踏みにじる政府への抵抗権
「憲法の基本的理念が自分たちのなかに入ってきて、自分たちはたたかっていいんだ、この場所で生活を守っていくという意思を持てた。憲法12条は、尊厳を守るために不断の努力が必要だといっています。私たちは憲法があるからたたかえる」
日本国憲法は、11条~40条まで豊富な人権条項を持っています。13条で包括的な幸福追求権と個人の尊厳を保障し、25条の生存権など詳細に権利を定めます。
藤井さんがあげた12条は、人権を踏みにじる政府が現れた場合の抵抗、変革の権利を保障したものです。
3月16日夜、エキタスのメンバーら150人が東京都内の経団連会館前で「月100時間も残業させるな」「生活奪うな」とコールを響かせました。安倍首相が財界の求めるまま、過労死ラインの長時間残業を容認しようとしていることに抗議する緊急行動です。
「ブラック資本主義への宣戦布告」―。エキタスの公式ステートメントは、大企業や富裕層の利潤優先に抗議し、憲法25条が保障する生存権に基づいて「社会正義」を実現しようと訴えています。
「ずっと彼女のことを考えています」
藤井さんの声が震えました。
大手広告代理店・電通の社員だった高橋まつりさんが過労自殺に追い込まれた問題と、自分の働き方を引きつけて考えます。
藤井さん自身、東京都内にある衣服の製造会社で非正規労働者として働いています。祝日出勤もサービス残業も当たり前のような職場環境だと言います。



エキタスは4月15日にも東京都新宿区でデモを実施。若者らが「最低賃金1500円、上げろ!」とコールしました

声を上げること自体がたたかい
「憲法は、政治や経済に人間の生活が犠牲にされる社会をただしていく権利を保障しています。個人の尊厳とは、普通に暮らすことができ、自分の生活を持って指図されずに生きること。
言いたいことを言えることです。自分たちの尊厳を守るために声を上げること自体がたたかいなのです」
憲法施行70年のいま、あらゆる分野で多くの人々が日本国憲法の根底にある「個人の尊厳」に光をあて、反撃に立ち上がっています。(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年4月17日付掲載


日々の生活に追われ、声を上げようにも上げることができない人々も。
そんな人たちに、「たたかっていいんだ」と励ますこと。
人間の尊厳と暮らしを守るたたかい。

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