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日本共産党兵庫県委員会で働いています。

神戸製鋼 不正の病巣④ 首相地元でも次々

2017-12-13 21:18:35 | 政治・社会問題について
神戸製鋼 不正の病巣④ 首相地元でも次々

神戸製鋼所の検査データ改ざん問題で、山口県下関市にある長府製造所アルミ押出工業で日本工業規格(JIS)認証が5日、一時停止の通知を受けました。認証機関の日本検査キューエイが、同工場の品質管理体制に問題があるとして、アルミニウム棒など3製品の認証を一時停止しました。

実績なしに受注
同工場のある下関市は、安倍晋三首相の選挙区です。選挙中には、「森友学園」問題の渦中の人となっている妻、昭恵氏が地元の小さな会合にも顔を出し票固めする地域です。この下関市で神鋼がかかわった不正疑惑が2000年に入り、次々と明らかになりました。
一つ目は奥山事件。下関市が発注したゴミ処理施設の奥山工場の建設は不可解な経過をたどって神鋼が受注したのです。神鋼は素材メーカーで、ゴミ処理施設の受注実績はほとんどありませんでした。
当時、ダイオキシン対策のために、全国の自治体が対応を迫られていました。同市でも、ゴミ焼却施設が建設されました。市が決定した「ストーカ式焼却炉」は、建設費や維持管理費が他の方式よりも割高でした。安いものと比較すると建設費で20億円、維持管理費で年8000万円も割高でした。山口県内の他市では、大学教授など専門家も交えた検討を重ねて、低廉な機種に決まったところもありました。しかし下関市では、市幹部だけで機種選定を行いました。密室政治の典型です。
入札過程にも不透明さがつきまといました。市が選定した業者は当初17業者でした。
しかし、過去の実績などから9社に絞られます。さらにその中から談合の嫌疑などによって6社が排除されます。結局、入札に参加したのは3社。最終的に神鋼が落札したのです。工事代金は110億円に達しました。
神鋼はその工事を、西松建設に丸投げしました。西松建設は、自民党政治家などへのヤミ献金で政治資金規正法違反に問われたことのあるゼネコンです。西松建設の下請けとして入った市内業者は全体の3割にすぎませんでした。奥山工場は、02年に工事が完成しました。
この問題を市議会で追及してきた日本共産党の近藤栄次郎市議は「業者選定の最初から神鋼が落札することが決まっていた出来レースだったのではないか。背景には、中央からの強い政治力が働いたはずだ」と指摘します。疑惑はいまでも晴れていません。



神戸製鋼所の長府製造所=山口県下関市

疑惑の随意契約
01年8月のリサイクルプラザ(下関市環境センター垢田〈あかだ〉工場)の発注も疑惑に満ちています。入札に参加した共同企業体のうち神鋼以外の6グループが途中すべて辞退。事前に談合情報が飛び交っていたにもかかわらず、その情報通りに神鋼への随意契約となりました。市議会では、この契約に賛成する発言はなかったものの、自民党系保守会派の賛成で可決。近藤市議は「賛成意見なしの議案に賛成とは議会の自殺行為だった」と指摘します。この工事も、西松建設に丸投げされました。
西松建設に丸投げされたことで、同市の公共事業は、北九州市などの県外業者が多数入ってきました。「暴力がらみの業者もおり、地元の業者は、『怖い』と震え上がった」といいます。
さらに神鋼グループは、第三セクター方式による大型商業施設の提案も行いました。第三セクター方式になれば、多額の税金投入が見込まれ、駅前などの商店街、スーパーにも重大な損害が出ることが予想されました。計画は、地元の商工会議所も批判的な見解を明らかにするなど、矛盾が吹き出し、事業が行き詰まりました。
下関市の公共事業をめぐり、データ改ざんを行った神鋼のもう一つの闇の顔が、安倍首相の選挙区で浮かび上がってきます。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年12月13日付掲載


JIS規格問題以外も問題が発生。安倍首相の地元で入札の疑惑。
ここでも、森友と同じように、今度は割高で発注。困ったものです。
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