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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

2017年度予算案の焦点⑧ 軍事費 3年連続で最高額更新

2017-01-27 11:45:41 | 予算・税金・消費税・社会保障など
2017年度予算案の焦点⑧ 軍事費 3年連続で最高額更新

2017年度予算案における軍事費の総額は5兆1251億円で、16年度に比べ710億円(1・4%)増となり、3年連続で過去最高額を更新しました。
12年末に発足した第2次安倍晋三政権は軍拡路線へかじを切り、初編成した13年度予算から5年連続で費用が拡大。5年前と比べた増額は約4000億円に達します。これは、安倍政権の下での生活保護費、診療報酬、介護報酬の削減を合わせた額になります。



F35Aの前で写真を撮る航空自衛官=2016年11月28日(米第944戦闘航空団のホームページから)



米軍再編経費過去最高に
米軍再編経費は、16年度比245億円増の2011億円となり、3年連続で過去最高になりました。
そのうち、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地本体工事費として16年度並みの536億円(歳出ベース。契約べースで1704億円)を再計上。護岸工事や土砂の採取・運搬・埋め立て費用などが含まれています。
3月の和解条項で新基地工事は停止していました。しかし、政府は、沖縄県の敗訴が確定した最高裁判決を受け、工事の本格的な再開を狙っています。
今年後半から始まる岩国基地(山口県)への米空母艦載機移転経費も、16年度比190億円増の902億円を計上しました。
沖縄に関する日米特別行動委員会(SACO)経費28億円、米軍への思いやり予算1946億円を合わせた米軍関係経費の額は、3985億円に達しました。
米国製高額兵器の導入も続いています。国内外で重大事故が相次ぐ垂直離着陸機オスプレイ391億円(4機、ベル・ボーイング社)をはじめ、F35Aステルス戦闘機880億円(6機、ロッキード・マーティン社)などを計上。また、三沢基地(青森県)にF35臨時飛行隊を新設し、17年度中に実戦配備を開始する予定です。

「軍学共同」が加速する危険
さらに、防衛省が武器開発に応用可能な研究費を大学などに出し、軍事研究をさせる「安全保障技術研究推進制度」に110億円が計上されました。16年度予算の6億円から、約18倍への増額となり、「軍学共同」が加速する危険性があります。
17年度予算と同日に閣議決定された16年度第3次補正予算案では、北朝鮮の弾道ミサイル開発を念頭に「ミサイル防衛」関連経費に331億円を計上しました。また、南スーダンPKO(国連平和維持活動)への自衛隊派遣延長にかかわる経費などに1375億円を計上しました。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年1月26日付掲載



在日米軍に至れり尽くせりの軍事予算。オスプレイやステレス戦闘機などの高額兵器も惜しみなく購入。
これから見ても、異常な対米従属の政治から転換しないといけません。

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