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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

究極の追随外交 日米首脳会談の危険③ 沖縄“差し出し”ご機嫌取り

2017-02-22 14:07:45 | 国際政治
究極の追随外交 日米首脳会談の危険③ 沖縄“差し出し”ご機嫌取り

「辺野古が唯一の解決策」。この言葉が日米首脳レベルでの共同声明に初めて盛り込まれたことについて、安倍晋三首相は「極めて有意義で画期的だ」と誇りました。(14日、衆院予算委員会)
沖縄県民の7~8割が反対する辺野古新基地建設を、沖縄の頭ごしに対米誓約したことを成果として誇る首相。「県民に寄り添う」という言葉は完全に忘れたようです。

共同声明に文言
政府は昨年末、沖縄県の翁長雄志知事が辺野古埋め立て承認を取り消したのは違法とする最高裁判決を受け、ただちに新基地建設工事を再開。10日の日米首脳会談を前にした6日、防衛省沖縄防衛局は埋め立てに直結する海上工事に着手しました。
7日以降は汚濁防止膜を固定するための巨大コンクリートブロックを連日のように投下。その狙いは、一時は「在日米軍撤退」にも言及していたトランプ米大統領に対して、米軍の“引きとめ”を懇願するためのアピールです。
日米共同声明に「辺野古が唯一」の文言が入ったことについて、日本政府高官は「こちらから(辺野古新基地の)必要性については一定の説明をした。トランプ大統領はそれを理解したということであり、特別な発言があったわけではない」と明かしています。
つまり、辺野古に対する関心がそう高くはないトランプ氏に、その「必要性」を必死に説明し、日本側の意向を受けて「辺野古が唯一」の文言が共同声明に盛り込まれたのが真相なのです。



クレーンを使って大型コンクリートブロックを投下する作業船=2月8日、沖縄県名護市辺野古

県民の抵抗続く
15日午後、沖縄防衛局前では海上工事着工に対する抗議集会が開かれました。那覇市の新本勝子さん(71)は、「安倍首相は弱いから、トランプ大統領に何を言われるかわからないと焦って沖縄を差し出して、ご機嫌取りをした。本当に許せないし、県民をばかにした態度です」と憤ります。
安倍政権は新基地の「2020年度完成」を目指しています。しかし、県民のこれだけの抵抗が続く限り、スケジュール通りに進むはずがありません。すでに工事は大幅に遅れており、ハリス太平洋軍司令官は、完成は早くて「25年」との見方を示しています。
ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は言います。
「アメリカへの手土産にコンクリートブロックを投下したのだろうが、あきらめずに現場で座り込んで新基地建設を止めていく。何度も“辺野古が唯一”だと確認しているけど、県民があきらめなければ新基地建設は前に進まない」
(竹下岳、柳沢哲哉)(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年2月16日付掲載


アメリカは大統領が変わっても、日本の側から「辺野古新基地」をアピールするとは、なんと屈辱的なんでしょうか。
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