金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

NO866 – 市消防団・DPAT・DMATが全国初の合同訓練

2015年02月10日 | 自主防災活動

奈良盆地東縁断層帯地震の発生を想定した訓練に佐保川地区自主防災防犯会から11名が参加した。

 

訓練は、奈良ロイヤルホテルを全館借りて行われ、奈良市消防団員110名、市立奈良病院のDMAT、県や大阪府など9自治体(千葉県、富山県、大阪府、岡山県、山口県、福岡市、沖縄県)のDPATのメンバーら計約430人が参加。

 

DMAT=負傷者を治療する災害派遣医療チーム

DPAT=精神的ケアを担う災害派遣精神医療チーム

 

想定では、市内を南北に走る同断層帯を震源にしたマグニチュード7・0の地震が発生、市内で震度6強の揺れを観測――とされた。

 訓練Ⅰでは、ホテルの3階の客室は一般住居、2階の広間は観光客の訪れる東大寺に設定して、被災した人を消防団員が避難所に見立てた宴会場まで案内するなど緊急時の手順を確認した。

 


訓練Ⅱでは、宴会場を「まほろば小学校」と設定して4ブロックに分けた避難所を開設。その避難所運営責任者として、私が責任者として中田副会長で避難所で起こる事象について、保健師、 消防団と連携をとる訓練。

そして、消防団が医療班や、DPAT、DMATと連携を図って避難所で治療の優先順序を決めるトリアージなど傷病者への対応を確認するための訓練でした。

  

当初訓練の内容を何も知らされず、避難所責任者として「いてくれれば良いので」との説明でしたが、訓練が始まると消防団の人から、「兄弟で避難してきたが、両親が倒壊したが家の下敷きになっていた、両親の安否を知りたいので探してほしい」「親父が、心臓発作を起こしている救急車を呼んでほしい」「右足骨折で骨が見えた人が来た、医者を早く読んでほしい」と次から次へと飛び込んでくる。

 

「何もしなくてもいい」と言われていたが、そんなわけにはいかず、消防団の報告を保健師さんに説明したり、避難所担当消防団の人に医師やDMAT要請の指示をしたりと、判断を求められることばかりだった。

 

そんななか、避難所の一角から女性の金切り声で喚き散らす叫び声が聞こえてきたり、遠くで、消防団に暴言を吐く男性の声が聞こえてきたり、男性が直接、心臓発作の父親の対応で、医者はまだかと叫んで飛び込んでくるなど、まさに臨場感に圧倒せれるような訓練でした。

 

そうした混乱の中でさらに、「犬のペットがいなくなったので探してほしい」「糖尿病の薬がほしい」「外国人が食事は?いつ帰れるのか?と聞いているがどうなりますか」「発達障害の子ども(欠陥多動性障害)が叫んで動き回るがどうすれば良いか?」次から次へと問題が持ち込まれて、その対応にウロウロしてしまった。


また、「息子と連絡を取りたい」などと叫び声を上げる避難者役の関係者を落ち着かせようとして、消防団員が苦慮する姿もあった。DPATが到着するとホッとしていた消防団員が印象的だった

 

訓練の本来の目的は、被災者とDMAT、DPATとの連携確認と避難所運営者との役割の検討だったと思います。課題が明確になった分この目的は達成されたのではないかと思います。

 

私はこの訓練に参加して実感したことは、今まで「クロスロードゲーム」や「HUG(避難所運営ゲーム)」等を経験してきて、頭上での経験をしてある程度は予想をしていたが、実際に迫真に迫った「女性の叫び声」や「男性の罵声や怒号」を避難所内で聞いた時に、また「医者を早く」と言われても何もできない状況に遭遇した時にどれだけ冷静に判断・指示ができるかと自問させられて、さみしいものを感じた。

 

また、自主防災組織として避難所を運営することを予想すると、今日のように、保健士さんもいない。消防団も他に行っているだろうし、DMAT、DPATや医師さえもいない中で、避難者と対応していかなければならないことを覚悟して今後対応を検討し訓練をしていかなければいけないと実感させられました。


終了後、春日野荘で、意見交換会が開催され、他府県の人と交流できて今後の参考になった。

 


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