資金繰りの改善手法－Ⅰ．資金繰りの考え方－９．キャッシュフロー経営に転換すること

キャッシュフロー経営とは、
キャッシュフロー計算書を重視する経営のことをいい、
企業が手元で実際に使えるお金をいかにして増やすかに重点を置いた経営手法です。

借入金に頼ることなく、
自社の営業活動により資金を獲得し、
さらにその資金を将来の資金獲得のために適切に運用する経営のやり方をいいます。

経営者の中には借金が好きとは言わないまでも、
会社には借金があって当然と考えている人も少なくありません。
その背景には、中小企業の自己資本不足がありますが、
加えて、これまで銀行が必要な資金を貸してきたという事情もあります。

【ムダな資産とムダな経費をなくせば資金繰りは楽になる】

しかし、銀行の融資姿勢は、今は違います。
お金なら銀行にあるなんて思うのはもうやめましょう。
これからの中小企業こそ「無借金経営」を目指す必要があります。

無借金経営を実現するための基本は、「毎期の利益を積み立てていくこと」です。

無借金経営をするためには、
減量経営に徹しなければなりません。
減量経営はムダな資産を持たないことと、
ムダな経費を使わないことにより可能となります。

まず、今すぐできることは、余分な資産を処分することです。
ムダなゴルフ会員権や、必要のない株券・不動産はありませんか。
過剰在庫はどうですか。
これらは皆ムダな資産です。早めに処分をして借金を返してしまいましょう。

ムダな資産とムダな経費がなくなれば、資金繰りは楽になるはずです。

【キャッシュフロー経営とは無借金経営を目指すもの】

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