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原発事故の終結、見通しさえない現実

2011-03-27 22:19:39 | Weblog
東京電力の強い味方、産経新聞(3/23)はこの時点になっても「火消し」にやっきだ。専門家らしき人物に次のように語らせた。

「・・・もっとも、ヨウ素の半減期(半分になる日数)は8日と短い。今後、原発からの新たな放出がなければ、大気中の濃度も急速に低くなっていくことは間違いない。さらに、ここにきて福島第1原発では電源が回復、原子炉や燃料貯蔵プールに給水するポンプの復旧作業も進んでおり、放射性物質の放出は収束方向に向かっているようだ。大気中の放射性物質について、今後大きな不安を抱えつづける必要はないと考える。」(池内嘉宏、理学博士、財団法人日本分析センター理事)

この現実が見えない(あるいは見ないことにしている)超楽天家の期待もむなしく、事態の見通しが真っ暗闇であることを東電自身が認めた。

時事通信(3/27)はこう記している。

―東京電力福島第1原発の事故で、同社の武藤栄副社長(原子力担当)は27日午後、収束までの見通しに関して「残念ながら何カ月、何年と言えるまで具体的な方策、スケジュールは詰まっていない」と述べた。その上で「全体としては進展が見えていると思う。努力を積み重ねたい」として、事故対応への理解を求めた。―

「〜見えていると思う」という主観だけではわれわれはどう判断していいかわからない。

それに対する国際原子力機関の見解をブルームバーグが報じていた。

国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は26日、米ニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所の事故について、「終結には程遠い状況」だとの認識を示した。
同事務局長はその中で、これまでの措置は一時的なものにすぎず、同原発の被害状況を考慮すれば、原発の緊急事態は今後数週間あるいは数カ月続く可能性があると同紙に述べた。
同紙によると、天野事務局長はまた、原子炉への海水注入作業が成功したかどうかははっきりしないとした上で、「冷却システムが回復しない限り、温度は上昇し、新たな放射線漏れの恐れが高まると付け加えた。 (ブルームバーグ3/27より)

「数週間あるいは数カ月」。せめて「数週間」を期待したいが・・・。

東電は、これまであえて見ないことにしていた(測定しなかった)放射性物質プルトニウムの放出状況の測定をようやく始めるようだ。三号機はプルサーマルだから、プルトニウムが放出されていてもけっしておかしくはない。

国際的な事故評価はさらに深刻なものになるかもしれない。レベル5からレベル6、そしてレベル7へ。

「風の谷のナウシカ」の世界と同様に、私たちは「腐海」とともに生きることになるのか。
ジャンル:
災害
キーワード
放射性物質 国際原子力機関 風の谷のナウシカ 生きること 原子力発電所 ニューヨーク 日本分析センター 福島第1原発 タイムズ紙
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