着物クリニック

洗い張り・丸洗い・しみぬき・その他いろいろ

とみひろ大創業祭430年

2008-04-10 19:04:14 | Weblog
創業430年のとみひろ創業祭は4月16日から19日の5日間大宮ソニックシチィーで開催します。染めの着物、織の着物、帯全般(草木染、加賀友禅、大島紬,結城紬、牛首紬,紙芸、ロウケツ染めなど)ありとあらゆるお着物を陳列します。招待客は5日間で300名ほどで大忙しです。私は受付と着物承り所を受け持ちます。

成人式の晴れ着の後始末

2008-01-17 19:07:33 | Weblog
 14日の大宮の成人式は殆ど振袖姿でした。色目は赤系、ピンク系、黒系でした。御母さんや御姉さんのを着ている方も多かったように思われます。振袖は初めての人が多いせいで、襟先や裾を汚される方が殆どです。お買い求め頂いた呉服屋へもって行き、丸洗いをおすすめします。襟はファンデーションがついたままだし、裾は泥はね、袖口や前身ごろは飲み物やおしょうゆう、御酒をこぼされています。早く出せば出すほど、汚れは簡単に取れます。淡いお着物や白地の帯はガード加工をおすすめします。

着物の手入れ法

2007-12-20 21:03:36 | Weblog
帯と長襦袢・・・帯は、干した後。目立つシワは、裏から当て布をしてアイロンをかける。表だたみにするが、お太鼓の柄の部分が折り目になる場合は、その部分が折れないようにずらしてたたむ。

長襦袢も干した後に、タンスにしまう場合は、半襟をとって洗う。半襟の汚れが目立たない場合は、1度ぐらいはベンジンで汚れを取る。長襦袢は、汗やほこりが付いているので、季節が変わるときには丸洗いに出す。

足袋・・・足袋は汚れの付きやすいつま先やかかと、底、底回りと甲前の縫い目などは、洗剤を歯ブラシにつけて円を書くようにして洗う。全体の汚れは、もみ荒いとする。絞って,タオルなどでしっかり水分を取り、つま先とかかとを持って伸ばし全体をたたいてしわを伸ばす。

キャラコで出来ているたびは熱で黄色く変色するのでアイロンはかけない。履いたときの体温でしわが伸びる。そのためにも足にあったたびを購入することが大切である。

もしも着物を汚してしまったら!

2007-12-20 20:00:35 | Weblog
洗い張り・・・着物の洗濯の仕上げ法のこと。丸洗いに対することばで、ほどいてから洗濯する方法の総称。仕上げ法は、伸子張り、板張り、湯のしの3種類で、現在は専門店に依頼しているが、この専門店を悉皆屋と呼んでいる。


浸み抜き・・・衣服を丸洗いせずに、浸みの部分だけをきれいに抜き取ることをいう。浸みの種類によってその除去方法は異なるが、水溶性の浸みは水、湯、洗剤液でとる。油性の浸みはベンジンなどの有機溶剤で採る。アルカリ性の浸みは薄い酸で、酸性の浸みは薄いアルカリ液でとる。〔注〕古くなった浸みは除去が難しくなり、特殊なものとして扱う。


虫干し・・・着物の風合いを保つために、虫干しをする。梅雨明けの7月から8月に梅雨の湿気を取り払い、10月から11月のからりと晴れた日に虫干しをする。忙しくて着物を干すことが出来ない場合は、天候の良い日にタンスを開けて、空気を通すようにする。

タンスにしまう場合は、乾燥剤は入れておく。防虫剤はタンスの中でガス化するので、数種類のものを入れると化学反応を起こして、生地の変色や浸みの原因になるので、必ず1種類にする。