神戸の空の下で。~街角の歴史発見~

足かけ8年、150万PV突破。「近畿の史跡めぐり」のサブタイトルも、範囲が広がったために少し変更しました。

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神戸・諏訪神社(諏訪山)。

2006年05月28日 | ■神戸市中央区
健康長寿・商売繁盛

諏訪神社

(すわじんじゃ)
神戸市中央区諏訪山町5-1



見上げると延々と続く参道。諏訪山稲荷神社ともいいます。


〔御祭神〕
-諏訪明神-
建御名方大神
(たけみなかたのおおかみ)
比売神
(ひめのかみ)

-諏訪山稲荷-
宇迦之御魂大神
(うかのみたまおおかみ)



 兵庫県庁から相楽園の西側を通ってまっすぐ北へ歩くと、坂を登りきったところに諏訪神社の鳥居が目に飛び込んできます。気軽な気持ちで参拝しようと思うと大変な目に遭います。とにかく急な坂です。そのため、体が不自由だったり高齢でこの急な坂を登りたくても登れない方でも「諏訪山のお稲荷さん」に参拝できるよう、麓にある一の鳥居の脇には遙拝殿が設けられるなどの配慮がなされています(鳥居の手前左側にあるのが遥拝殿)諏訪山神社さんの優しい心遣いが感じ取られて暖かい気持ちになります。




二の鳥居まで来てもまだまだ急な坂は続きます。


さらに登り続けると、最後に石段が待っています。



 二の鳥居を越えて、さらにきつい石段を登るとようやく拝殿にたどりつきます。諏訪神社の歴史は古く、今から1600年ほど前の仁徳天皇の時代に皇后である八田皇女の離宮鎮護の神さまとして諏訪大明神を祀ったのが始まりだといわれています。

 諏訪大明神の鎮座するこの地は、生田神社長田神社の中ほどにあたるため古くは中宮と呼ばれ、地名もそれにちなんで摂津国八部郡中宮村と名づけられていたそうです。1778(安永7)年には伏見稲荷大社から宇迦之御魂大神を勧請し、諏訪山稲荷神社とも称されるようになりました




大正時代に建てられたという拝殿。



 諏訪神社の祭神・建御名方大神出雲神話に登場する神さまです。天照大御神が地上の統治権を譲るよう求めた「出雲の国譲り」のとき、一番最後まで抵抗したのが建御名方大神です。千人力の豪腕だった建御名方大神ですが、天照大御神が使わした建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ) との力比べに破れて出雲から信濃の諏訪まで落ち延び、最終的には国譲りに同意したうえで諏訪の地に隠棲することになったといいます。

 地方勢力が中央朝廷の政治的・軍事的な圧力に敗れたという意味合いの神話の中の姿とは異なり、建御名方大神は狩猟の神として崇められ、弓矢のイメージから軍神としても崇敬を集めるようになります。坂上田村麻呂公が蝦夷征討に向かう際に戦勝祈願をしたところ、諏訪神の神兵が加勢して敵軍を打ち破ったというような伝説も残っています。

 また、12世紀末の源平争乱期には源義経公が諏訪山を訪れて戦勝を祈願したという話も残されています。「一の谷の戦い」など神戸を戦場に奮闘していた源義経公だけに、武神・建御名方大神を祀る諏訪山を参拝したという言い伝えの信憑性は高いのではないでしょうか。



   
拝殿の隣には高儀稲荷(左)と三木稲荷(右)。三木稲荷には多くの摂社が祀られています。



 境内には「中華民国十四年~」などという書き込みが多数あります。また、拝殿には赤字で書かれた提灯が飾られています。この神社は昔から華僑の方の参拝が多く、中国人が好む赤に配慮しているそうです。

 


大・中・小の鳥居が並ぶ諏訪姫社。拝殿はなく、鳥居のみが建っています。



 この神社の近くには諏訪山公園があります。明治のはじめに公園として整備されたこの地には温泉ができ、料亭が建ち並ぶなど眺望に恵まれた歓楽街として栄えました。1928(昭和3)には動物園もつくられたそうです。



アクセス
・神戸市営地下鉄「県庁前駅」下車、北へ徒歩15分
・神戸市バス⑦系統「諏訪山公園」下車、徒歩5分
 諏訪神社地図 Copyright (C) 2000-2006 ZENRIN DataCom CO.,LTD. All Rights Reserved.

拝観料
・無料

拝観時間
・常時開放

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