長渕剛【反原発・震災への思い】
柳美里と南相馬の高校の校歌を共作!
反安倍政権
『民衆の怒りと祈りの歌』
国は嘘をつく!
僕たち民衆は、いつも国家に裏切られる!
FNS歌謡祭出演なんかよりすごい!
FNS歌謡祭出演なんかよりすごい! 長渕剛が柳美里と南相馬の高校の校歌を共作...2人の震災、反原発への思い - ライブドアニュース(全文は下記に)
長渕剛が大混乱のオールナイトライヴで発していた“反安倍政権“のメッセージ「連中のどす黒いはらわたに響かせろ」 - ライブドアニュース(全文は下記に)
反原発、長渕剛…民衆の怒りの声を聞け!芥川賞作家・柳美里と「原発」批判対談!被災地に身を置いた二人の怒りの声!『長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌』国は嘘をつく!僕たち民衆は、いつも国家に裏切られる!
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FNS歌謡祭出演なんかよりすごい! 長渕剛が柳美里と南相馬の高校の校歌を共作...2人の震災、反原発への思い - ライブドアニュース
FNS歌謡祭出演なんかよりすごい! 長渕剛が柳美里と南相馬の高校の校歌を共作...2人の震災、反原発への思い
2016年12月7日 23時0分
LITERA(リテラ)
今夜、『2016FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ)に長渕剛が出演する。『FNS歌謡祭』に長渕が出演したのは今回が初めてとのことで、この日のためにアレンジされた「乾杯」を歌う予定だと話題となっている。
なぜいまごろになって初出演することになったのかは知らないが、長渕といえば、当サイト的には今夜の演奏以上に注目したいトピックがある。
それは、原発事故による避難指示が一部解除された福島県南相馬市に来年4月に新設される県立小高産業技術高校の校歌を、作家の柳美里が作詞し、長渕が作曲するというニュースだ。
片や筋肉隆々のマッチョなミュージシャンで、片や芥川賞受賞作家。接点のなさそうな2人がなぜ共作することになったのか。
実は、両者には共通点がある。震災や原発問題について、継続的に活動を行い続けていたという点だ。世間的に原発や被災地に対する関心度が低くなろうと、2人はずっと変わることなく、この問題に真摯に向き合ってきた。
長渕剛が3.11直後から航空自衛隊松島基地や石巻の避難所での慰問ライブや、避難生活を余儀なくされた福島県浪江町の子どもたちを鹿児島に招いてサマーキャンプを主催するといった活動を行ってきたのはよく知られているが、その他にも『報道STATIONスペシャル「愛おしきあなたへ」』(テレビ朝日系)に出演し、福島第一原発20km圏内に入って警戒区域の実情を取材するなど、実際に被災地に赴きながらメッセージを発信し続けてきた。
そのように現地の状況を実際に見てきた経験は音楽にもつながる。2012年に発売されたアルバム『Stay Alive』には、浪江町をテーマに、原発が地域や家族の絆をバラバラにしてしまった悲しみを歌う「カモメ」という楽曲が収録されていた。
一方の柳美里。彼女にとって福島は母の故郷であり、もともと浅からぬ縁だったと言うが、12年3月からは南相馬市にある臨時災害事故放送局「南相馬ひばりFM」で『柳美里のふたりとひとり』という、南相馬の人々と語り合うラジオ番組を開始。16年12月になったいまでも放送は続き、番組は200回をとうに超えている。この番組はノーギャラ。それどころか、福島への交通費や宿泊費なども完全に自腹であるらしく、著書『貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記』(双葉社)でも書かれているように困窮状態にある彼女は、借金をしてまでも滞在費を工面していたという。そして彼女は現在、南相馬市に居を移している。
そんな2人が出会い、今回の校歌共作のきっかけとなったのが、昨年11月に出版された長渕剛のムック本『長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌』(河出書房新社)で行われた、原発をテーマとした対談企画だった。そのなかで2人はいったいどんな対話をしていたのか?
まず長渕は、震災によってこれまで信じてきた価値観がまるっきり転倒してしまったと語る。
「僕は1956年生まれなんですけど、特に震災を機に、自分が何も知らなかったと打ちのめされた」
「戦後復興の過程で僕らを洗脳していた教育は『強い者になりなさい』『人を蹴落としてでも勝ち上がりなさい』『お金を持たなくてはいけない』というものでした。それがあの震災でストンとやられた。教育や価値観というものが根底から断ち切られてしまった。今でも実は迷っています。その恐怖がここにあるんです。だから僕は恐怖を表現に変えなくてはいけない」
柳も長渕と同じく、震災を機にこれまで自分たちがもっていた価値観に疑問を抱くようになる。そのきっかけは、南相馬の人々との触れ合いであった。
「敗戦から高度成長期にかけて、大多数の幸せと豊かさを追い求めた結果、経済至上主義に陥り、真っ当に働き、慎ましく生きていた人たちの暮らしを壊し汚してしまった──、それが原発事故です。南相馬には、儲けを二の次にして、真っ当な仕事をしている人が多い。そして、その仕事や暮らしに誇りを持っているんです」
我々は経済的な豊かさと引き換えに福島の人々に犠牲を強い、果てには、取り返しのつかない事故を起こしてしまった。そして、そんな犠牲を強いられたのは「人間」だけではない。長渕は前述の「カモメ」を生むきっかけともなった、浪江町の牛たちとのエピソードを振り返る。
「あそこに行った時が本当にひどかった。雪が降っていた。無音で、時が一瞬止まって、心臓が止まるかと思った。静寂の中にこそ真実の音がある、僕はそう感じる。静音になった瞬間、次に聞こえてくるものが、真実の音。野良牛が駆けてくる音、息の音がする。目と目で対峙すると、もう5~6秒見ていたかと思うと、野良牛が踵を返してバタバタバタッと逃げていく。そうすると子牛が後をついていく。その姿を見ただけでも恐怖が先にたった。涙が出るという代物ではなかった。さらに奥に行くと、役場のおじさんがいて『見ていくか』と言う。『何ですか』と訊くと、『墓場だよ、墓場。牛の墓場だよ。今日もこれで殺してっから』と言う。(中略)『見せてください』殺された野良牛たちがあっち向いたりこっち向いたり。縦7メートル横15メートルの墓穴に幾重にも重なっている。薬殺された牛、白骨化したり腐敗した牛が断末魔の叫びを上げている。それはインドで見た名もない死人とは違う。死をまっとうした生き物の姿ではない。僕は震えた」
柳もまた、長渕と同じように動物たちについて語る。
「今年の10月1日に福島第一原発の構内に視察に行ったんですが、汚染水タンクの上にカラスがたくさん止まっていました。カラスは自分たちが被爆していることを知らずに、あそこで餌を取り、水を飲み、巣を作り、子育てをしているんです」
さらに2人は生き物だけでなく「土」にも着目し、この事故によって失ってしまったものの大きさを語る。「長渕剛10万人オールナイト・ライヴ2015 in 富士山麓」でも披露された「富士の国」には〈「家族」という土を踏みならして生きてきたんだ〉という歌詞があるが、長渕はその歌詞についてこう発言している。
「土にこだわったと思います。土はもともと誰のものでもないということですね。白人たちがインディアンたちの土地を収奪する時代に、酋長がその国の代表者に宛てた手紙を読んだことがあるんです。これは涙が出ました。言葉で言うと稚拙ですけどね。『土地は誰のものでもない。なぜそれを追い払おうとするのか』という、嘆願書みたいなものです。その手紙を見たのと、震災の後にあの土地に入った時の悪寒や恐怖感、おかしいと思ったこと、そういったものが総合的に『富士の国』の歌詞に入ったんだと思います」
長渕が語る「土」に対する思い。それは実際に南相馬に居を移し、生活のリアリティを実感している柳にとっても同じものだった。
「福島県民にとって土が損なわれた、というのがやはり一番大きな問題だと思います。除染では、4、5センチの表土を削るわけですが、その厚さに作物にとって必要な養分が入っている。表土を削り取ると、有機物が欠乏した痩せた土壌になってしまう」
事故によって土は汚され、動物たちも犠牲になった。そして、もう故郷に帰ることができない人々を大量に生みだしたのにも関わらず、現政権は原発再稼働へと向けてどんどん歩を進めていく。喉元過ぎれば熱さ忘れると言うにはあまりにも短い。3.11からまだ数年しか経っていないのにも関わらず、この国はまた悲劇を生み出そうとしているのだ。そんな状況に長渕はこう怒りをぶちまける。
「自国にプライドを持ちたいという気持ちが皆ある。だけど国は嘘をつく。僕たち民衆はいつも国家に裏切られる」
富士山麓オールナイト・ライヴではオーディエンスによって日の丸が振られ、ネットで拡散されたその写真は「愛国カルト」と揶揄されたりもしたが、柳は旗が振られている様子を見てむしろ「怒り」を感じたと言う。
「日の丸の振り方に仰天しました。(中略)富士オールナイトライブで振られた日の丸は、日本が自国の国土と国民を蔑ろにしている、という憤怒と抗議によって振られたものなのですね」
「ファシストはあんな風に前後に、拳と一緒に突き上げるようには振らないですよ。戦時中に出征兵士を見送る時や、ヘイトデモでは左右にパタパタひらひら振っている。富士ライブでの旗の振り方は内心からのストレートな怒りを表現している。他国の国旗でも、あんな風に振られたのは見たことがない」
県立小高産業技術高校の校歌は現在制作中とのこと。この作品がどのように公表されるかなどの発表はまだ少し先のことになりそうだが、あくまで自分の身体ごと現地に飛び込むことで被災地や原発について考えを深めてきた2人(今回の校歌制作にあたっても2人は避難先の仮説校舎などを見て回ったという)がどんな校歌をつくるのか楽しみである。(新田 樹)
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長渕剛が大混乱のオールナイトライヴで発していた“反安倍政権“のメッセージ「連中のどす黒いはらわたに響かせろ」 - ライブドアニュース
長渕剛が大混乱のオールナイトライヴで発していた“反安倍政権“のメッセージ「連中のどす黒いはらわたに響かせろ」
2015年11月1日 8時0分 LITERA(リテラ)
毎年、夏になると音楽ファンの関心を独占する野外フェス。しかし、2015年夏に人々の注目を集めた音楽イベントといえば、これをおいて他にはないだろう。
「長渕剛10万人オールナイト・ライヴ2015 in 富士山麓」
04年に行われた桜島でのオールナイトコンサートから11年の時を経て再び開催されたオールナイトイベント。富士山麓の朝霧高原にあるキャンプ場「ふもとっぱら」に特設ステージを設立。10万人(チケットは完売しなかったので実際にはもう少し少ない人数だと思われるが......)が集まり、8月22日21時の開演から翌朝6時まで、44曲が演奏された伝説のライヴとなった。
ただ、この「ふもとっぱら」でのライヴは、ご存知の方も多い通り、色んな意味での「伝説」をつくってしまったコンサートでもあった。ヘリに乗って登場した長渕だが、その際に救護用テントが倒れ女性看護師2人がケガ。また、終演後はとんでもない退場規制が敷かれ、最後尾の人はなんと13時30分まで会場内で足止めを食らい続けるという杜撰なイベント運営がニュースに取り上げられた。
また、このライヴは数多くの人がTwitterを通し、その模様を実況。そのカルトな的な空気が大きな話題となった。
長渕のコスプレで参加する熱狂的ファン、長渕の歌声に応えるように打ち振られる日の丸。富士山に向かって「幸せにしてくれーー!俺たちをー!幸せにしてくれーー!!」と叫び、「ありがとう!日本バンザイ!日本バンザイ!日本バンザイ!」と連呼する長渕のMC。こうした様子に、「マッチョ右翼たちの自己陶酔の宴」と嫌悪感を感じた人も少なくなかったかもしれない。
しかし、この日、長渕が発したメッセージは「国家のために命をかけろ」という右翼的なものとはまったくちがっていた。それどころか、長渕は安倍政権がふりかざす愛国の強制や戦争政策に真っ向から反対の声をあげていたのだ。
〈最初の曲は――。
「oh Japan! Where are you going?」と歌う「JAPAN」だ。
長渕は、人生をかけたその夜を、安倍晋三政権の批判からはじめた。
我々の歌を富士から安倍首相のもとまで届けよう、どす黒いはらわたの国会の連中まで響かせようぜ、と。まっしろな日本人の魂の祭典にしよう、とも言った〉
これは、批評家の杉田俊介が「すばる」(集英社)2015年11月号に寄稿した文章に書かれた、オールナイトライブの冒頭の様子だ。
だが、長渕が安倍批判をすることはけっして意外なことではない。本サイトで何度か指摘してきたように、長渕剛の根っこにあるのは、強固な反戦思想だ。湾岸戦争時には「親知らず」という対米追従路線で戦争協力しようとする日本を批判した楽曲を発表。また、02年には9.11以降の世界情勢を見て〈日の丸と星条旗に僕は尋ねてみたい/戦争と銭はどうしても必要ですか?/広島と長崎が吠えている/「もう嫌だ!」と泣き叫んでいる〉という歌詞の「静かなるアフガン」なる楽曲も発表している。
7月に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも、長渕は自分の故郷・鹿児島にある知覧特攻基地の存在に触れ、安保法制に対する批判をこう語った。
「歴史をひもとけば分かるように、どんな時代でも戦争に行くのは子供たちだ。僕のふるさとの知覧からも、(特攻隊が)飛び立っていった。子供たちが行くんですよ。僕ら『行かない人間』が議論しなくちゃいけないことは、絶対にこういうこと(戦争)をしないようにするにはどうすればいいかということだと思うんです」
また、長渕は原発についても強い思いをもってきた。〈止めてくれ/原発を/止めてくれ〉と祈りを捧げる「カモメ」という楽曲を歌い、この国の土を汚す原発へのアンチテーゼを訴えてきた。
だが、安倍政権は日本を戦争のできる国にするために安保法制を強行採決し、原発を次々に再稼動させようとしている。冒頭の長渕のセリフは明らかにそれに対する「怒り」のメッセージだったといっていいだろう。
前出の杉田は「すばる」で、そもそもオールナイトライヴをやろうとした動機に、長渕の反安倍政権の思いがあったと分析している。
〈東日本大震災と福島第一原発公害事故のあとの、激しい憂国の思い。アメリカに軍事的・経済的・文化的に追従する日本という国の救いがたさに対する怒り。憎悪。愛。
富士山の霊力を通して、腐りきった日本という国を甦らせること。
一夜限りのオールナイト・ライヴを、そのための巨大な祭りの場、神がかった祭りの場にすること〉
しかし、かといって長渕はけっして左翼ではない。こういった反戦思想の一方で、日の丸の旗を打ち振り、「日本バンザイ」と連呼するようなマッチョ右翼な体質があるのも事実だ。いったい何がそういう長渕を安倍政権批判に向かわせているのか。これについても、杉田が鋭い考察をしている。
〈長渕は一貫して、日の丸を背負いながら、俺は右でも左でもない、ただ自分の気持ちに真っ直ぐでありたいだけだ、と主張してきた。イデオロギーではない。大切なのは、「仲間」であり、ある種の拡張された家族主義である。そして長渕の家族主義を支えているのは、国籍や国家への帰属であるよりも、「この国の土のうえに生きている」という国土の感覚であり、庶民的な「土」の感覚だ。家族であるためには、血統や血縁は必ずしもいらない。それはトポス(国土/郷土)に根差すからだ〉
そういえば、長渕の新曲「富士の国」の歌詞の一節にはこんな一節がある。
〈戦いの歴史ばかりでうんざりだ/暴力のいしずえに国家などありゃしねえさ/たとえ、ひしゃげた日の丸の下でも/「家族」という土を踏みならして生きてきたんだ/あぁ床をはうほどの汗をひたたらせ/親父もお袋も働いてきたんだ/大地に眠る先祖の生きた骨たちよ/カタカタと打ち震えている〉
この中の〈「家族」という土を踏みならして生きてきたんだ〉というフレーズは、まさしくそれを体現したものだろう。
祖先、家族、そして土へのこだわりゆえの反戦と反原発──。そういう意味では、長渕こそが〈日本的自然〉を守ろうとしている本物の〈右翼〉というべきだろう。
杉田は長渕から受けたメッセージをこう解釈する。
〈ならば、必要なのは、そんな家族的な親密な凝縮力と、日本という祖国のナショナリズム的な間で揺れ動きながら、しかもその時にこそ唯一無二の「個人」として自分の足で立とうとすることであり、祭りの熱狂が終った後においてこそ、俺たち一人一人が生きる具体的な場所(トポス)で、非暴力な絶対平和の道を進まんと努力し続けることではないのか〉
このメッセージは、オールナイトライヴに参加した長渕ファンだけでなく、安保法制という横暴に反対しながら、それを止めることができずに、今、無力感を感じている我々国民にも強く響くものだろう。
その過剰さゆえについつい「面白ネタ」として消費されるか、「カルト的」と敬遠されるかどちらかになってしまいがちな長渕のメッセージだが、時には、その言葉の意味を色眼鏡なしで受け止めてみることも必要かもしれない。(新田 樹)
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2016年12月7日 23時0分
LITERA(リテラ)
今夜、『2016FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ)に長渕剛が出演する。『FNS歌謡祭』に長渕が出演したのは今回が初めてとのことで、この日のためにアレンジされた「乾杯」を歌う予定だと話題となっている。
なぜいまごろになって初出演することになったのかは知らないが、長渕といえば、当サイト的には今夜の演奏以上に注目したいトピックがある。
それは、原発事故による避難指示が一部解除された福島県南相馬市に来年4月に新設される県立小高産業技術高校の校歌を、作家の柳美里が作詞し、長渕が作曲するというニュースだ。
片や筋肉隆々のマッチョなミュージシャンで、片や芥川賞受賞作家。接点のなさそうな2人がなぜ共作することになったのか。
実は、両者には共通点がある。震災や原発問題について、継続的に活動を行い続けていたという点だ。世間的に原発や被災地に対する関心度が低くなろうと、2人はずっと変わることなく、この問題に真摯に向き合ってきた。
長渕剛が3.11直後から航空自衛隊松島基地や石巻の避難所での慰問ライブや、避難生活を余儀なくされた福島県浪江町の子どもたちを鹿児島に招いてサマーキャンプを主催するといった活動を行ってきたのはよく知られているが、その他にも『報道STATIONスペシャル「愛おしきあなたへ」』(テレビ朝日系)に出演し、福島第一原発20km圏内に入って警戒区域の実情を取材するなど、実際に被災地に赴きながらメッセージを発信し続けてきた。
そのように現地の状況を実際に見てきた経験は音楽にもつながる。2012年に発売されたアルバム『Stay Alive』には、浪江町をテーマに、原発が地域や家族の絆をバラバラにしてしまった悲しみを歌う「カモメ」という楽曲が収録されていた。
一方の柳美里。彼女にとって福島は母の故郷であり、もともと浅からぬ縁だったと言うが、12年3月からは南相馬市にある臨時災害事故放送局「南相馬ひばりFM」で『柳美里のふたりとひとり』という、南相馬の人々と語り合うラジオ番組を開始。16年12月になったいまでも放送は続き、番組は200回をとうに超えている。この番組はノーギャラ。それどころか、福島への交通費や宿泊費なども完全に自腹であるらしく、著書『貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記』(双葉社)でも書かれているように困窮状態にある彼女は、借金をしてまでも滞在費を工面していたという。そして彼女は現在、南相馬市に居を移している。
そんな2人が出会い、今回の校歌共作のきっかけとなったのが、昨年11月に出版された長渕剛のムック本『長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌』(河出書房新社)で行われた、原発をテーマとした対談企画だった。そのなかで2人はいったいどんな対話をしていたのか?
まず長渕は、震災によってこれまで信じてきた価値観がまるっきり転倒してしまったと語る。
「僕は1956年生まれなんですけど、特に震災を機に、自分が何も知らなかったと打ちのめされた」
「戦後復興の過程で僕らを洗脳していた教育は『強い者になりなさい』『人を蹴落としてでも勝ち上がりなさい』『お金を持たなくてはいけない』というものでした。それがあの震災でストンとやられた。教育や価値観というものが根底から断ち切られてしまった。今でも実は迷っています。その恐怖がここにあるんです。だから僕は恐怖を表現に変えなくてはいけない」
柳も長渕と同じく、震災を機にこれまで自分たちがもっていた価値観に疑問を抱くようになる。そのきっかけは、南相馬の人々との触れ合いであった。
「敗戦から高度成長期にかけて、大多数の幸せと豊かさを追い求めた結果、経済至上主義に陥り、真っ当に働き、慎ましく生きていた人たちの暮らしを壊し汚してしまった──、それが原発事故です。南相馬には、儲けを二の次にして、真っ当な仕事をしている人が多い。そして、その仕事や暮らしに誇りを持っているんです」
我々は経済的な豊かさと引き換えに福島の人々に犠牲を強い、果てには、取り返しのつかない事故を起こしてしまった。そして、そんな犠牲を強いられたのは「人間」だけではない。長渕は前述の「カモメ」を生むきっかけともなった、浪江町の牛たちとのエピソードを振り返る。
「あそこに行った時が本当にひどかった。雪が降っていた。無音で、時が一瞬止まって、心臓が止まるかと思った。静寂の中にこそ真実の音がある、僕はそう感じる。静音になった瞬間、次に聞こえてくるものが、真実の音。野良牛が駆けてくる音、息の音がする。目と目で対峙すると、もう5~6秒見ていたかと思うと、野良牛が踵を返してバタバタバタッと逃げていく。そうすると子牛が後をついていく。その姿を見ただけでも恐怖が先にたった。涙が出るという代物ではなかった。さらに奥に行くと、役場のおじさんがいて『見ていくか』と言う。『何ですか』と訊くと、『墓場だよ、墓場。牛の墓場だよ。今日もこれで殺してっから』と言う。(中略)『見せてください』殺された野良牛たちがあっち向いたりこっち向いたり。縦7メートル横15メートルの墓穴に幾重にも重なっている。薬殺された牛、白骨化したり腐敗した牛が断末魔の叫びを上げている。それはインドで見た名もない死人とは違う。死をまっとうした生き物の姿ではない。僕は震えた」
柳もまた、長渕と同じように動物たちについて語る。
「今年の10月1日に福島第一原発の構内に視察に行ったんですが、汚染水タンクの上にカラスがたくさん止まっていました。カラスは自分たちが被爆していることを知らずに、あそこで餌を取り、水を飲み、巣を作り、子育てをしているんです」
さらに2人は生き物だけでなく「土」にも着目し、この事故によって失ってしまったものの大きさを語る。「長渕剛10万人オールナイト・ライヴ2015 in 富士山麓」でも披露された「富士の国」には〈「家族」という土を踏みならして生きてきたんだ〉という歌詞があるが、長渕はその歌詞についてこう発言している。
「土にこだわったと思います。土はもともと誰のものでもないということですね。白人たちがインディアンたちの土地を収奪する時代に、酋長がその国の代表者に宛てた手紙を読んだことがあるんです。これは涙が出ました。言葉で言うと稚拙ですけどね。『土地は誰のものでもない。なぜそれを追い払おうとするのか』という、嘆願書みたいなものです。その手紙を見たのと、震災の後にあの土地に入った時の悪寒や恐怖感、おかしいと思ったこと、そういったものが総合的に『富士の国』の歌詞に入ったんだと思います」
長渕が語る「土」に対する思い。それは実際に南相馬に居を移し、生活のリアリティを実感している柳にとっても同じものだった。
「福島県民にとって土が損なわれた、というのがやはり一番大きな問題だと思います。除染では、4、5センチの表土を削るわけですが、その厚さに作物にとって必要な養分が入っている。表土を削り取ると、有機物が欠乏した痩せた土壌になってしまう」
事故によって土は汚され、動物たちも犠牲になった。そして、もう故郷に帰ることができない人々を大量に生みだしたのにも関わらず、現政権は原発再稼働へと向けてどんどん歩を進めていく。喉元過ぎれば熱さ忘れると言うにはあまりにも短い。3.11からまだ数年しか経っていないのにも関わらず、この国はまた悲劇を生み出そうとしているのだ。そんな状況に長渕はこう怒りをぶちまける。
「自国にプライドを持ちたいという気持ちが皆ある。だけど国は嘘をつく。僕たち民衆はいつも国家に裏切られる」
富士山麓オールナイト・ライヴではオーディエンスによって日の丸が振られ、ネットで拡散されたその写真は「愛国カルト」と揶揄されたりもしたが、柳は旗が振られている様子を見てむしろ「怒り」を感じたと言う。
「日の丸の振り方に仰天しました。(中略)富士オールナイトライブで振られた日の丸は、日本が自国の国土と国民を蔑ろにしている、という憤怒と抗議によって振られたものなのですね」
「ファシストはあんな風に前後に、拳と一緒に突き上げるようには振らないですよ。戦時中に出征兵士を見送る時や、ヘイトデモでは左右にパタパタひらひら振っている。富士ライブでの旗の振り方は内心からのストレートな怒りを表現している。他国の国旗でも、あんな風に振られたのは見たことがない」
県立小高産業技術高校の校歌は現在制作中とのこと。この作品がどのように公表されるかなどの発表はまだ少し先のことになりそうだが、あくまで自分の身体ごと現地に飛び込むことで被災地や原発について考えを深めてきた2人(今回の校歌制作にあたっても2人は避難先の仮説校舎などを見て回ったという)がどんな校歌をつくるのか楽しみである。(新田 樹)
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2015年11月1日 8時0分 LITERA(リテラ)
毎年、夏になると音楽ファンの関心を独占する野外フェス。しかし、2015年夏に人々の注目を集めた音楽イベントといえば、これをおいて他にはないだろう。
「長渕剛10万人オールナイト・ライヴ2015 in 富士山麓」
04年に行われた桜島でのオールナイトコンサートから11年の時を経て再び開催されたオールナイトイベント。富士山麓の朝霧高原にあるキャンプ場「ふもとっぱら」に特設ステージを設立。10万人(チケットは完売しなかったので実際にはもう少し少ない人数だと思われるが......)が集まり、8月22日21時の開演から翌朝6時まで、44曲が演奏された伝説のライヴとなった。
ただ、この「ふもとっぱら」でのライヴは、ご存知の方も多い通り、色んな意味での「伝説」をつくってしまったコンサートでもあった。ヘリに乗って登場した長渕だが、その際に救護用テントが倒れ女性看護師2人がケガ。また、終演後はとんでもない退場規制が敷かれ、最後尾の人はなんと13時30分まで会場内で足止めを食らい続けるという杜撰なイベント運営がニュースに取り上げられた。
また、このライヴは数多くの人がTwitterを通し、その模様を実況。そのカルトな的な空気が大きな話題となった。
長渕のコスプレで参加する熱狂的ファン、長渕の歌声に応えるように打ち振られる日の丸。富士山に向かって「幸せにしてくれーー!俺たちをー!幸せにしてくれーー!!」と叫び、「ありがとう!日本バンザイ!日本バンザイ!日本バンザイ!」と連呼する長渕のMC。こうした様子に、「マッチョ右翼たちの自己陶酔の宴」と嫌悪感を感じた人も少なくなかったかもしれない。
しかし、この日、長渕が発したメッセージは「国家のために命をかけろ」という右翼的なものとはまったくちがっていた。それどころか、長渕は安倍政権がふりかざす愛国の強制や戦争政策に真っ向から反対の声をあげていたのだ。
〈最初の曲は――。
「oh Japan! Where are you going?」と歌う「JAPAN」だ。
長渕は、人生をかけたその夜を、安倍晋三政権の批判からはじめた。
我々の歌を富士から安倍首相のもとまで届けよう、どす黒いはらわたの国会の連中まで響かせようぜ、と。まっしろな日本人の魂の祭典にしよう、とも言った〉
これは、批評家の杉田俊介が「すばる」(集英社)2015年11月号に寄稿した文章に書かれた、オールナイトライブの冒頭の様子だ。
だが、長渕が安倍批判をすることはけっして意外なことではない。本サイトで何度か指摘してきたように、長渕剛の根っこにあるのは、強固な反戦思想だ。湾岸戦争時には「親知らず」という対米追従路線で戦争協力しようとする日本を批判した楽曲を発表。また、02年には9.11以降の世界情勢を見て〈日の丸と星条旗に僕は尋ねてみたい/戦争と銭はどうしても必要ですか?/広島と長崎が吠えている/「もう嫌だ!」と泣き叫んでいる〉という歌詞の「静かなるアフガン」なる楽曲も発表している。
7月に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも、長渕は自分の故郷・鹿児島にある知覧特攻基地の存在に触れ、安保法制に対する批判をこう語った。
「歴史をひもとけば分かるように、どんな時代でも戦争に行くのは子供たちだ。僕のふるさとの知覧からも、(特攻隊が)飛び立っていった。子供たちが行くんですよ。僕ら『行かない人間』が議論しなくちゃいけないことは、絶対にこういうこと(戦争)をしないようにするにはどうすればいいかということだと思うんです」
また、長渕は原発についても強い思いをもってきた。〈止めてくれ/原発を/止めてくれ〉と祈りを捧げる「カモメ」という楽曲を歌い、この国の土を汚す原発へのアンチテーゼを訴えてきた。
だが、安倍政権は日本を戦争のできる国にするために安保法制を強行採決し、原発を次々に再稼動させようとしている。冒頭の長渕のセリフは明らかにそれに対する「怒り」のメッセージだったといっていいだろう。
前出の杉田は「すばる」で、そもそもオールナイトライヴをやろうとした動機に、長渕の反安倍政権の思いがあったと分析している。
〈東日本大震災と福島第一原発公害事故のあとの、激しい憂国の思い。アメリカに軍事的・経済的・文化的に追従する日本という国の救いがたさに対する怒り。憎悪。愛。
富士山の霊力を通して、腐りきった日本という国を甦らせること。
一夜限りのオールナイト・ライヴを、そのための巨大な祭りの場、神がかった祭りの場にすること〉
しかし、かといって長渕はけっして左翼ではない。こういった反戦思想の一方で、日の丸の旗を打ち振り、「日本バンザイ」と連呼するようなマッチョ右翼な体質があるのも事実だ。いったい何がそういう長渕を安倍政権批判に向かわせているのか。これについても、杉田が鋭い考察をしている。
〈長渕は一貫して、日の丸を背負いながら、俺は右でも左でもない、ただ自分の気持ちに真っ直ぐでありたいだけだ、と主張してきた。イデオロギーではない。大切なのは、「仲間」であり、ある種の拡張された家族主義である。そして長渕の家族主義を支えているのは、国籍や国家への帰属であるよりも、「この国の土のうえに生きている」という国土の感覚であり、庶民的な「土」の感覚だ。家族であるためには、血統や血縁は必ずしもいらない。それはトポス(国土/郷土)に根差すからだ〉
そういえば、長渕の新曲「富士の国」の歌詞の一節にはこんな一節がある。
〈戦いの歴史ばかりでうんざりだ/暴力のいしずえに国家などありゃしねえさ/たとえ、ひしゃげた日の丸の下でも/「家族」という土を踏みならして生きてきたんだ/あぁ床をはうほどの汗をひたたらせ/親父もお袋も働いてきたんだ/大地に眠る先祖の生きた骨たちよ/カタカタと打ち震えている〉
この中の〈「家族」という土を踏みならして生きてきたんだ〉というフレーズは、まさしくそれを体現したものだろう。
祖先、家族、そして土へのこだわりゆえの反戦と反原発──。そういう意味では、長渕こそが〈日本的自然〉を守ろうとしている本物の〈右翼〉というべきだろう。
杉田は長渕から受けたメッセージをこう解釈する。
〈ならば、必要なのは、そんな家族的な親密な凝縮力と、日本という祖国のナショナリズム的な間で揺れ動きながら、しかもその時にこそ唯一無二の「個人」として自分の足で立とうとすることであり、祭りの熱狂が終った後においてこそ、俺たち一人一人が生きる具体的な場所(トポス)で、非暴力な絶対平和の道を進まんと努力し続けることではないのか〉
このメッセージは、オールナイトライヴに参加した長渕ファンだけでなく、安保法制という横暴に反対しながら、それを止めることができずに、今、無力感を感じている我々国民にも強く響くものだろう。
その過剰さゆえについつい「面白ネタ」として消費されるか、「カルト的」と敬遠されるかどちらかになってしまいがちな長渕のメッセージだが、時には、その言葉の意味を色眼鏡なしで受け止めてみることも必要かもしれない。(新田 樹)
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つるの剛士は【 日本会議】賛美者「保育園落ちた日本死ね」非難の背景「母親は家にいろ」を強要する「親学」イベントに参加も!日本会議は原発・改憲・戦争推進の反社会集団!安倍晋三ら自民党、小池百合子、 百田尚樹、 櫻井よしこ、裏千家前家元・千玄室、林真理子、津川雅彦、 竹田恒泰、ケント・ギルバート、池田信夫、高橋史朗、渡部昇一 「WiLL」らなど
忌野清志郎/戦争は嫌だせベイビー!安倍政権に告ぐ…軍隊を持ったら戦いたくなる!銃を持ったら撃ちたくなる!核を持ったら核爆弾を作りたくなる!
忌野清志郎、政治に無関心でいいなんて言っていると…君の息子なんかが/戦争に行っちゃう/わけよ…
政治家に告ぐ!菅原文太氏の遺言!政治の役割=絶対に戦争をしないこと、国民を飢えさせないこと!
菅原文太/沖縄の風土も本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません、そこに住んでいる人たちのものです
戦争を美しく語る者を信用するな!人々は政治家のために殺されている!!クリント・イーストウッド監督! 彼らは決まって、戦場にいなかった者なのだから、ずっと前から、そして今も、人々は政治家のために殺されている。
つるの剛士は【薄ぺらなヤツ】だな「保育園落ちた日本死ね」流行語大賞トップテンを批判!人の痛みを理解できない人間『Twitter』炎上中!なんにも勉強せずに発言するな【つるの 剛士】ら!フォロワーも薄ぺらな連中か!安倍政権で日本国民の生活は破壊されているというのに!
【やくざ利権】に食らいついた安倍・自公政権!アベノミクスが駄目なら【カジノ博打】で景気回復?世も末・やくざと連携する永田・霞が関・信濃町?驕る平家は久しからず! 自公政権の最終目標は、改憲・軍事利権による景気回復? という怖い路線である! 平和主義経済から、血税を武器弾薬へと吸収する改憲軍拡利権であろう!「ジャーナリスト同盟」通信
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