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「原発停止」で復活した日本の海。 海を温める【原発の温排水】が、 日本の海に大きな影響を与えていた。

2013-09-18 18:33:45 | 脱原発
「原発停止」で復活した日本の海。

  海を温める【原発の温排水】が、

日本の海に大きな影響を与えていた。


週刊朝日より

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昔の日本の海が戻る──。

原発が停止し、温排水が
排出されなくなって、
海は劇的に変わりました

南方の巨大魚や漂着死が消え、
スケトウダラやメバルが戻った…


小出裕章氏が、こう説明する。

日本の原発がすべて海の近くに
立地しているのは、
海水を取水して原子炉を冷却するためです。

温排水を出す原発は、
海を温める装置となっているのです。


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2013年9月18日(水)週刊朝日より
……………………………………………………

【「原発停止」で復活した日本の海】

南方の巨大魚や漂着死が消え、スケトウダラやメバルが戻った…


鹿児島・川内原発(左)と、川内原発周辺の砂浜に漂着していたサメの死骸(2009年、提供写真)。死因は不明だが、原発停止後は見られなくなったという

日本各地の海岸に原発を造るとき、電力会社は「海洋への影響はほとんどない」といった説明をしてきた。だが、福島第一原発の事故後、全国の原発が次々と停止した結果、原発周辺の海域では、魚種ががらりと変わっていた。はからずも、原発の温排水が、日本の海に大きな影響を与えていたと証明する状況になっている。

「原発が停止し、温排水が排出されなくなって、海は劇的に変わりました」

 京都大学舞鶴水産実験所准教授の益田玲爾(ますだ・れいじ)氏がそう実感を込める。益田氏は2004年から、福井県高浜町の関西電力高浜原発の温排水と海の関係について、潜水調査を続けてきた。


 原発は運転中、海水で原子炉の熱を冷やす。そのため、膨大な海水を取水して排出する。その際、海に放出する海水の温度は、通常より7度前後高い。

 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が、こう説明する。

「日本の原発がすべて海の近くに立地しているのは、海水を取水して原子炉を冷却するためです。温排水を出す原発は、海を温める装置となっているのです」


 福島第一原発の事故後、定期点検などで停止した原発の再稼働条件は厳しくなり、全国の原発が次々と停止していった。高浜原発では12年2月20日で全基が停止した。


 益田氏によると、原発稼働中は、温排水排出口から約2キロのポイントの海水温は、外の海域と比べて2度ほど高かった。

「原発が停止する直前の調査では、冬でも南方系の魚が多く見られました。マツカサウオ、ハリセンボン、ソラスズメダイ、カミナリベラなどです。冬に南方系の巨大なシイラが釣れると釣り人が話しているのも聞いた。温排水の影響で越冬できるのでしょう」(益田氏)

 だが、高浜原発の停止から2週間ほどして益田氏が海に潜ると、水温はそれまでより低くなり、周囲と変わらなくなっていた。そして、南方系の魚が顕著に弱ったり死んだりしているのを見るようになった。さらに6週間後には、南方系の魚は見られなかったという。

「南方系の魚が消え、砂漠のような感じになっていた。さらに4月になると、南方系とは違う魚をたくさん見かけるようになりました」(同)

 目立ってきたのはメバル、ホンベラ、ヒラメの稚魚など。原発が稼働していたときには、ほとんど見かけなかった魚ばかりだという。

「原発の停止後は、少し離れた場所と変わらない魚種が多く見られるようになった。海が元の状態に戻ったと思われます」(同)


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 高浜原発から数キロ離れた漁港で取材すると、まったく同じ話を聞いた。

「原発が動いていたときより、海水の温度は冷たくなった。南方系の魚はすっかり消えたよ。それ目当ての釣り人も来なくなった。一方でメバルとかヒラメはかなり増えた。まだ、漁獲が急増というほどではないが、昔の海に戻ったような気がする」


原発停止で昔の日本の海が戻る──。このような現象は他の原発でもあった。


 北海道泊村の泊原発。福島第一原発の事故後、次々と運転を停止する原発の中で、いちばん遅い12年5月に全停止となった。

「運転が停止されて以降、漁獲が増えたと聞いています。岩内の港では、スケトウダラの漁獲が前年比で1・5倍になった」

 そう話すのは、岩内町の佐藤英行町議。スケトウダラの水揚げ高は、2012年に166トンだったが、13年は246トンに増えた。

「スケトウダラは、水温が低めのほうが産卵に適して、よいとされています。原発の運転停止で温排水が排出されなくなったことが、漁獲高増につながっているのではないでしょうか」と佐藤町議は言う。


 さらに九州は鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市の川内原発。ここでも、変化があった。
 川内原発から約20キロほどに位置する鹿児島県阿久根市の阿久根漁港は、刺し網漁、巻き網漁から一本釣りまで、さまざまな漁法で豊富な魚種が水揚げされる。鹿児島県北西部の港を統合している北さつま漁協の野村義也組合長がこう話す。

「川内原発が停止して、南方系の魚が消えた。その代わり、ほかの魚がとれるようになったという漁師の声を聞くようになりました」


◆釣れなくなった南方系の大型魚

 増えているのはタイやクエという大型魚から、ウルメイワシ、カタクチイワシなどだそうだ。
「イワシ類はけっこう増えている。特にウルメイワシが目立つ。川内原発が運転していると、潮の流れなどによっては3度くらい海水の温度が違うって言われていた。原発の運転が停止して元の海水の温度になったことが、魚が増えている原因ではないのかな」(地元漁協関係者)


 川内原発のすぐ南側に寄田(よりた)海岸という砂浜がある。海岸にはフェンスが張りめぐらされ、フェンスの向こうに原発の原子炉建屋が間近に見える。防波堤の内側には、原子炉冷却のための取水口と排水口がある。

 寄田海岸で、10年以上も清掃やウミガメの保護活動を続けている中野行男さん(55)に聞いた。

「2009年ごろから、ウミガメやイルカ、サメ、マッコウクジラなどの死骸が次々と砂浜に漂着するようになったのです」

 死骸が漂着するたびに、中野さんは写真を撮影してきた。手にしているファイルには、膨大な数の写真が収められている。

 1メートルを超す大きなサメが砂浜に横たわる。アオウミガメが干からびて打ち上げられ、50センチほどのダツが何匹も横たわって死んでいる。また、ムラサキガイの死骸が何百メートルにもわたって連なる写真もある。かなり異様な光景だ。

一方で、寄田海岸は釣り人が多く集まる場所で知られていたという。

「南方系の魚がたくさん釣れたのです。ロウニンアジやギンガメアジ、サメ、エイなど強烈な引きのある南方系の魚が釣れるといって人気のスポットでした。それが原発が停止してからは南方系の魚が釣れなくなったそうで、釣り人は来なくなりました」


 川内原発の3号機増設をめぐり、温排水が環境に大きな影響を与えるとして、2010年10月、市民団体が環境アセスメントのやり直しなどを求めて鹿児島地裁に提訴したことがある。その原告団の一人、向原祥隆(むこはら・よしたか)さんは言う。

「温排水は、海水の温度上昇につながるだけではない。パイプなどの機器に生物が付着するのを防ぐため次亜塩素酸ソーダという化学物質を使い、それも海へ放出しています。川内原発の稼働が止まってから、海岸に打ち上げられる死骸はほとんどなくなった。大量の死骸は、温排水や化学物質が影響していたのではないでしょうか」

 九州電力が地元と締結している安全協定で、取水口と放水口の海水の温度差は1日平均7度以下にするとしている。裁判で九州電力が出した資料を見ると、水温は安全協定の範囲内だ。しかし、向原さんは言う。

「九州電力は排水口から2キロまでが温排水の影響があるとしている。しかし、資料を細かく見てゆくと、5キロ近くまで水温が2度ほど上昇している。九州電力の資料には疑念がある」

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九州電力に温排水の環境への影響について聞くと、

「海水温度が1度以上上昇する範囲は、ほとんどが沖合2キロメートル内外となっており、これまで周辺海域の海生生物への影響は認められておりません」との回答だった。

 高浜原発のある関西電力も、次のように答えた。

「放水口のごく近傍では(海生生物の)育成状況に多少の変化が生じることは考えられるが、周辺海域全体から見ると、温排水による大きな変化は生じないものと考えている」

 建前はそうだろうが、原発停止後に各地で見られる変化を見ると、温排水が海の生物や海洋環境に影響を与えてきたことは否定できないだろう。

「魚は人間と違い体温調節ができない。水温が1度上下するだけで生態系は大きく変わります。地球温暖化で水温は高くなる傾向にありますが、1度、2度と急に変わることはない。南方系の魚が減った、昔いた魚がとれたということであれば、温排水がなくなって元の海に戻ったと考えられる」(益田氏)

 原発近くで会った漁師はこう話していた。

「やっぱり、温排水ってすごく影響があったな。自然のままの海で漁をするのがいちばん幸せだ」


今西憲之/本誌・小泉耕平

2013年9月18日(水)週刊朝日 @niftyニュースより
「原発停止」で復活した日本の海 :@niftyニュース


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