サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

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mini review 06158「ランド・オブ・プレンティ」★★★★★★★☆☆☆

2006年07月02日 | 座布団シネマ:や・ら・わ行

『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』など、数々の名作を世に送り出してきたヴィム・ヴェンダースが、16日間という奇跡的な短さで一気に撮り上げた最高傑作。純粋で、正義感の強い主人公ラナには、TVシリーズ「ドーソンズ・クリーク」のミシェル・ウィリアムズ。戦争体験から来るトラウマを抱えるラナの伯父ポールを、『エンド・オブ・バイオレンス』のジョン・ディールが熱演。戦争とは何を生みだすものなのか、全編をとおして、現代のアメリカに大きな疑問を投げかけたヴィム・ヴェンダースのメッセージが心に響く。[もっと詳しく]

9.11はアメリカに「貧困とパラノイアと愛国心」をもたらした。

 2001年09月11日。ニューヨーク、ワールドトレードセンターのツィンタワーに旅客機が、激突した。
「そのとき、あなたは、何をしていたか?」
僕は仕事の関係で、香港からのたぶん最終便で成田に向かっていた。
成田の入管はなぜか慌しかった。中近東経由の便は、完全に足止めを食らっていた。
成田の空港で、最初の報道を見た。もうすでに、空港は全面閉鎖されていた。
つまり、翌日の朝の香港発にしていたら、当然、飛行機は飛び立っていなかった。

 

違うクルーは、1WEEKの予定で、西海岸を中心に産業ミッションで訪米していたが、現地ですべての予定はキャンセル。ホテルの廊下で、空港再開を待つ日々が続いた。
間接的には、仕事先や、息子の友人の父親に、犠牲者が数人出た。

ヴィム・ヴェンダース監督が、こよなく愛するアメリカ。そのアメリカは、9.11ショック以降、極めて乱暴な国に、なっているのではないか。
ヴェンダーズの発言は、政治的にもならざるを得ない。
アフガン戦争からイラン戦争へ。
「テロから世界を守る」。
世界の警察としてのアメリカの勝手な宣言は、過去にもその兆候が何度もあったが、9.11をあたかも「超法規」の根拠にするかのように、狂気じみた政策を次々と打ち出している。
しかし、それは、ブッシュ一族とエネルギ支配を目指すネオコン勢力が幅を利かすアメリカだからか?
それだけではない、とヴェンダースは語る。
9.11以降のアメリカで顕在化しているのは「貧困とパラノイアと愛国心」なのだ、と。
多くの大衆が、世界から遮断されている。そしてインターネットがあるにもかかわらず、ひきこもっているのだ、と。

 

もともと、サム・シェパードとのセッションの延期により、ヴェンダースにひと夏の空白ができた。そこで、彼は、なにかに導かれるように、9.11以降の愛すべきアメリカ、狂っているアメリカ、可哀想なアメリカに言及する映画を創ろうと、急遽、思い立ったのである。
アメリカの愛国心に燃える伯父と10年ぶりにアメリカに戻ってきた姪を、物語の軸にしようと。そして、「貧困とパラノイアと愛国心」をテーマに据えようと。

 

ヴェンダースのプロットに、たったの10日間。この時点で、姪役ラナをミシェル・ウィリアムズに、伯父役のポールをジョン・ディールにしようと考えていたという。
そのプロットを基にした脚本を1968年生まれの知人である
マイケル・メレディスに委託。第1稿までも期間はたった1ヶ月。同時に、ロケ地の選定を開始する。
製作資金は、自らドイツ・アメリカで調達。5000万円程度の低予算である。
「低予算だから、逆に、この奇蹟のような短期での映画制作が実現したんだ」とヴェンダース。
キャスト・ロケ地が決定し、撮影期間はわずか16日間。
これを、ホームレスが跋扈するロスアンゼルスの貧民街と、郊外のモハーヴェ砂漠にある寂れた工業都市であるトロナの撮影にあてた。

 

撮影監督は、ヴェンダースが「奇跡的な手腕」と呼ぶ1967年生まれの
フランツ・ラスティグ。デジタルカメラを駆使し、1日平均42シーン!!その90%が手持ちカメラ。しかし、映像を見ればひと目でわかるが、照明に手を抜くことはなかった。
ヴェンダース映画の楽しみの一つは音楽であるが、これもヨーロッパで人気のある
トム&バクトに依頼。4週間で17曲のスコアを書き上げさせた。
また、天の恵みであろうか。ヴェンダースが撮影中好きで口ずさんでいた
レナード・コーエンのアルバムから「ランド・オブ・プレンティ」という曲のタイトルをこの映画のタイトルとすることの許諾をとりつけ、また、コーエンの最新アルバムから「The letters」という曲を、主題歌として提供してもらった。
偶然であろうが、死期の近いラナの母から兄であるポールにあてた手紙が、読み上げられるシーンである。
「もう、なにがなんだかわからない」「俺のやってきたことは・・・」と傷つき放心するポールが、その手紙で、もう一度再生しようとする契機となる重要なシーンである。

 

撮影に協力してくれたホームレスにも、出演料を払った。逆に、ホームレスから、スタッフは金がないんだね、と同情されたと笑う。
トロナの撮影で、もう予算は底を突いた。
ここからアメリカ大陸をバンで横断し、9.11のグラウンド・ゼロに向かうことになる。この大陸横断シーンは、「
パリ・テキサス」を彷彿とさせる「ロードムービー」となる。しかし、予算は底をついている。
信じられないが、なんと主演のふたりと監督とカメラの5人だけのミニチームで10日間、実際にバンを乗り継いで、残りの撮影を完了させたのだ。

感心したエピソードが他にもある。このクルーは1日14時間~16時間働きづめであった。クルーの報酬は、すべて平等に、1日100$である。学生のアルバイト代程度かもしれない。
そして、ヴェンダーズらしく、興行収入の40%をあらかじめ、クルーの分配報酬に加算されるような仕組みにしたという。それでも、通常のインディーズ映画にも満たない報酬だろうが、たぶん参加した全員が、ヴェンダーズとこの仕事を出来たことを誇りに思っているはずだ。そして、アメリカへのアンビバレンツな感情を共有したことも!

アメリカ陸軍特殊部隊(グリーンベレー)の一員であったポールは、9.11以降、また、悪夢で魘されるようになった。
「困難な状況の時こそ出番だ。それが俺だ。それが俺の国だ。この国の勇気は決して揺るがない」
そして、ポールは、自発的に、ランドクルーザーに武器やカメラを積み込み、ドンキホーテのように、たったひとりのテロ監視自警団をつくりあげるのだ。
町のひそひそ声も、中近東の人たちの立ち話も、小さな商業取引も、パラノイアに陥っているポールには、「悪」の気配にみえるのだ。実際はなかったイランの「大量破壊兵器」と同じことなのだが、ポールはすっかり「気分はもう戦争」なのである。
このあたりのポールの描写は、おかしくもあり、悲しくもあり、僕たちは、すっかり惹きこまれてしまう。

 

そんなとき、テルアビブから10年ぶりに姪ラナが、母の手紙を携えて、ポールを訪ねてくる。
ポールの妹は家族に反発し、おそらく、一時期は理想共産主義にも惹かれ、娘を連れて、生まれ故郷からアフリカ経由でイスラエルに入り、宣教師と結婚したこともあったが、病気で死が近く、兄を想いまっすぐなキリスト教徒として育ったラナの面倒を恃む。
ポールはラナに「お前、俺のことを、ベトナムでおかしくなったと思っているだろう」と問い詰める。ラナは、伯父さんの目をまっすぐ見て、首を振り、「伯父さんが好きだよ」と答える。

同じ、妄想に憑かれた帰還兵しか友人に持たないポール。妻も子供もいない。あるのは、誇りを持って、オンボロ車に巻きつけてある「星条旗」だけだ。
ポールも、帰還兵の年金でわびしく生きているのだろう。携帯電話の待ちうけ音は、アメリカ国歌だ。
本当に、貧しい地域であればあるほど、きちんと星条旗が掲げられ、国歌がうたわれ、愛国心が強くなる。
こうしたアメリカのなかの貧しい大衆を見ると、同情せざるを得ない。

9.11をテルアビブで経験したラナ。ラナは、怯えを振り払うように哀しい眼差しでポールに言う。
「あの映像を見て、多くの人が、歓声をあげていたわ」。
ポールは「テロリストだらけだからな」とさもありなんというように頷く。ラナは首を振る。「違うの、普通の人たちが歓声をあげているの!」 。
この憎しみの連鎖を、ラナはホームレスが跋扈するロスアンゼルスの下層地域で、「命のパン運動」を支えながら、断ち切ろうとするかもしれない。

一人の力はなにほどでもない
。しかし、ポールの妄想の自警団ごっこは、不信と疑惑を限りなく再生産するだけだが、ラナの表情は希望に満ちたものだ。
少なくとも、ラナは、パラノイアになった伯父を、身内として寄り添うことで、救跋しかかっている。
時間はかかるかもしれない。でも、グラウンド・ゼロでこの伯父と姪は、大切なものを謙虚に手に入れたはずだ。
ヴェンダースや僕たちが、それでもなお、どこかで愛したいアメリカ。
その貧しい人たち。
その可能性を、ラナは、密やかに暗喩している。

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55 コメント

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TBありがとうございました (sakurai)
2006-07-02 09:50:01
上半期の映画を思い返してみて、これが上位にあるなあと、最近思ってたところです。

じわじわとあの話が思い出されます。なんと言ってもラナでしたね。ラナの誠実さと優しさがアメリカにとって一番の特効薬ではなかったかと。その後「ブローク・バック・マウンテン」に出ているミシェル・ウィリアムズを見て、更にうまい役者だなあとつくづく感じました。
TBありがとうございます (ゴブリン)
2006-07-02 12:36:03
 9・11を成田で迎えたのですか!僕は家でテレビを見ていました。突然映像が切り替わり、黒煙を吹き上げる貿易センタービルが映った。突然のことなので、しばらくはいったい何が起きているのか理解できませんでした。あのときの不思議な感覚は今もはっきりと覚えています。

 「ランド・オブ・プレンティ」は初めて9・11がもたらした事実に正面から向き合った映画だと思います。映画の評価は基本的に一致していると思いますが、kimionさんの記事の前半部分は特に面白く読ませてもらいました。撮影上の苦労がよく分かりました。ホームレスから同情されるほど資金面で苦労していたとは!なぜ大陸横断の場面がまったく描かれないのかもやっと事情が分かりました。あの部分はたとえ5分でも完成版に加えられていれば、ぐっと厚みが増したでしょうに。
コメント多謝 (kimion20002000)
2006-07-02 21:03:35
>sakuraiさん



ラナは、敬虔で現代的なキリスト信仰をもっていますね。ヴェンダーズもそうです。

今回のアメリカは、原理的な福音派がかなり政治に影響を与えているようですね。



>ゴブリンさん



たしか、成田からの電車も最終だったように思います。そのあと、世界中の航空網が、完全に麻痺しましたからね。それより、何が起こっているのか、このあとなにが起こるのか、まったくわからない9.11でした。



この制作費は驚きですね。ほとんど、公式サイトとDVDの監督インタビューの引き写しにしか、すぎません。

現場スタッフなんだけど、アメリカのユニオンの規定に従うと、こんな労働条件は認められないでしょうし、ヨーロッパからの参画では費用面でないだろうし、映画学校の学生でも上手に使ったのかしらねぇ。
アンビバレンツ (かえる)
2006-07-02 22:54:15
こんにちは。

低予算だとは知っていましたが、そこまで底をついたとは知りませんでした。

「クルーの報酬は、すべて平等に、1日100$」というのはすごいです。

映画が完成してよかったなぁと改めて思いました。

手軽さなんて気にならない大好きな映画です。
よろしくお願いします。 (やわらか映画~おすすめDVD~)
2006-07-02 22:56:32
トラックバックありがとうございます。(http://ameblo.jp/dvd88cinema/のほうです。)

本家サイト(http://www.yawarakacinema.com/)も、よろしくお願いします。
tb (ほんやら堂)
2006-07-02 23:11:29
TBありがとうございました.

この映画は,9/11をアメリカ人が描いた映画の中で,僕が一番受け入れやすかった映画でした.こういう風に考えるアメリカ人がいる限り,「ヴェンダースや僕たちが、それでもなお、どこかで愛したいアメリカ」は,存在し続けるのでしょう.

トラックバックありがとうございました (朱雀門)
2006-07-02 23:44:34
こんばんは

低予算・短期間で作られた映画ながら、制作者の心意気が強く伝わってきました。サム・シェパードが主演した次作よりこちらのほうが個人的には好きです。

>インターネットがあるにもかかわらず、ひきこもっているのだ

その傾向は、アメリカ人のみならず私にもあるように思われ、ちょっと身につまされるお言葉です・・・
TBありがとうございました! (Ken)
2006-07-03 00:08:27
こんばんは!

もしかしたら、限られた予算だったからこそ、ヴェンダースのメッセージがダイレクトに伝わってきたのかもしれませんね。

レナード・コーエンが効果的に使われていましたが、この映画 そのものも優れたシンガー・ソング・ライターがシンプルに作ったアルバムのようでした。
コメント多謝 (kimion20002000)
2006-07-03 03:40:36
>かえるさん



まあ、だけど、いつも予算のせいにしたがる、他の監督さんからみたら、いやな先例でしょうかね(笑)



>やわらか映画さん



了解いたしました。



>ほんやら堂さん



ハリウッドの世界からは、まだ正面からは描かれていませんね。マイケル・ムーアなどのドキュメンタリー手法から増えていくんでしょうが。

ヴェンダーズは、やはり外部からの視線になりますからね。



>朱雀門さん



監督は、低予算であることの自由さ、意義を、かなり強調して、メッセージされていますね。



>Kenさん



音楽が好きなこの監督は、撮影中も毎日スタジオをのぞいて、スコアの進展を楽しみにしてたようですね。
おはようございます (trichoptera)
2006-07-03 05:39:39
絶妙のバランス感は、アメリカ好きドイツ人だからこそなせる業かもと思いました。

しかし、本当に予算がなかったんですね。。。ヴェンダースさんすごいです



TBありがとうございました。
trichopteraさん (kimion20002000)
2006-07-03 08:03:53
コメントありがとう。

日本のVシネマでも、もっと予算が使える作品もあるだろうに(笑)

でも、これからのインディーズの映画制作にとって、いい教科書が出来たと思いますね。
TB、感謝です! (カゴメ)
2006-07-03 09:30:36
またガソリンが上がりますね。

中国がバカスカ買っているせいもあるでしょうが、

イラクでの産出量や輸出量が、

恣意的に操作されてるんじゃないかと、

思わず疑いたくなって来ますね(苦笑)。

が、カゴメはアメリカはやっぱり偉大だと思ってます。

差別の問題一つ取っても、

問題をちゃんと俎上に上げて正面から論議しますもんね。

色々と紆余曲折はあっても、

「人類の実験場」としての役割を、

積極的に果たしている気がします。

その点、どうも日本は当事者意識が低すぎる。

差別や人権の問題でも、民主主義の問題でも、

全部隠蔽して事勿れで。

自衛隊のイラク派兵にしても、

映画界の人間が作品の主題として取り上げるなんて、

考えも付かないですもんね。

ヴェンダースのこの作品には素直に頷けないものがありますが、

しっかりした当事者意識を持っているだけ、

ずっとマシだと思いました。
こんにちは (キャスト)
2006-07-03 09:40:27
予算もさることながら、撮影期間も凄まじいですね。

それでいて雑に撮ったという印象は全く無い。

確かにハリウッドの大金投じて長々と撮影のスタイルからすれば嫌な映画でしょうね(笑)
コメント多謝 (kimion20002000)
2006-07-03 16:49:25
>カゴメさん



ヴェンダースはアメリカの文化的影響を受けていますが、やはり、西ドイツの監督ですからね。ヨーロッパからみた、アメリカへの警告です。

小津の「東京画」もありましたけど、僕は、ヴェンダーズと奥さんと、それぞれの写真が好きですね。



>キャストさん



1日のシーン数を見て、少し経験のある人であれば、仰天!ですよ(笑)
撮影秘話 (COO)
2006-07-03 20:21:35
そこまで低予算だったとは……すごいですね。

ニューヨークまでの道程を、車につけた国旗がボロになっていくことで、単に短く端折ったのかと思っておりました。

(浅はかですね。反省)

「アメリカ、家族のいる風景」を見ましたが、

ストーリーとしてはこちらの「ランドオブプレンティ」のほうが好きです。

cooさん (kimion20002000)
2006-07-03 20:58:22
こんにちは。

9.11以降は、すべての知識人とメディアが、判断停止状態に陥りましたからね。この1年ぐらいじゃないでしょうか。もう一度、冷静に振り返ろうという流れが出てきたのは。
Unknown (だま)
2006-07-07 21:07:05
TBありがとうございました。



この映画の内容もさることながら、

DVDの監督コメンタリーで聞ける製作裏話にはとてもわくわくしました。ハリウッドには決してできないことを「幸運だったね」と、飄々とやりのけてしまったヴェンダースがすごく素敵ですよね。
だまさん (kimion20002000)
2006-07-07 21:37:40
こんにちは。

かっこいいですよね。ヴェンダース。

ハリウッドの対抗馬として、こういう人が100人ぐらいいて、それで、ようやく、バランスが取れると思う。

空港とはまた (現象)
2006-07-08 14:38:05
毎度コメントTBありがとうございます。

僕にとって9.11はまさしく対岸の火事で、

犠牲になった友人知人はおらず、

生活に直接的な差し障りはありませんでした。

成田にいたってのはすごい経験ですねぇ。
現象さん (kimion20002000)
2006-07-08 17:00:29
こんにちは。

正確にはその時間は、空の上にいて、間一髪で、着陸許可が出る時間であったということですね。

途中に、強制着陸させられたり、離陸空港に戻されたりするケースがあの時間帯には、相次ぎましたからね。これもまあ、あとから、知ったことで、誰も、次になにがおこるのか、予想が出来ない1日でした。
こんばんは! (伽羅)
2006-07-10 00:09:51
ご親切にTB返し&コメント、ありがとうございました!

私も音楽の使い方がすごく気に入りました。

特にエンディング曲!

哀しみの中から這い上がっていく、

一筋の希望の光が見えました。
伽羅さん (kimion20002000)
2006-07-10 00:17:22
こんにちは。

エンディング、聞きほれちゃいますね。

何回、聴いても、また聴きたくなる。
初めまして (真紅)
2006-07-12 15:18:01
こんにちは。TBさせていただきました、よろしくお願いします。

この映画、ミシェル・ウィリアムズの魅力に尽きると思います。これからの彼女に大・注目です。

ではでは、お時間ございましたら拙宅にもお立ち寄り下さいませ。今後ともよろしくお願いします。
真紅さん (kimion20002000)
2006-07-12 16:12:55
こんにちは。

いい、女優が出てきたものですね。

美人じゃないですけど、不思議な目の光がありますね。
正に現在、強く必要とされている内容を持つ映画であると思います (たろ)
2006-07-13 11:06:14
こんにちは。

コメントとトラックバック、失礼致します。



製作過程を丁寧に書かれた記事文章を拝見させて頂きました。

この作品は、反戦を主題としながらも、鑑賞する人に正面から突き付けるのではなく、多くの面で思考させる余韻を十分に感じさせる仕上りであり、また、最新作『 アメリカ,家族のいる風景 (DON’T COME KNOCKING) 』 (‘05年 ドイツ/アメリカ)が製作延期となった時間を使って短期間で作られた映画とは思えない、ラナ役を演じたミシェル・ウィリアムズさんをはじめとして、出演者の方々の演技とスタッフの皆さんの力が組合わされた素晴らしい一本であると思います。

やや不穏な空気が流れる中、話し合いが必要とされる現在、多くの人に観て欲しいという内容を持つ映画であると思います



また遊びに来させて頂きます。

ではまた。



たろさん (kimion20002000)
2006-07-13 23:12:51
こんにちは。

直截な物言いではなく、とても、苦渋に満ちた政治的メッセージですね。9.11に関しては、まだまだ謎が多すぎますね。当初の興奮が醒めて、ようやく、冷静に、なんであったか、なぜ引き起こされたかが、問われるようになりました。
トラックバックありがとうございます! (日々ログ)
2006-07-16 03:19:55
 短期撮影、低予算であったにもかかわらず、いや、それだからよかったのかもしれませんが、余分な飾りのない作り方が良い映画だと思いました。アメリカ批判などが流行っているような中、アメリカを愛する人間の一人としての監督の哀愁と願いに満ちた映画で、新たな視点に触れたような気がしました。



 また遊びに来させて頂きます。



 ではでは。
日々ログさん (kimion20002000)
2006-07-16 08:46:34
こんにちは。

ハリウッドが世界の映画を仕切っていますからね。ある意味で、ユダヤ人のプロパガンダの範疇ですね。そこに、小さな風穴を開けていくこと、そのギリギリの接点を、なおかつ「商業映画」として行為するとき、本当に困難なことが多いですね。

「ハコ」がとれませんからね。制作費が回収できない。

だから、低予算映画というのは、ひとつの突破口にはなるんですね。
こんにちわ☆ (orange)
2006-07-16 13:42:02
こんにちわ☆コメント&TBありがとうございました~!

ヴェンダースの観たアメリカという国に生きていく人々を如実に捉えていて見応えがありました。

滑稽さを通り越して、その愛国心の強さに翻弄される伯父ポールと母の手紙を持ち、故郷アメリカの姿を凛として捉えるラナの対比構造から見えてくるアメリカの空気は、落ち着かない気分にさせられるものの、二人のこれからがほんの少し見えてくるようで良かったです。

短い撮影期間と言えども、一丸となって作り上げたヴェンダースの作品性は見事でした♪
orangeさん (kimion20002000)
2006-07-16 23:08:45
こんにちは。

いままでも、多くの作品で、傷を負ったベトナム帰還兵はとりあげられましたが、このポールの造型には、心を打たれました。決して、暴力性であったり粗野であったり、ではないんですね。

強迫観念に追い詰められ続けている。孤独な人間だと思いました。
orangeさん (kimion20002000)
2006-07-16 23:13:47
こんにちは。

ポールの造型には心打たれました。

いままで、多くのベトナム帰還兵が、映画に登場しましたが、どれとも違いますね。マッチョでもないし、暴力的でもない。

圧倒的に、強迫神経症になっていますね。
TBありがとうございます ()
2006-08-10 19:54:03
自分ひとりで戦っている気分のポールの描写が、おかしくもあり、悲しかったですね。

kimionさんの詳しい記事に、もう一度映画を見ている気分になりました。低予算でも、すばらしい映画ができるんですね。
花さん (kimion20002000)
2006-08-11 03:37:22
コメントありがとう。

監督はポールのことを、憐れみをもって、描いていますね。決して、乱暴ものでも、マッチョでもありませんね。ベトナムを思い出して、魘されるシーンは、つらかったですね。
TBありがとうございました (しゅぺる&こぼる)
2006-09-06 16:51:14
記事興味深く読ませていただきました。

製作過程で透けてみえるこういった半ドキュメンタリーな作品は好きです。ましてや9・11を取り上げている。

この秋は5年経過したこともあり、9・11を題材にしたものが多いですね。

ポールのモデルは監督の近所に住んでいた人だとコメンタリーしてましたね。

あふれる愛情というよりもやはり同情心からこんな短期間での制作を思いついたのかもしれませんね。

ヴェンダース監督の最新作も観たいです。
いい映画でした (おさるのジョージ)
2006-09-06 18:30:15
トラバありがとうございました。



この監督さんの他作品を見たことが無いので

見たいと思っています。「ランド.オブ.プレンティ」深いメッセージのあるいい映画でした。



これからどんな新作を作られるのかもとっても楽しみです!
TB有難うございます (sonetchi)
2006-09-06 22:52:54
TB有難うございました。



本日夜、くしくもBS2で「ボウリング・フォー・コロンバイン」を見て、9.11後のアメリカの狂気を再確認したような気がします。



「世界の警察」と言われたアメリカは、もう中味のない、汚職まみれの警察と化してしまったのでしょうか?



また深いレポート楽しみにしています。

コメント多謝 (kimion20002000)
2006-09-07 01:12:17
>しゅべる&こぼるさん



近所に住んでいた人だったんですか。とても、痛々しいですね。滑稽に見えますが、馬鹿にはしていない描き方でしたね。



>おさるのジョージさん



もし、まだであれば、「アメリカ、家族のいる風景」をごらんになってください。「パリ・テキサス」の20年後に描かれたアメリカ論ですが、この作品の準備中の間を縫うように、「ランド・オブ」は制作されました。



>sonetochiさん



まず、9.11が当局発表のように、本当にアルカイダの犯行であったのかどうか、そこが問題です。現在ではアメリカ人ですら、半数程度しか、信じていないという調査もあります。中近東ではほとんどが陰謀であると捉えていますが、ヨーロッパでも60%以上が疑問を持っています。世界で、一番、ともあれ、アルカイダの犯行だと信ずている国民は、当然のように、日本です。日本では、独自の調査、論評をおこなうマスメディアはありませんからね。
TBありがとうございました☆ (なにわっこ梅ちゃん)
2006-09-09 23:49:01
撮影状況も大変で短期決戦だったようですね。人間一人一人の素晴らしい創造力を戦争やテロで無駄に無くしてしまうなんて間違っています。映画を観て情感に魅せられながら静かに思考できました。ポールとラナに惹き付けられちゃいましたよ。
なにわっこ梅ちゃん (kimion20002000)
2006-09-10 00:37:14
こんにちは。

劇場公開映画としては、記録的な、短期間制作ですね。

だけど、ロケ地とか、シーン数は、とっても多いですよ。

今回は、あのきついユニオンの制約を受けなかったのかもしれませんが。
DVDで観ました (マダムS)
2006-09-14 06:56:22
こんにちは!

特典映像に入っていた質疑応答で、監督の思いや撮影時のエピソードなどを知り、尚更この作品が大好きになりました。また、こちらでkimionさんのレビューも読ませて頂き、またまたジーンとしてしまって・・身近にこの事件の犠牲になられた方がいらしたとは! ご冥福をお祈りいたします。

ラナを見ると自分が恥ずかしくなります(笑)
マダムSさん (kimion20002000)
2006-09-14 11:13:42
こんにちは。

9.11から5年ということで、メディアは騒いでいます。

アメリカ人でさえ、9.11事件の真相に関して、ブッシュ政権の発表には疑問があるという人が60%を超えているという報告があります。アフガン、イラクへの侵攻含め、今後、驚くべき真実が出てくるか、ケネディ暗殺のように結局、闇に葬られるか。とにかく、日米ともマスマスメディアの報道は、完全にコントロールされていると思います。
TBありがとうございます (juraky)
2006-11-18 13:06:48
こういう映画を観ると職務として映画をやっている人と、使命としてやっている人がいると言うことがわかりますね。
結果そのメッセージがエゴであっても伝わります。友人の話しの様に。
jurakyさん (kimion20002000)
2006-11-18 17:14:46
こんにちは。
撮りたいものがあるか、伝えたいことがあるか、ということですね。ヴェンダースは、愛するアメリカに、どうしてもこの映画を贈りたかったんですね。
コメント&TBありがとうございました! (wv040262)
2006-11-19 00:00:47
ヴェンダースはアメリカを愛してるんですね。
クルーも本当に少ない報酬で仕事していたのは驚きですが、
低予算でも良い作品だと思います。
wv040262さん (kimion20002000)
2006-11-19 01:41:18
こんにちは。
ハリウッドだと数十億円、日本でも数億円から10億円程度が普通ですかね。
この映画は、一桁下ですからね。
ヴェンダースの意地を見たおもいです。
こんにちは! (みのり)
2006-12-15 00:36:16
kimior20002000さん、素敵なTBありがとうございます。 いろいろ詳しく書かれていて、記事を読ませていただいてから、もう一度思い出してみると、やっぱり良い映画だったとあらためて感じました。
みのりさん (kimion20002000)
2006-12-15 03:38:46
こんにちは。
この映画と、次の作品の「アメリカ、家族のいる風景」の2作が、ヴェンダーズのアメリカに対するレクイエムとなりましたね。
2作とも、心に残る作品です。
TBありがとうございました (manimani)
2007-01-05 22:15:05
こんにちは。
こちらからもTBさせていただきました。
大変詳しい記事で、おもしろく拝見しました。
「アメリカ、家族のいる風景」も楽しみ(苦しみ?)です。
manimaniさん (kimion20002000)
2007-01-06 02:38:48
こんにちは。
ヴェンダーズファンとしては、相次いで2作が公開されたのは、嬉しい限りでした。
TBありがとうございました (ONE OF THE BROKEN)
2007-01-28 17:00:19
はじめまして。
TBありがとうございます。
すごい面白い作品というわけではないですが
とても魅きつけられる作品でした。
ONE OF THE BROKENさん (kimion20002000)
2007-01-28 18:54:34
こんにちは。
そうですね、アメリカというものの現在を、いろいろ考えさせられる映画でした。
コメントありがとうございました (tom)
2007-02-18 13:12:37
こまめにチェックさせていただいてます。
kimionさんのブログを読んで、これは観ないとと思って鑑賞しました。
kimionさんのように深い記事が書きたいんですけど、ナカナカ難しいです
tomさん (kimion20002000)
2007-02-18 15:02:45
こんにちは。
僕のレヴューは、封切館から半年、1年遅れた2番館やDVD対象が多いですけどね。チェックしてくださっていると、嬉しいものです。
TB有難うございました。 (オカピー)
2008-05-11 01:51:23
大した頭を持っていない僕にも、この映画のアレゴリーは大変解りやすかったのに、allcinemaなどへの投稿を読むと解っていない人が多い。

kimionさんはやはり違う。

米国に移住若しくは本拠地にした外国人監督の多くは米国批判をしたがるわけですが、ヴェンダースは国家としてのアメリカを揶揄しながらも、アメリカ国民には同情していますね。
オカピーさん (kimion20002000)
2008-05-11 02:17:07
こんにちは。
いろんな人たちがアメリカに対しては、アンビバレンツな感情を抱いているんでしょうね。
ロスのビルの屋上で、踊るようにステップを踏むラナの姿にジーンときました。

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