
実在の人物ラモン・サンペドロの手記「レターズ・フロム・ヘル」を元に、『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督が映画化した作品。全身麻痺の障害を負った主人公に、『夜になるまえに』のハビエル・バルデムが特殊メイクでリアルに演じる。ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞に輝いた壮大な心の旅路を描いた真実のドラマ。[もっと詳しく]
「生きる」ことは義務ではなく、選べること。
華流、韓流の嵐の中で、僕は西班牙流です(笑)。
なんせ、生涯5000本近く、映画館やねっころがったりしながら、観たと思うんですけど、そのベスト1が「ミツバチのささやき」(1973・ビクトル・エリセ監督)ですからね。
「なんだ、ハッスルカンフーを激賞しておきながら、結局、アート派か。ケッ!」なんていわれそうですが、好きなものはしょうがないです。ハイ。
アメナードル監督。96年の「次に私が殺される」でゴヤ賞そうなめ。97年「オープンユアアイズ」01年「アザーズ」ですからね。なのに、1972年生まれ。才能にクラクラします。
今回の作品では、製作総指揮、脚本、監督、音楽、編集をこなしています。
特に音楽はいい。今回も、「夢の飛翔」のシーンでは、プッチーニを使い、叙情的なシーンでは、ケルト風のバグパイプを上手に使っている。
「蝶の舌」や「パズラー」の音楽も友達づきあいでやったとのこと、解説ではじめて知りましたが、見事なものです。
で、「海を飛ぶ夢」。 海が好きで世界を巡り、数人の女性とも奔放に恋をしていた青年が、25歳の夏、岸壁からのダイブで事故にあい、その後の四半世紀を四肢麻痺で、寝たきり生活。そして、尊厳死を求めることになる。
実在のラモン・サンペドロの手記「LETTERS FROM HELL」の作品から、要素を抽出して、かなり事実に忠実でありながら、映画的手法を用いて、感動の作品を結実させた。
主人公を演じるハビエル・バルディ。スペインでは、アントニオ・バンデラスに次ぐセックス・シンボルとされる見事な体格の俳優さんだが、69年生まれだから、実に20歳ほど違うしかも四肢麻痺の主人公を演じなければならない。
その役づくりが見事である。
ラモンの元気だった時代のアルバムで、青年が別人のスチールかと錯覚しかかったが、よくよく見るとこの役者であった。
ラモンを長く看病する一家。
一家の稼ぎに追われながら弟の尊厳死願望を罵倒する兄ホセ。
母親がわりに献身的に看護を続けるなかでいつしかラモンに共存化してしまう兄嫁のマヌエラ。
黙ってラモンを見守る年老いた父ホアキン。
いまどきの生意気な青年だがなぜかラモンにべったりな甥っ子ハビ。
この家は、いいもわるいも、3時間ごとに姿勢を変えなければいけない病床のラモン、事故後哲学に目覚め自作の口でくわえて文字を書く道具でもって詩をつむぐラモンを中心に、回っている。
キリスト教世界では自殺は悪であり、まして四肢麻痺のラモンは誰かの力を借りなければ「尊厳死」も選択できない。
そして、この家族の世界に、支援者が集まることになるが、この作品では、ここでは3人の女性を登場させている。
尊厳死を支援する団体のジュネ。ラモンのために走り回るが、困難な状況の中でも悲観的にならず、ユーモアを絶やさない快活な女性。
そのジュネの依頼でラモンを訪ね、法的なバックアップをしようとはかるフリア。自らも脳血管性認知症で障害が足に来ており、脳に記憶障害の症状が出てくるのを怖れている。
TVでラモンを知り、子供を連れて励ましに通うロサ。「生きて」という訴えを、逆にロサの傲慢だと批判するラモン。
いずれも、素晴らしい女性たちだ。
とくに、フリア役のベレン・ルエダ。40歳ぐらいの人だが、映画は初出演。ラモンと自らの認知症への不安が同化し、一緒に死ぬことをも決意する。知性と慈悲深さと弱さと、すべてを計算した演技。いっぺんに好きになりました。
ロサ役のロラ・ドゥエニャは、ペドロ・アルモドバル監督の「トーク・トゥ・ハー」やラモン・サルサール監督の「靴に恋して」といった慧作に登場している。
同じく「尊厳死」を扱った映画で、僕も好きな作品に「みなさん、さようなら」がある。
この余命いくばくもない親父のため、息子は友人らを呼んで、別荘で、最後の別れ(自殺死)を見守ってあげるのだ。素晴らしい映画だった。
この主人公には、長年の職業生活と家族があった。だから、人生の最後に、その人間関係に象徴される「思い出」をもって、そして、不仲であった息子とも和解し、周囲の協力を得て、死に向かっていく。
ラモンは妻も子供もいない。あるのは、25歳までの自由な身体と精神の記憶。愛した女たちの面影。そして、なにより好きな海の匂い。
だから、詩を書き明晰さを保持することと「夢」のなかで、自由に羽ばたくことだけが、彼を現世につなぎとめているだけなのだ。
だから、<死>の立会人は、たったひとりでいいわけだ。
「こころの自由」こそが大切であり、「生きる」ことは義務ではなく、選べることだ、とラモンはいう。
そのことを、「実話」の映画化という制約の中で、よくぞ、ここまで叙情的かつ明晰に作品化できたものだと驚く。
スタッフとキャストに心から拍手を贈りたい。













映画について、これほど詳細にコメントできるなんてすごいですね。
みなさん、さようなら
私もみたいと思いました。
私も映画好きなので、また教えて欲しいです。
5000本とはすごいですね。僕がそこまで行くにはまだ10数年かかりそうです。
スペイン映画にとても詳しいですね。僕は世界中の映画を観るのがモットーですので、特にスペイン映画に傾倒しているわけではありませんが、この6、7年の充実ぶりは注目に値すると思います。恐らく観ていないもので優れたものがまだまだたくさんあることでしょう。
面白い映画をたくさんご覧になっているようですので、時々お邪魔して勉強させていただきます。
これからもどうぞよろしく。
読んでいてとても感慨深かったです。
わたしは「みなさん、さようなら」は
ちょっとダメだったんですが、
これは好きですね〜。何でだろう。
この作品には、いろいろな捉え方があるようですが
私もこれを映像化したことが凄いと思います。
ちょっと、今回はきばってしまいましたが(笑)、普段は、あっさりしたものです。
今後とも、よろしく。
>ゴブリンさん
小学校のときから只で映画を観れるように、「映画クラブ」を立ち上げるという悪知恵がありましたから(笑)
だけど、忘れっぽくて。
最近は、インターネット検索ができて、公式サイトがありますから、ちょっと、知ったかぶりができるだけですよ。
>seanさん
そうですか。
両方の映画の主人公の状況はかなり違いますが、両方ともほぼ、自分と同年代なんですね。
だから、切実な面もあると思います。
私からもトラックバックしました!
なんか、その前のシーンで、子供が「手が動いているよ」というシーン。で、動けるようになたのか、と錯覚するような動き方でした。
ヘリコプターでの撮影と音楽が計算されていて、観ている自分が空を飛んでいるようなシーンでしたね。
「みなさん さようなら」これはちょっと気になる作品だったので、今度見てみますね。。
今はちょっと映画館から遠のいてますが
以前は結構見ていました。
見たいと思っていて見れていないのが、
ナショナル7
です。
空を飛ぶ夢の主人公同様、ナショナル7の主人公も
障害を持つ人だったと思うのですが
あらすじを知っているので、とても見たいと思って
幾ら探してもレンタルビデオ店で見つけることができません。
kimionさんは見られましたか?
飯田橋のギンレイホールで出会った映画です。
そこは良い映画にめぐりあわせてくれるところです。
「尊厳死」という重たいテーマにユーモアを
交えながら、観易い映画に仕上げていました。
「死に方」と同時に「家族や周りの人の愛」が
描かれていたのもよく似ていますね。
それからA・アメナーバルについて。
ボクは、処女作の『テシス/次に私が殺される』を
観た時から、彼が只のサスペンス監督だけで終わるのは
勿体無いと思っていたので、
今回の『海を飛ぶ夢』での新境地は嬉しかったです。
失望の映画もたくさんみています。(笑)
>akiさん
「ナショナル7」は観ていないですね。身障者の「性」を題材にした映画ですね。日本でも、同じ問題を扱った映画がつくられたようですね。
>イロハモさん
ギンレイは、東京でも少なくなった名画館ですからね。僕も、神楽坂にオフィスがあったときは、時々、行きます。
いまは、家の近くだと、目黒にある名画座にいきます。
どちらの主人公も、不自由な体の中で、哲学と音楽を手離しませんね。
「精神の自由」を大切にする場合、同情、哀れみ、は余計につらい現象でしょう。
ほんと、コメントがすごいですね!
私も卒論を書くんですから、よく読み取っていかなきゃって思いました。
まだこの作品は観ていないので、本当に楽しみです。
卒論はスペイン映画?
構成、よければ教えてください。
指導はできないけど(笑)雑談は、できるかもよ。
たくさん映画を見てらっしゃるんですね。
映画を見るとき、その一本だけ見るのと
監督や出演俳優のかこの作品、プロフを見たりすると
何倍も深まることってありますよね。
わたしはスペイン映画なんてみたことないんです。
最初に「何語?」なんてところから始まるくらい
予備知識も無く見たのですが
派手さはないけれど奥行きの深い映画でしたね。
生きるのも死ぬのも、選べる権利ってあっていいんじゃないかと思いました。
わたしもTBさせていただきました。
僕も知らないことだらけだけど、やっぱり、ミーハーでいいから、自分の好きな監督、好きな俳優を持つのがいいですね。
アート系でも、カルトでも、イケメンでもなんでもいい。
そうすると、だんだん、好きだから文句もつけたくなる、と。まあ、観客はわがままだから(笑)
この映画、すごく気になってたのに観れずじまいでした。アメナードル監督だったなんて!
チェックが甘かったなー。「オープンユアアイズ」も「アザーズ」も観てたのに…。
素敵な作品に出会うと帰り道にやにやしてしまう位映画が好きな割りに、こちらのブログのようにその感動を上手く伝えることができません、小学生の感想文みたいなんです、私。ボキャブラリーとセンスの問題なのだなぁ。また寄らせてくださいネ。
流れ流れてこんにちは。
最近はインターネットでチェックできるけど、僕も、
この監督があの作品を!なんてあとでびっくりすること、よくありますよ。
多分この映画に対するいろいろな意見を求めているものと解釈しまして僕の考えをコメントさせていただきます、もし不快に思われれましたらお手数ですが削除お願いします。
尊厳死ってテーマを考えさせるには良い映画だとは思いますが少し死を美化してる様な気がしました。この映画が主人公側から忠実に描かれすぎたからなのか尊厳死に絶対反対する人達をあまり描いていなくてアンバランスに感じました。アンフェアには描いてはいないのでもう少しバランス良くして欲しかったです、時間的に入りきれないのもわかりますが。
テーマが難しいからどう描くのかも難しいと思います、映画の出来としてはアラが多いなと僕は感じました。
携帯からわざわざありがとうございます。
おっしゃるような見方も当然あると思います。
主人公にとっては、四肢麻痺の教会士の考えが「敵」であったように、周囲の「生きろ!」という励ましもすべて非当事者の発言と聴こえるのでしょう。問題は「家族」です。とくに、父親に関しては、最後まで、気を使っていましたね。
今後とも、よろしくお願いします。
ラモン役のハビエル・バルディ、若かりし日も同じ人が演じてるって知ってびっくりしました。
「みなさんさようなら」も見ました。
これも前の年のアカデミー賞外国語映画賞じゃなかったでしたっけ?こちらも重いテーマなのに主人公がやたら元気なおかげで湿っぽくならないところが、「海を飛ぶ夢」と似てるな、って思いました。
また遊びに来ますね。
ふたつの映画とも、主題の扱い方がうまいですね。
普通、観ていて、息苦しくなりそうなものなのに、僕は、クスクスわらいながら見る場面が多かった。
だからこそ、真剣なテーマは、映像そのものが、多くを語ってくれていました。
すごい詳しいコメントですネ
わたしは「好き」か「きらい」かだけなので、映画には全然詳しくないのですが、これからもいろんな映画をみて行きたいと思います
以前Gooでも少し映画についてのコメントを書いたことがあるので、よかったらのぞいて見て下さい。
http://blog.goo.ne.jp/riko-1n
ブログのぞいてみました。
5星の4作品は、僕も、文句なしですね。
やっぱ、世界は、ハリウッドと非ハリウッドなのかもしれないですね。それぞれのよさ。
安易な「泣かせ」に走らず,いろいろと考えさせてくれる映画でした。主演のハビエル・バルデムは,『夜になるまえに』を上回るほどの演技を見せてくれましたね。
また機会がありましたら,どうぞよろしくお願いします。
「泣かせる」映画にしようと思えば、そういう撮り方はできたはずですが、かれらは、そうしませんでした。「実話」であることへの尊敬の念もあったでしょうね。見事な映画です。
私も映画は好きなんですけど、息子が小さいのでもっぱら自宅での鑑賞です。
でもプロジェクターにして雰囲気楽しんでます。
これからも暇を見つけてどんどん観て行きたいと思います。
プロジェクターって、本格的じゃないですか。
僕は、もっぱらごろ寝鑑賞。途中で、そのまま寝ちゃうこと2本に1本(笑)
お、重い映画でした…。
しゃべるときの表情でも、すべて、「麻痺」をあらわしていますよね。
演技にも、敬服します。
この作品は本当に自分の好きな作品であり、心が動かされ、考えされた作品です。
ラモンの何気ない一言の全てがとても重みがあり、非常にどきっとさせられてしまいます。
とてもいいブログなので気に入りました。
自分の方も稚拙な文章で恥ずかしい限りですが、また遊びに来て下さい。
この映画は、絶対、ストーリーや主人公の表情を、忘れない映画になりますね。そんな映画は、そう、多くはありません。
私の言葉に耳を傾けていただけるなんて、
こちらを訪れてますますkimionさんの
この映画への愛情を強く感じました。
またときどき訪れます。
いつでも、寄って下さいね。
私はホントに忘れっぽいので、映画を観た備忘録としてメモ書き程度の感想を残しているのですが、こちらの解説は素晴らしいですね。参考にさせていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
障害者が前向きに考えているところが、大好きです。
大抵の映画は、障害者に対して、
かわいそうだの、なんだのと
悲観的なものが多いと思います。
しかし、この映画は
『障害』や『死』に対して前向きに考えている。
こういう考え方の作品もあっていいと私は思います。
そうですね。だから、支援の女性達の描き方も、教条主義的、同情主義的な、枠組みを超えていました。
たまたま、四肢麻痺を経験する中で、ラモンのほうが、真実や本質を深く洞察する能力を手に入れたんだと思いますね。
TBどうもありがとうございました!
そうなんですよ〜
この監督は音楽も自分で作ってるんですよね・・・!
この映画、音楽もすごくいいと思ったんです。
ほんと若くして何でも出来ちゃってすばらしい監督ですよー
「生きることは権利であって義務じゃない」と言う言葉に、とても考えさせられました。
深く心に残るいい映画に出会えてよかったです!
ここでは、ローマカソリックの問題が大きく横たわっていますね。
これからも、よろしく。
この監督ほんまに才人ですな☆
いい脚本、いい演出、いい演技でいい作品になる♪という典型的な傑作だと思います☆
こういう映画を、娯楽作品として、つくりあげるのは、とてつもない、力量がいると思うんですね。僕は、もう、脱帽しましたね。
いい作品でしたが、私の拙い文章力では、とても思っていることの半分も書けませんでした。
記事を読んで勉強になりました。
またお邪魔させていただきます!
僕もたいしてうまく感想できないけどさ、なんかひとつだけ、テーマを探せばいいと思うの。文章力なんて関係なくてさ。好き、きらい、泣きました、ということ以外に、ひとつだけね。
こちらの記事を拝読して、ベレン・ルエダがこの作品で映画初出演と知り、驚きました。とても熟した演技が魅力的で印象に残ったものでしたから。
『みなさん、さようなら』は未見なのですが、ぜひ観たくなりました。
またお邪魔させていただきたいです。この度はどうもありがとうございました。それでは、失礼致します。
あの弁護士さんは、登場の時から、印象的でした。40代でしょうが、とても落ち着いていて知性的でだけど、少女のような不安な表情をしていました。
病気の進行がもう少し遅ければ、どうなっていたでしょう。
5000とはまたすごい数ですね。
この作品は、仕事でかなり疲れていた時に見た記憶があるので、ちょっと駄目でした。
題名が「海を飛ぶ夢」なので、気分良くなるのかなと思ったんですよ。(^^;
いや、それだけ、年をとっているということだけですよ。10歳の時から、40年以上ですからね。少ないときは、年20本ぐらい、多いときは年300本ぐらいかな。
すごく詳しい記事で感動しました。
この作品は、すごく考えさせられ2〜3日この映画の世界から抜け出せませんでした。先の見えないトンネルみたいな気持ちでしたが、お気に入りの1本になったのは確かです。
いつまでも、残る映画ですね。
実際、自分や周囲の体験で、これからも近い世界を体験するかも分かりません。そのときに、自分は、どう考えるかですね。
一見重い題材を扱っていますが、観終わった後は不思議と清々しい作品でしたね。
監督の力量と役者陣の説得力のある演技に引き込まれました♪
スペインでは有名な実話であり、ラモンの著書もあるとしても、とてもこういう作品をつくるのはむづかしいと思います。とくに、あちらは、カトリック社会ですしね。この清涼感は、やはり、監督と俳優人の手腕だと思いますね。
TBどうもありがとうございました。
こちらからも、させて頂きました^^
私もフリア役の女優さん、好きになりました。
年を取っても、あんな素敵な女性になりたい(絶対無理だが)
って思うような人でした。
フリア役の女性ですが、映画は初出演ですね。見事な演技でした。やっぱ、女性は、40歳過ぎないと・・・・。latifaさん、おいくつか、知りませんが(笑)
こちらからもTBさせていただきました。
また宜しくお願いします。
スペインでは、NO.1のマッチョです(笑)
>wv040262さん
なにが正しいかというより、こういう問題があるということを、正面から描いていましたね。
わたしはこの映画の女性陣では義姉が一番印象深いです。
フリアはきれいでしたね〜。
義姉は僕も印象深かった。
ある意味で言えば、主人公と、擬似夫婦のような関係になっています。兄のポジションも、その空気を微妙に感じ取ってのものですね。だから、フレにしろ、他の女性にしろ、義姉が品定めをしています。奥さん公認の浮気相手を配置するようなものです(笑)
西班牙映画はなじみがないのですが、「蝶の舌」くらいかな?ハリウッド映画ばかり上映している日本の映画館はつまらないですね。イタリア・フランスの映画は時々見ますが、映画館が限られていて、なかなか難しいです。ヨーロッパのほかの国の映画もあるはずなのに・・・。
尊厳死関係で言うと「みなさんさようなら」も見ましたが、切り口はちがいますがとてもよかったです。色々考えさせられる映画が好きです。
スペイン映画は、独特の芸術的な美意識を大切にしている作品が多いんですね。けれど、社会的なテーマは、とても上手に暗喩されているものが多い。
日本で公開されたあるいはDVD化されている作品群は一部ですが、逆にセレクトされていますから、ほとんど「アタリ」だと思いますね。
僕も明確な思想を持っているわけでは在りませんが、「尊厳死」の課題は、避けては通れない主題だと思っています。
TBありがとうございました。
お邪魔するのは初めてではありませんが。
コメント残させていただくのは初めてです・・・
この映画に関して、私も同感のご意見が多く、とても興味深く読ませていただきました。この映画を見てからはとくに「死ぬこと生きること」の意味をよく考えてしまうようになってしまった、私にとってはある意味非常に重い映画です。
またお邪魔させていただきます!
ラモンのモデルの人の原作読みました。
とても明晰です。
この明晰さの中で、生き続けること=価値を説くのはむなしく思えます。人間の生死は誰に帰属するのか、ということですね。
音楽の使い方、ほんとに良かったですよね。
スペイン映画、侮れません。
そうですね。
音楽を効果的に使った名作はいくつもあります。
この監督は、自分で、音作りまで、やっちゃうそうです。
この映画、とても重大なテーマの映画にも関わらず
そんなにどっぷり暗くならない、不思議な映画だなと思ったのですが
それが、ラモン役のハビエル・バルディのセクシーさにあるのだと
kimion20002000さんの紹介文を読んで思い当りました。
たくさんの映画をご覧のようで、これからの参考にさせて頂きたいと思います。
また遊びに来ますので、よろしくお願いします
普段は、精悍でマッチョな(笑)、役者さんですよ。
つらい話だけど、ユーモアもありましたね。
先日は拙ブログにTBを戴きまして、ありがとうございましたm(__)m
この映画は最初から観たのではなかったのですが、少しの時間で
あれだけ引き込まれたのは、私にとって久々の事でした。
内容だけでなく、音楽や映像自体もかなり興味深いです^^
そして、kimion20002000さんの記事を読ませて戴いて、
ますますこの映画を最初からきちんと観たくなりました^^
これからも貴ブログを参考にさせて戴きたいと思いますので、
どうぞ宜しくお願いいたします
これ、音楽自体も、監督がかかわっていますね。
素晴らしい作品でした。
本当に素晴らしい映画だったと思います。
テーマは賛否あると思うのですが、ここまで映画的に昇華させた監督に脱帽ですね。
『潜水服は蝶の夢を見る』も楽しみです。
ではでは。
いつも思うんですが、良質なスペイン映画の奥深さにはすごいものがありますね。
独自の文化的なあるいは映像技法的な伝承があるんでしょうかね。
それでもこの映画はおっしゃるようにキャスト&スタッフに
拍手を送りたくなるような作品に仕上がっていましたね。
その後も、いくつかの尊厳死をテーマにした映画が作られていますが、この作品を超えられていないと思います。
身体が麻痺している状態の家族を数年間近くで見ていました。
ラモンの手の丸まった様子や足の伸びきった様子、そっくりでした。
そして、あの状態で本当に少しも動かない…
28年間明晰であり続けたラモンの姿から、人間の精神世界は広大であると感じずにはいられませんでした。
家族の前で死なないところも、彼の強さでしょうね。
兄嫁は息子のようにと言っていましたね。
でも、息子だけでは有りませんでしたね。
母であり、姉であり、妻であり…
母性及び女性性の象徴のようにも受け取れました。
そして、彼のことをよく理解していたように思います。
だから、フレアを選んだ。
結局、彼の意志を具現化してくれたのは、「生きて」と懇願し続けたロサだったところが、世の中ってそんなもんなんだなあと、溜め息混じりに思ったりしました。
ご家族に、そういうことがおありになったんですか。
人間の意志とは何か、自由とは何か、生存とは何か、ということを、つきつけられた作品でした。
正解などはないのですが、自分なりに、考え方の幅が広がったように思います。