サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

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mini review 06166「紙屋悦子の青春」★★★★★★★☆☆☆

2006年08月16日 | 座布団シネマ:か行

『美しい夏キリシマ』『父と暮らせば』などで知られる黒木和雄監督の遺作となる人間ドラマ。現代演劇の旗手・松田正隆の同名戯曲を原作に戦争に引き裂かれる恋と、庶民の日常を淡々と描く。主演は『サヨナラCOLOR』の原田知世。共演の永瀬正敏、松岡俊介、小林薫、本上まなみらが戦時下の青春、庶民の心情を体現する。食卓での団欒(だんらん)や夫婦げんか、お見合いの不器用な会話など何気ない日常描写を通し、戦争の不条理、無意味さを訴えかける。[もっと詳しく]

蒸し暑い終戦記念日。どうしてもこの日に観たい遺作だった。

 8月15日終戦記念日。岩波ホール。
2006年4月12日、脳梗塞のため死去した
黒木和雄監督の遺作。
朝から、小泉首相の靖国参拝で、世の中は騒いでいる。賛成も、反対も、識者や政治家の発言も、僕には、蜃気楼のように映っている。
またも発生した台風のせいで、小雨がぱらつき、いつも以上に蒸し暑い。
僕は、この日に、どうしても、「
紙屋悦子の青春」を、観たかったのだ。
場内は、満杯だった。
ぎりぎりに駆け込んだ僕の指定された場所は、正面最前列のその前に並べられた補助椅子だった。そして僕は、まさに「かぶりつき」で、この作品と向き合うことになったのだ。

 

黒木和雄。1930年生まれ。僕より、二廻り先輩にあたる。
終戦を10代半ばで迎えた黒木和雄は、戦争によって亡くなった僕の叔父とほぼ同世代となる。
お会いした事はないが、いくつかの縁を感じる人であった。
生まれたのは三重県松阪市。5歳の時、満州に移り、宮崎県えびの市に戻る。小林市の中学校で、終戦を迎える。
僕も、伊勢・松阪で育ち、連れ合いの郷里は、えびの市、小林市である。

1954年から
岩波映画製作所で、ドキュメントをとる。1966年にフリーにそして1966年に「とべない沈黙」で劇映画デビュー。1970年代のATGを代表する監督として、「日本の悪霊」(70年)「竜馬暗殺」(74年)「祭りの準備」(75年)などの作品を撮った。
そのあたりの作品群は、僕は大学時代に、京都のATG作品を上映していたハコで見ている。
1970年代の最後に、僕は東京に出てきてPR関係の仕事に就いたが、映像関係の仕事でお世話になったのは、元岩波映画の人たちであった。記録映画というものについて、会社の命題とスポンサードの制約について、表現技術について、毎日のように「新宿ゴールデン街」に連れて行かれて、酒の相手をさせられた。
そのとき、岩波映画にはかつてすごい奴がいたんだといって、教えられたのが、若き日の黒木和雄であった。

 

一時期、体調を崩されたりしてメガホンを取ることから遠ざかったこともあったが、さらに突出した黒木作品として提出されたのが、のちに戦争レクイエム三部作とされる「
TOMORROW/明日」(88年)、「美しい夏キリシマ」(03年)、「父と暮せば」(04年)であり、その間にはこれも名作である「浪人街」(90年)、「スリ」(00年)といった印象深い作品を残している。
黒木監督の戦争レクイエム三部作は、終戦直前、米軍機の集中爆撃で校庭で親友が撃たれ、彼を助けられなかった負い目に向き合うことから、作品が立ち上がっている。
「父と暮せば」で広島原爆に遭い亡霊で出てくる父と、「自分だけ生き残ってしまった」と罪の意識を拭いきれない娘との対置も、親友と自分を置き換えたものだとも連想されるのだ。



「紙屋悦子の青春」は、戦争レクイエム三部作を経て、ようやく、黒木監督がみずからの原罪意識を後方に押さえ、戦争末期の地方の小都市のどこにでもある家族、その温かさと切なさを、淡々と描いた傑作となった。
鹿児島県米ノ津町の紙屋家という普通の民家が舞台。
ここには、技術者の紙屋安忠(
小林薫)とその妻ふさ(本上まなみ)と、安忠の妹で、ふさの女学校の同級生でもあった悦子(原田知世)が、つつましく仲睦まじく生きている。

ある日、安忠は、悦子に縁談を持ってくる。学校の後輩で、近くの航空隊に海軍士官として勤務している明石少尉(
松岡俊介)が、同僚の整備班である永与少尉(永瀬正敏)を、見合相手として連れてくるというのだ。
悦子は明石には好意を寄せていたが、永与は記憶にない。明石は特攻を志願しており、悦子に、少しでも生き残る確率の高い自分の親友と、添い遂げてもらいたかったのだ。
悦子は朴訥で誠実な永与に好感を持つが、後日、明石が特攻で旅立つ別れに来たときは、見送ったあと、いつも感情を抑えてきた悦子が、はじめて身体を震わせて号泣する。
そして、明石の死の報告と悦子宛ての遺書を永与から渡された悦子は、哀しみを堪えて、永与と添い遂げることを約束する。



井上ひさしの戯曲である「父と暮せば」を、ほとんど父娘の焼け残った家のセットだけで、しかも、本来の二人芝居劇のセリフをほぼそのまま映画に持ち込むという異例の制作方法で僕たちを驚かせた黒木監督。
本作でも、セットで造られたつつましやかな民家のセットと桜の木を配した玄関に続く庭だけで、撮影をし終えた。
それ以外は、初老になった悦子と永与が、病院の屋上で、回想するシーンだけである。
この夫婦の子供にあたる
松田正隆自身が、1992年の冬に戯曲を書き上げ、自らの劇団で上演した作品を原作としている。黒木和雄はその公演を観て感銘を受け、「美しい夏キリシマ」のシナリオにも、松田に参加を要請している。



それぞれの戯曲の性格の違いであるが、「父と暮せば」はまことに饒舌な語りの劇であった。
しかし、「紙屋悦子の青春」は、ほとんど静寂であり、ただ、兄夫婦と悦子のそれぞれが戦争の影を背負いながらも日常のユーモラスで相手を気遣った普通の会話、そして見合いに訪れた明石と永与が、悦子の前で醸し出す、ぎくしゃくとした最低限の会話で成立している。
けれども、この兄妹の両親は、東京で空襲に巻き込まれて亡くなっている。明石はさまざまな未練を振り捨てて、特攻に旅立つ。永与はそんな親友の分まで、悦子を護っていこうとする。

出演者は他にいない。戦争や空襲や飛行隊のシーンが挿入されるわけでもない。家での撮影シーンも、ほとんどは、兄夫婦と悦子の夕餉の会話と、見合いシーンで、おはぎと「上等」の静岡茶を前にした会話だけである。
病院の屋上のシーンでも、「寒うなかですか」「うん」と相手をきづかったり、「点滴の時間じゃなかったでしょうか」「良か」と夕焼けに赤く染まるビルを名残り惜しそうに見ていたり、「なして死にきれんやったとやろか」「よかですたい。生きとる方が・・・死んだら何もならんですばい」と呟くように回想したり、老夫婦が静かに正面を向いて、相槌を打ち合いながら、囁いているだけである。

 

けれども、たったこの数人の静かな会話や、きちんとしたたたずまいの中に、当時の戦争を体験した無数の同年代の息遣いのようなものが、重なって視えるのである。
こんな、静謐な時間の流れが、こんな伏目がちな視線のやりとりが、優しく相手を気遣うこころねが、あったのだ。
ラジオの音も聴こえない。庭の桜の木が、満開になり、散っていく。風に落ち葉がひらめき、吹き寄せられている。ときおり、鳥の声が聞こえた気がする。
そんな、静寂の中で、ときおり、聞こえるはずのない、海のうねり、波の打ち寄せる音が、たしかに聴こえてくる。
あれは、戦争で死んでいった人々の無念だろうか。それとも、重苦しい日々を、いっとき忘れさせてくれる贈り物だろうか。



病院の屋上で、そして昭和20年のある春の日、悦子と永与は、耳を澄まして、波の音を聴く。そして、エンディング・・・。
最前列で目が痛くなったのか、波の音を耳をそばだてるふたりに胸が詰まったのか、僕は、目を拭う。
そのとき、館内の中央の席あたりから、突然拍手があり、二度三度、男の人のスクリーンに向けた叫びが聞こえた。



「良かった、良かったぞ!」 。
おそらく、黒木和雄の所縁の人であろう。
この日を選んで、超満員の岩波ホールに、駆けつけた人であろう。ご葬儀にも、立ち寄られた人かもしれない。
背中越しに響き渡るその声に、また、僕はしばらく、席をたつことが出来なかった。
「ヨーイ、スターーーァット!」
ルポルータージュで観た、黒木監督の独特の掛け声が、たしかに、キコエテキタ。

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75 コメント

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TBありがとうございました。 (ゴトウ)
2006-08-16 20:06:13
TBどうもありがとうございました。

イナカ者のためまだこの映画は観ていませんが、9月に発売予定のDVDを予約しました。

NHK教育の紹介番組の中で、黒木監督が同志社大学で「自由」とは何かを恩師から叩き込まれた、というお話を聞きました。いつまでも私たちが自由でいられるために、この映画を多くの方に観てもらいたいですね。
ゴトウさん (kimion20002000)
2006-08-16 21:41:17
コメントありがとう。

先日のNHK教育の黒木監督の追悼番組は、とてもよかったですね。とくに、撮影風景が興味深かった。じっと観察しているけど、あれこれ、演技指導しない監督さんなんですね。やはり、記録映画出身の監督さんだな、と思いました。
8月15日 (butler)
2006-08-17 11:31:11
僕もこの日の第一回目の上映に飛び込み、前方通路の補助席で観賞しました。

この日は、岩波ホールか銀座シネパトスの『太陽』かで迷いましたが、終映後に九段下方面へ歩いて周辺の喧騒を見るに付け、良い映画を観たとの思いを新たにしました。

先の戦争とはいったい何だったのか、僕たち日本人が曖昧にしてきたツケが今頃悪い形で噴出してるように思います。

ヤスクニという呪縛を考えさせる、静かですが力強い映画だったと思います。
butlerさん (kimion20002000)
2006-08-17 11:52:24
コメントありがとう。

僕は、4時20分の部でした。

朝から、満員御礼だったんですね。
TBありがとうございました。 (キッド)
2006-08-17 12:44:13
どちらかといえば批判的な記事で

お目を汚し申し訳ありません。

もちろん、ほぼ同世代の

映画少年としてある程度のご理解は

いただけるものと勝手に了解しております。

残暑厳しい今日。

ご自愛くださいませ。
TBありがとうございます。 (アカショウビン)
2006-08-17 22:15:16
 池袋の新文芸座で黒木監督の追悼特集をやっているので未見の「美しい夏キリシマ」を見に行こうと思います。

 私が最初に出会った黒木作品は「祭りの準備」でした。これは面白かった。以来黒木和雄の名前は強く脳裏にインプットされたのでした。それが晩年に至る作風の変貌には驚きました。しかしその変化は一人の映画作家の瞠目する成熟を感じます。
美しい映画 (マダム・クニコ)
2006-08-17 22:57:26
淡々と描いているがゆえに、心に浸みてくるもの・・・・・・。

声高ではないからこそ、訴えるものが響いてくる。

あらゆる意味で美しい映画でした。



コメントに感謝!

原作に忠実だったんですね。

納得です。
コメント多謝 (kimion20002000)
2006-08-18 01:17:01
>キッドさん



いやいや。8.16のblogも、おもしろく読ませていただきました。



>アカショウビンさん



ああ、「祭りの準備」も気合の入った映画でしたね。晩年とは、ちょっと、作風は違いますけどね。



>マダム・クニコさん



晩年の黒木監督は、セリフを原作や脚本家に委ねきって、まさに、その戯曲(シナリオ)の土俵で勝負していますね。しかし、映画は、やはり、黒木監督のものになっている!
遅くなりましたが (栃麺坊)
2006-08-18 17:16:07
TBありがとうございました。

『紙屋悦子の青春』

私が住んでいる所でも9月に上映されます。

必ず見に行こうと思っています。
栃麺坊さん (kimion20002000)
2006-08-18 18:43:04
コメントありがとう。

僕は、いつも「座布団シネマ」だから、まあ、半年遅れぐらいで、blogしてみたりするんだけど、この映画は、珍しく、封切直後に、blogしてみました。
岩波ホールでご覧になったのですね。 (畑の林檎)
2006-08-18 20:10:52
自分の故郷が映画の舞台だというのに、上映予定が決まっていないというもどかしさ。シネコンでやっているのは娯楽映画ばかり。仕方がないので黒木監督の出身地である宮崎まで行くつもりです。
畑の林檎さん (kimion20002000)
2006-08-18 23:34:10
コメントありがとう。

鹿児島ですか。待ち遠しいでしょうね。

僕も、毎年、宮崎空港か鹿児島空港でおります。

それぞれ、方言が、微妙に異なるのが、面白いです。

僕のような、関西の人間からみると・・・。
遅くなりましたが… (mint)
2006-08-19 12:47:19
遅くなりましたが、コメント&TB、ありがとうございました。



画面は静かなのに、ジ~ンとくる映画でした。

日本人が持っている「良さ」みたいなものがよく出ていると思います。



黒木監督の他の作品も見てみたいと思っています。



mintさん (kimion20002000)
2006-08-19 13:11:01
コメントありがとう。

ひとつの「日本人論」「大衆論」になっていましたね。



現代人はテレビのせいということはないけれど、沈黙とか、間の悪さとか、会話の助け舟とか・・・そういうことを、感受する力が薄れてきているかもしれませんね。



この監督が、夕餉とか、食事のシーンを大切にしている気持ちが、なんとなくわかります。



今晩は (マダムS)
2006-08-19 21:11:31
TB付け逃げでコメント遅れました ごめんなさい!

拍手と掛け声ですか!!

その場にいたら、なんだか感動が倍増しそうですね

黒木監督にもその方の声は届いているでしょうねと思います。
マダムSさん (kimion20002000)
2006-08-20 02:55:25
こんにちは。

どなたかは、わからないんですが・・・。

相当、高齢の男性の方じゃないかな。もしかしたら、お仕事のお仲間かな、と感じたんですけどね。
ゆかり (現象)
2006-08-23 01:34:43
コメントTBありがとうございました。

松坂、えびのという縁はかなり稀有かと思われます。

僕も今ちょっと自分の故郷など検索してみたのですが、

そういった監督はおりませんでした。

なんだか羨ましくもあります。
現象さん (kimion20002000)
2006-08-23 03:57:10
こんにちは。

松阪はね。小津安二郎が幼いときに、過ごしたんですね。

それで、私設ですが、小津安二郎映画記念館があって、小さいけれど、ほっとする展示物があります。松阪の豪商のひとり、小津家の係累ですね。
Unknown (りお)
2006-08-24 03:22:41
コメントとTBをありがとうございました。



原田知世の老婆姿にちょっと違和感を感じました(笑)

ホント、年齢不詳ですよね…
りおさん (kimion20002000)
2006-08-24 05:17:27
こんにちは。

永瀬くんは、青年少尉役は、ちょっと、おたくエンジニアみたいで、よかったけど、老け役のところでは、やっぱ、駄目でしたね。
TBありがとうございます (SHO)
2006-09-06 01:36:01
初めまして。

大阪では9月に入ってからの公開でしたが、出来れば8月15日に観たかったです。



戯曲の映画化ということもあるんでしょうが、台詞と間がなんか凄いなと感じました。
SHOさん (kimion20002000)
2006-09-06 08:27:08
はじめまして。

そうですね、家族の会話にはそうした「間」、お見合のぎごちない場ではそうした「間」、老夫婦の屋上の会話の「間」、それぞれが、絶妙でした。
TB (トメ子)
2006-09-07 21:25:17
TBありがとうございました。普段はジャニヲタ丸出しのブログなので大変恐縮です;



私は黒木監督の作品を見るのはこれが初めてなので偉そうなことは言えませんが、映画館で映画を見終わりすすり泣いてる人達を見て本当に惜しい方を亡くしたのだなと思いました。



これから勉強がてら黒木監督の以前の映画をレンタルしてみようかなあと思う今日この頃です。
トメ子さん (kimion20002000)
2006-09-08 01:05:01
はじめましてかな。

ジャニオタ丸出しで、全然、問題ないと思います。

トメ子さんにとっての、黒木監督が存在すればいいわけで、誰かに、強制されることではありません。

僕も、最近の、ジャニオタ世界はわからないので(笑)、若い人たちのblogを、フーンという具合に、眺めている始末です。
TBありがとうございます (やそじま)
2006-09-08 01:31:11
はじめまして。

TBありがとうございます。

爆撃も銃弾もない場所でも、悦子の青春はやはり「戦下」だったのだな、と思いました。

悦子とふさ、二人とも常に背筋は伸びているけれど、いつも顔を上げて前を向いているふさと、俯きがちな悦子の姿に、性格の違いが出ているようで面白かったです。あの二人が女学校では親友同士、というのは、いかにもありそうです。
やそじまさん (kimion20002000)
2006-09-08 08:40:07
こんにちは。

悦子とふさが同級生というところは、おもしろいですね。

ふたりとも、見事な名演でした。
TBありがとうございました。 (トオル)
2006-09-11 21:53:15
はじめまして。

と同時に礼儀知らずで申し訳ありません。

TB頂いてから一ヶ月も経ってしまいました。

正直な所,内容の格式があまりにも違いすぎるので,私ごとしがTB返しができようもないなと。



さて,本編ですが,戦闘シーンがなくとも泣けてくるのは事実です。

私は,この映画を観た後,『月光の夏』をなぜか思い出しました。

決して『君を忘れない』ではありません。
トオルさん (kimion20002000)
2006-09-11 23:33:27
こんにちは。

とんでもないです。よければ、気軽にガンガン足跡残してくださいね。

「月光の夏」は好きな映画です。センチメンタルといわれようが、あの「月光」の旋律は耳に焼き付いて、離れません。
お知らせ (kemukemu)
2006-09-16 07:11:50
はじめまして。

大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。

ときどき寄ってみてください。

紙屋悦子の青春をとりあげました。



http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

kemykemuさん (kimion20002000)
2006-09-17 02:48:19
こんにちは。

いいですねえ。大道芸。

横須賀開国記念ですか。

僕は、横浜野毛の大道芸は行ってます。

メッカとされ、全国から集まる、静岡にも見に行ったことがありますよ。
こんにちは (朱雀門)
2006-09-18 16:28:09
限られた設定ながら、登場人物5人がそれぞれ血の通った人物として感じられました。大仰な時代背景ありきで作られる戦争映画はちょっと敬遠してしまうのですが、本作のように個人をしっかりと描いた作品には好感を覚えます。『父と暮らせば』も味わい深そうですね。機会を見つけてチェックしようと思います。
はじめまして♪ (Unknown)
2006-09-22 14:18:24
トラックバック、ありがとうございます。



実は黒木監督の映画を観るのははじめてです。キリシマを観る予定が仕事でいけなくなり、「紙屋悦子の青春」はぜひ…と思っていたのでした。観ることができて、ほんとによかったです。



「静かな会話やきちんとしたたたずまい」「伏し目がちな視線のやり取り」…。そのとおりですね。当たり前の暮らしを、こんなに丁寧にわたしたちは生きているだろうか…そう思いました。

ぜひ他の作品も観てみたいです。
はじめまして♪ (hitoha)
2006-09-22 14:19:50
トラックバック、ありがとうございます。

さきほどは「名無し」で投稿してしまい、失礼いたしました。



実は黒木監督の映画を観るのははじめてです。キリシマを観る予定が仕事でいけなくなり、「紙屋悦子の青春」はぜひ…と思っていたのでした。観ることができて、ほんとによかったです。



「静かな会話やきちんとしたたたずまい」「伏し目がちな視線のやり取り」…。そのとおりですね。当たり前の暮らしを、こんなに丁寧にわたしたちは生きているだろうか…そう思いました。

ぜひ他の作品も観てみたいです。



コメント多謝 (kimion20002000)
2006-09-22 14:33:08
>朱雀門さん



戦争期の地方の青春。その息遣いが聞こえてくるようでした。



>hitohaさん



黒木監督は、生涯をかけて、映画を通して、自分自身をも、責め、そして許し、鎮魂されたのだと思います。
TBありがとうございました (murkha)
2006-09-22 15:49:28
本作、じわりと心に沁みる良い作品でしたね。

kimion20002000さんの確かに内容をとらえる表現は、読みながら本当にため息がもれます。

こんな書き方をしてみたいものです。
murkhaさん (kimion20002000)
2006-09-22 17:14:19
こんにちは。

ある意味、現在の映画制作の、方法論の逆を行っている作品ですね。僕たちも、映画に、最先端を求めることがありますからね。でも、この黒木監督の作品群は、何年経過しても、逆に、古びない強さを持っていますね。
こんにちは (unno)
2006-09-23 00:32:35
TBありがとうございました。



まったく戦争をしらない世代の私と、まさにその時代を生きた方がこの映画を観たとき、この映画の受け取り方は全く違うんだろうと思います。映画を観終わった後、周りにいた高齢の方はどんな気持ちになったのだろうかとても興味を持ちました。いろんな思いがあるんだろうなぁ。
unnoさん (kimion20002000)
2006-09-23 01:01:39
こんにちは。

僕も、両親はなくなっていますが、もし、存命の父母と見る機会があったならば、と思わされました。
はじめまして (iris*)
2006-09-23 01:05:13
TBありがとうございました。とてもよい映画でしたね。



黒木和雄監督といえば、「祭りの準備」「竜馬暗殺」で、私の青春時代に鮮烈な記憶を残してくださいました。そして晩年のお仕事で再び静かに深く感動させていただき、返す返すも素晴らしい映像作家だったなと思います。感謝したいと思います。



あ、絵文字だ。
irisさん (kimion20002000)
2006-09-23 01:10:10
はじめまして。

「祭りの準備」「竜馬暗殺」、僕も、なつかしき青春時代でしたね。映画に、芝居に、jazzに、そして・・・でも、自分というものの基本線は、そのころに良くも悪くも、すべて出来上がってしまったと、思っています。
TBありがとうございます (はすがえる)
2006-09-23 10:40:41
はじめまして



「そのあたりの作品群は、僕は大学時代に、京都のATG作品を上映していたハコで見ている。」

と書いていらっしゃいますが、それは一乗寺の公設市場の二階にあった「京一会館」のことでしょうか?



閉館直前の寂れた汚い映画館にこわごわ座って観ていた10代の頃を思い出しまして、ちょっとお尋ねしたくなりました。
はすがえるさん (kimion20002000)
2006-09-23 13:00:04
こんにちは。

大学が多かったですからね。他にもありました。

京一会館は、深夜数本立てで何回も、行った記憶があります。

独特の味わいがありましたね。徹夜明けで、コーヒーを飲みに行き、京都の町を徘徊しておりました。
コメントありがとうございました (syunpo)
2006-09-25 09:25:03
拙文にコメントをいただきありがとうございました。黒木監督のプロフィールについては、あまりよく知らなかったので、大変興味深く読ませていただきました。

岩波ホールは、東京に住んでいた頃、よく行きましたが、あの独特の雰囲気を思い出しました。
syunpoさん (kimion20002000)
2006-09-25 10:48:43
こんにちは。

岩波ホールは、独特ですね。

ちょっと、インテリ臭さがあって、本当は、僕はあんまり好きじゃないんですけどね(笑)でも、高野さんがいたから、多くの名画に、名監督、問題作に、僕たちは接することができたわけで、それは、感謝しています。
TBの意味分かりました (teki_cyu)
2006-09-26 15:27:45
4t車がバックするのかと疑って、今までさわらなかったのですが、お蔭様で使い方が少し分かりました。

ところでこの記事に私がTBするとどうなるのだろう?

tekicyuさん (kimion20002000)
2006-09-26 18:12:06
こんにちは。

これは、TBではなく、コメントです。

意見をくださると、僕は、こうして返答します。



TBというのは、たとえば、この下部に、この記事のTrackback Ping-URLとして、リンクが張られていますね。これを、コピーして、自分の関連記事の編集頁にTBを貼り付ける欄がありますから、貼り付けて入力を押すと、今度は僕のほうに、そちらの記事のリンクが飛び込んできて、そちらの記事を読むことができます。



というところかな。4t車は、関係ないですよ(笑)
ご冥福をお祈りします (7R4-3)
2006-09-30 21:49:47
トラバ貼っときます。

いい映画でしたね。

この監督さんの他の作品では

「祭りの準備」、「美しい夏キリシマ」

が好きですね。
TR4-3さん (kimion20002000)
2006-10-01 03:45:03
こんにちは。

「祭りの準備」も、とてもなつかしい映画です。

僕の大学生のときですが、あのころは、いつもATG系をみて、高倉健をみて、政治的なドキュメンタリーをみて、たまに海外の抒情映画やンーヴェルバーグを見るという日が、だらしなく続いたものです。
TBありがとうございました! (sora)
2006-10-15 19:00:36
こんばんは。ご挨拶遅れました。

soraです。TBありがとうございました!

終戦記念日に観られたのですね。

黒木監督の縁の方の拍手、叫び声など、とても感動的な雰囲気を共有されたのですね。

そういうエピソードを知ることができて嬉しく思いました。

私は、戦争の時代を知りませんが、

>たったこの数人の静かな会話や、きちんとしたたたずまいの中に、当時の戦争を体験した無数の同年代の息遣いのようなものが、重なって視えるのである。



確かにそういう時代だったのだろう・・と映画を通して感じました。「優しく相手を気遣うこころね」ステキなことですね。



また、おジャマさせていただきます♪
soraさん (kimion20002000)
2006-10-16 02:00:55
こんにちは。

先週、近親の不幸があり、九州の島原のほうに行ったのですが、黒木監督の故郷のえびの市からみえている方が、おられて、地元の方にもとても、黒木監督が影響を与えている旨、いくつかのお話を伺える機会がありました。

改めて、惜しい才能をなくしたものだ、と残念でした。
Unknown (Hi-Na)
2006-10-20 00:50:33
TBありがとうございました。

早速、TB返しさせていただきました。



とても丁寧なコラムに感激しました。

また、お邪魔させてください。。。
Hi-Naさん (kimion20002000)
2006-10-20 01:07:24
こんにちは。

いつでもお寄りください。

この作品をTBさせていただいている方たちは、みなさん、とっても、文章が落ち着いておられて、じっくり鑑賞されているな、と思わされます。

結構、僕と同じような年代の方たちとも、TBしあうことができたりして、面白いです。
トラックバックありがとうございました。 (exthinpayline)
2006-10-26 01:09:52
ここ一、二年ほど黒木作品にはまっていたので、監督の作品がもう観られないのかと思うと残念でなりません。なるべく多くの人に観てもらいたい作品ですが、ここまで反響のあった記事があったことが分かって嬉しかったです。また、かなり前の記事なのにも関らずわざわざTBしていただいてありがとうございました。
exthinpaylineさん (kimion20002000)
2006-10-26 02:33:19
こんにちは。

僕もとても残念ですね。

若かりし記録映画の頃、前衛的な問題提起型作品の頃、そして、キリシマ3部作の頃、どの時代をも、走りぬけ、自己と厳しく対峙した人であったろうと思います。
コメントありがとうございました (tic_tac)
2006-11-05 12:04:38
コメントありがとうございます。
私は戦争を知らない世代ですけど、戦闘シーンをこれでもか!と見せられるより、心に残るものがありますね。少しでも多くの人に見てもらいたいなと思います。
tictacさん (kimion20002000)
2006-11-06 03:58:00
こんにちは。
反戦の思いというのは、多くの作家がそうだと思うんですね。けれど、黒木氏のように、じっくりと、戦争の悲惨さ、暴力性、あるいは虚しさを、まったく声高ではなしに、心に響かせてくれる表現者は、とても、貴重だと思います。
私もみました。 (時空の漆黒)
2006-11-11 22:28:18
私の住み町にも先週より来ており「紙屋悦子の青春」今日見てきました。
久しぶりに心の洗われる映画でした。岩波ホールでエンディングのあとに叫んだ男の人の気持ちがよく分かります。
歴史の大きな流れの中でひっそりときっちりといきる人々、だれもが純粋だったんだとおもいました。いまよりも生きることの喜びがおおきかったんだろうとおもいます。
私は赤飯は赤飯らしく、らっきょうはらっこうらしく食べたいですといっていたシーンが印象にのこりました。
時空の漆黒さん (kimion20002000)
2006-11-12 05:07:26
こんにちは。
貧しく、統制下の日常ですが、ひとつひとつの物事への視線が、やさしくて丁寧ですね。いつの頃からか、ガサツになってきちゃったんですかねぇ。われわれは・・・・。
コメントありがとうございました。 (貴樹諒音(たかぎりおん))
2006-11-24 02:27:22
静かな中にも、繰り広げられる登場人物達の心の中の葛藤と慟哭。それがわかるからこそ、この映画がすばらしいのだと思います。
貴樹諒音さん (kimion20002000)
2006-11-26 23:16:47
こんにちは。
騒がしく直接話法の会話が多すぎますからね。
言外の意味。間の意味。そういうことを、日本人は、大切にしてきたということの意味もあったと思いますね。
トラックバックありがとうございました。 (korima)
2006-11-28 20:20:37
「紙屋悦子の青春」、は昔でいえばアートシアター系のこぶりなシネコンで見ました。

静けさの美、というものをしみじみ感じる映画でした。
なので、もう少し彼について知りたかったのです。

いろいろな見方、考え方を読んで、
また深くもの思ったことでございます。

ありがとうございました。
korimaさん (kimion20002000)
2006-11-28 21:08:19
こんにちは。
ハリウッドや日本のテレビ系エンタテイメントの対極にあるような作品ですね。ときどきは、こういう映画は、いいものです。
TBありがとうございました (non)
2006-11-29 00:06:10
おじゃまします。
本当に言葉も少なく静かで、でも訴えかけるものを感じる作品でした。
最終日に駆け込んででも見てきて良かったなあと思いました。
監督にはもっと作品を撮り続けてもらいたかったです。
nonさん (kimion20002000)
2006-11-29 00:50:41
こんにちは。
そうですね。次の作品は、夭逝した実在映画監督の話の予定だったんですね。残念です。
残念です・・・ (aq99)
2007-02-09 22:27:13
黒木作品を今まで面白いと感じたことがなかったのですが、
はじめて面白いと思えた作品に出会った今、もういないなんて・・・。
スクリーンで見れたことに感謝しつつ、レクイエム三部作をぜひ見ようと思いました。
aq99さん (kimion20002000)
2007-02-10 03:21:38
こんにちは。
僕も、この監督によって、ねばっこい視ようなものを学んだように思います。3部作も、ぜひ、ご覧になってください。
今晩は (ゴブリン)
2007-03-02 20:24:44
TBありがとうございます。
お返しのTBはまたレビューを書いてから送ることにします。
黒木監督の作品をだいぶご覧になっているのですね。僕は戦争を描いた4本のみです。しかしこの4本がどれもいい。他の作品もDVDがあれば観たいですね。
この映画には小津と共通するものを感じました。小津の映画もこの映画もストーリーを書けば簡単にまとめられてしまう。それでいて深い味わいがある。ごく日常的なことを描きながらいかにして永続的な感銘を残すことを可能にしているのか。僕にはいまだに小津映画の秘密を解き明かせません。「紙屋悦子」のレビューは難航しそうです。書き上げたらまた改めてTBとコメントをします。
コブリンさん (kimion20002000)
2007-03-02 21:49:44
こんにちは。
黒木監督の戦争もの以外に関しては、「スリ」「祭りの準備」「竜馬暗殺」の3本は、レンタル屋でみかけました。
僕は、三重県松阪で育ったんですが、おもしろいことに、黒木監督も5歳ぐらいまで、そして小津監督は小学生時代に、松阪に住んでいるんです。いま、田舎には、小さな小津映画記念館ができていましてね、これがなかなか収集品は少ないんですけど、いいんですよ。
コブリンさんなら、単なる僕の情緒レヴューではなくて(笑)、ちゃんと、秘密を解き明かせると思いますよ。楽しみにしていますね。
今晩は (ゴブリン)
2007-03-05 20:22:49
TB&コメントありがとうございました。
終戦記念日に岩波ホールで観たのですね。桜の時期か8月に観るのがいいのかもしれません。岩波ホールも懐かしい。もう10年以上行っていません。
レビューを書くときに劇場用パンフレットに採録されているシナリオを活用させてもらったのですが、そのシナリオが見事にせりふばかりなんですね。それでいて実際の映画にはしっかり「間」がある。何かこの映画の本質(少なくともその一端)をそこに見た気がしました。
僕のレビューはとてつもなく長大なものになってしまいましたが、まだまだ語るべきことがある気がしてなりません。単純に見えて、とことん奥が深い映画でした。
はじめまして (タピオカ)
2007-03-20 08:42:57
つたない文にTBしていただき、ありがとうございます。
ブログも始めたばかりで、失礼もあるかと思います。
 
黒木監督作品は、青春時代に祭りの準備を見、あと
TOMORROWと父と暮らせばを見ました。
この映画は、何の知識もなく(見る前にチラシとかは
あまり見ないので)見ましたが、本当に良かったです。

永与が弁当箱にカイロというのを、回路だと思っていて
何を作るのか?と思っていたら、他の方のプログで懐炉
だと知り、納得しました。
タピオカさん (kimion20002000)
2007-03-20 08:53:26
こんにちは。
「祭りの準備」なんて、懐かしいですね。
ATG系でしたか、日活ロマンポルノと競い合っていましたね。
竹下景子の映画デヴューだったんですね。
黒木和雄の「戦争」作品に関して (syunpo)
2007-04-19 21:23:30
お久しぶりです。

>黒木監督の戦争レクイエム三部作は、終戦直前、米軍機の集中爆撃で校庭で親友が撃たれ、彼を助けられなかった負い目に向き合うことから、作品が立ち上がっている。
……その実体験を色濃く反映していると思われる『美しい夏キリシマ』を先日、映画館でようやく観ることができました。彼の戦争三部作+「紙屋悦子の青春」を漏らさず観ることによって、黒木の戦争に対する思い、戦後を生きることの決意のようなものが、一段と理解できたように思います。
「友人を助けられなかった負い目」または「生き延びた者としてのうしろめたさ」が、三部作や『紙屋悦子の青春』には、いろいろな形で刻印されているように思いましたが、その黒木和雄の思いのつまった作品群に触れることは、これからも意義深いこととして光を放ち続けるに違いない、と思います。
syunpoさん (kimion20002000)
2007-04-19 23:59:31
こんにちは。
どの作品も、くっきりと記憶に残っています。
黒木監督にあらためて感謝したい気持ちです。
TB有難うございました (YOSHIYU機)
2007-12-18 21:26:15
戦闘シーンも空爆シーンも無いのに
ちゃんと反戦映画になっている。
黒木監督は凄いですね。
YOSHIYU機さん (kimion20002000)
2007-12-18 21:44:07
こんにちは。
僕は、初期の岩波映画にいた時からの作品をほとんど見ていますが、どれひとつとして駄作はないですね。

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2006年 日 本監督 黒木和雄 出演 原田知世 永瀬正敏 松岡俊介 本上まなみ
紙屋悦子の青春 (とりあえず、コメントです)
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