京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

和を楽しむ~京都のギャラリーをはしご!1件目

2012-07-09 21:20:35 | お出かけ
今日はこのブログを作るにあたって相談にのってくれたKさんのお誘いで、「和」にちなんだ展示をはしごしてきました♪

まずは1件目。

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御所の西側にある弘道館
そこで7/1~7/8までおこなわれていたのが

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河原尚子さんの「I am your YUZEN 展」

友禅染めでは色を塗る前にハギレに試し塗りするそうなのですが、そのさまざまな色の試し塗りをドット柄ととらえ、アート作品として展示されていました。

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赤いカーディガンを羽織ってらっしゃる方が河原尚子さん
ワタシとはちがって大きなくりっとした目がとても印象的な方。
小柄な体から発せられるパワーを言葉ひとつひとつに丁寧に込めながら話されるのですごく魅力的でした。
おなじ女性としてあこがれますね

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まるいフォルムとドットがいいですよねー

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どこにつけて行く?と言われるとちょっと困るけど、でも見てると顔がほころびます。
この名前もないだろうなんとも言えない曖昧な色あいがステキ。
岩を原料として色を作ってきた西洋にはない色ですよねー。

ひととおり見終わったあと、弘道館の茶室でお抹茶をいただきました。

さっきまで見ていた展示の器でいただくお茶はまた格別
いつもは分かったふりで飲み終わった後に器を見るのですが、今回はおとなりの方の器まで気になるほどマジマジと見てしまいました。

そしてその茶室から眺めるお庭がまたステキ

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見えますか?
中央に器が展示してあります。

陶器だとなじんでしまうだろうけど、磁器だからでてくる違和感がいいんだと尚子さん。

なるほどー。
たしかに派手な色遣いでもなく派手な形をしてるワケではないけど存在感ありますねー。
アートは奥が深い!

しかし今回こういう形で友禅染に触れられてとても興味深かったです。

ワタシたち売り手が作り手と触れ合うことはなかなかありません。
特に京都は完全分業制。
かつて着物が売れていたときはそのほうが効率がよかったのかもしれませんが、今はそんな時代ではありません。

作り手・売り手がもっと寄り添って着物の良さを伝えていければいいな~。


byムスメ


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