まほろばジャーナル。

趣味と道楽のみちくさ話し

第151号:2007しずおか連詩の会へ行く。

2007年11月27日 | お祭り・イベント
連詩の会の発表会へ行ってきました。連詩?連詩の会?なんじゃそりゃ?という方、多いと思いますので簡単に説明します。まず「連詩」とは複数の詩人が集い、前の詩人の詩を受けて、そこから言葉や表現を引用したり、別の言葉に置き換えたりしながら詩のリレーを行い、三行詩、五行詩を交互にくり返し、ひとつの作品を共同創作することです。そして「連詩の会」とは、連詩の提唱者である大岡信さんが中心となり複数の詩人が参加して静岡のホテルに3日間缶詰めになって創作した「連詩」を発表・解説する場で今年で8回目となります。いかにも知ったように書いてますが見に行くのは今回で2回目です。初めていったのは2年前、当時ネスカフェのコマーシャルで谷川俊太郎さんの「朝のリレー」がよく流れていた時期で、この詩をえらく好きでいたのですがそんな折、新聞で連詩の会で谷川俊太郎氏がグランシップにやってくることを知り、こいつは行かねばと思ったのが最初でした。



今年の参加詩人は、大岡 信さん、野村 喜和夫さん、新井 豊美さん、河津 聖恵さん、田口 犬男さん。今年の題目は「ガラスの船」第一部では創作したした詩の朗読を詩人自ら行います。当然、各人、間の取り方や声の調子なども違いこの辺りは個性が垣間見て面白い。休憩を挟んだ第二部では各詩人が自分の書いた詩に対して解説をいれてくれるのですがこれがまた面白い、なぜこのフレーズを使ったか、いったんはこう書いたけどこのように書き直した、その時の心情、別の詩人の様子などなど、時に話は全く別の方向へ脱線することもあり会場も真剣に聞き入ったり笑ったりといそがしい。このイベントのいいところは僕のような詩に対して何の知識もない人でも十二分に楽しめるところにあるんじゃないかと思う。しかしながらあれだけ毎日のように地元新聞に出ていたわりには認知度がいまひとつな感じもします。こんな面白いイベント、一部の人だけの楽しみにするにはもったいない気がします。



余談ですがこんな楽しいイベントにも不心得者がいて後半、ものすごい大イビキをかく輩がいました。しかも、姿は確認できなかったけど自分の結構近い場所・・・。いびきは会場に響きわたり壇上にも届いたらしく司会進行の方も「会場があたたかく気持ちよくなられる方もいるようです。」と一言。そこでまた笑い。そんなこんなで会は進んでいきましたが一向にいびきは止まず堪忍袋の尾が切れた観客の一人が「いびきがうるさいから何とかならないか」的なことを叫ぶと、壇上の大岡信さんが「眠るのは自由なんだよ!」的なことを叫び返し、微妙な空気が流れる一幕もありました。そんなイビキ事件のことは当然載ってませんが40編の詩と当日の様子は本日(11/27)の静岡新聞朝刊の16.17面に載ってます。

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