第2話
ただただ怒り狂った会長に頭を下げていた私ですが、隣には社長がいて「ウーウー」と唸っていた。
それは動物が威嚇するときの唸り声のようだった。
社長と会長には溝がある。
子会社を設立したとき、会長に中長期計画を伝え納得してもらったか確認したことがあったが、あの時の「YES」は嘘だと確信した。
親子として自分の思いを発したり、ビジネスのパートナーとして会話をすることが出来ないのだと確信した。
「ある程度のお金を使えば、諦めて会社をたたむと思っていた。だから今すぐに会社をたたみなさい。」
そう会長は言った。
子会社にも社員がいる。
家族がいる。
息子の夢物語を必死に叶えようと社員たちが必死で働いているのに、そう言い放った。
「それは出来ない」
そう社長は言った。
しかし、
「あと半年で結果が出なかったら、会社をたたむこと。」
そう社長に約束させた。
話が終わって会長室を出た。
「大丈夫だから、会長の話は本気にしなくて良い」
そう社長は私に言った。
私は呆然としたもの、次に会議に入ることになっていたので、いつも通り何もなかったように会議に参加した。
会議の中では、効率化を図る話、営業をサポートするには何が出るか?
売上貢献できるために何をすれば良いか?など活発に意見交換されていた。
そんな社員たちに私は救われた。
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