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アニハーノフ/ニューシティ管弦楽団で、ワレフスカの妙技の一端を聴きました。

2010年06月02日 16時54分44秒 | ワレフスカ来日公演の周辺



 先日、5月28日(金)に池袋・東京芸術劇場で、東京ニューシティ管弦楽団の定期演奏会に、チャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」で登場したクリスチーヌ・ワレフスカのチェロを聴いてきました。
 ワレフスカの素晴らしさ、今回の来日に至るまでの関係者の努力などについては、もうご存知の方も多いと思いますが、この私のブログでも、左欄をず~っと下にスクロールして行って「ブログ内検索」で「ワレフスカ」を入力すれば、まとめてお読みいただけます。
 縁あって、招聘者の渡辺一騎さんにお会いしたことからお付き合いが始まり、来る6月5日(土)の石橋メモリアルホールでのリサイタルのプログラムにも一文を書きましたので、会場にいらっしゃる方には、そこで私のワレフスカ観をご覧いただきたいと思います。きょうは、とりあえず、5月28日の演奏会の感想を、簡単にメモ書きで……。推敲もしていませんから、カテゴリーも「エッセイ」ではなく「雑文」です。何か少しでも書き残して置きたかったので、……。失礼します。以下、本文です。

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 目の前でチェロを弾くワレフスカを初めて聴いた。彼女の若き日のレコード録音を聴いてから20年以上経てのことだった。この夜の驚きもまた、私の大切な思い出となった。
 ほんとうの自在さを持ったチェロである。こんなチェリストがいたのだという驚きは、20数年前のある日とまったく同じだった。自在で包容力のある豊かな音楽は、健在だった。そして柔和さとチャーミングな要素さえも加わって、その音楽的な広がりを堪能した。
 私の座っていた位置の故かも知れないが、楽器の鳴りが少し悪かったのが不満と言えば不満だが、リサイタルのホールでは、その心配もないだろう。ともかく、ワレフスカの健在ぶりを確認できてうれしかった。
 ロビーで、個性的な仕事をしているマイナーレーベル「ミッテンバルト」から、ワレフスカ自身と渡辺一騎氏による半ば自主制作のようにして発売された「来日記念CD」を購入。これは、1967年録音の私家版LPの初CD化だそうだ。

 ところで、この定期演奏会、「創立20周年記念演奏会」と銘打たれ、指揮は客演指揮者のアンドレイ・アニハーノフ。1曲目が伊福部昭『交響譚詩』、2曲目が『ロココ~』で、休憩後はショスタコーヴィッチ『交響曲第8番』という意欲的なプログラム。アニハーノフという指揮者は初めて聴いたが、とても興味を持った。
 ショスタコーヴィッチのこの曲を、音色、音量、各楽器間のバランス、受け渡し、それらのどれに対しても繊細で、きめ細やかな神経が行き届いている。
 曲の終盤では、気配とでもいうものをさえ指揮しているかのようだった。かなりの才能の持ち主だと感じた。
 オーケストラもカラフルな表現を達成して、よく応えていた。これは研鑽の賜物だろう。パッと合わせてササッと演奏するといった中からは、決して生まれない音楽だった。
 アニハーノフは、曲を完全に手中に収め、完璧にイメージが出来上がっていた。
 久しぶりに充実した演奏会だった。

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以上。
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