何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

石室岩寺-(1) (中国)

2016年11月06日 | 史跡探訪-中国編

【中国・福建省・莆田市】唐代(618~907)初期、高僧・妙応禅師を開山として西郊外にある大象山の中腹に草庵を結び「伏虎岩」と称した。 北宋代紹聖年間(1094~1098年)、住持道静が岩前に寺を建立、「石室寺精舎」と称した。 北宋代崇寧五年(1106)、朝廷から「妙応寺」を額を賜り改名。 その後、元代と明代に災難に見舞われたがいずれも直ぐ再建された。
広大な境内に大雄宝殿、凌雲別殿、霻霄宝殿、北極寶殿、戯台(舞台)、石室岩素菜館、地蔵閣などが建つ。 大雄宝殿の後方に明代(1368~1644年)に建立された高さ30mの七層の方形煉瓦塔が立つ。 再建された塔のようだ。

大きな二重門をくぐって広い石段を上ると、途中に「禅」の文字が大書された照壁があり、更に石段を上り詰めると堂宇境内に....。 右手に改築中の大雄宝殿があり、撤去された仏像は傍の倉庫兼改築作業場に設けられた仮祭壇上に並べられていた。 大雄宝殿は板壁や屋根の吹き替えが行われていた。
大雄宝殿の後方に七層方形煉瓦塔が聳え立つが、風化が激しく、表面の壁が剥離して煉瓦が露出、積み上げた状況や構造がよくわかる。 大雄宝殿の左奥に、透かし彫りを施した丸窓で、門当が置かれた凌雲別殿があり、奥に「霻霄御極」の額が掲げられた霻霄宝殿がある。

巨大な二重門..両側は山廊かな
 
吹き放しの荘厳な二重門/広い石段参道の上に「禅」が大書された照壁がみえる

照壁の「禅」は淨空筆で、右の「自己認識」にハットさせられる

広大な境内だが殺風景だ

改築中の大雄寶殿..写真から入母屋造瓦葺で身舎に大きな庇を設けているようだ
 
大雄寶殿は現在「大殿」と呼ばれているが、改築後は「新観音殿」に改名するようだ

境内に掲示の大雄寶殿の写真を拝借
 
大雄寶殿の仏像は近くの建築資材置き倉庫内の仮祭壇上に安置/右側の観世音菩薩(左側には薬師琉璃光如来が鎮座)

凌雲別殿..明代から清代に掛けて建立(後方は霻霄宝殿)

凌雲別殿の中央は閉門..両側の通用門から出入りする..門当が置かれている
 
中央門の上に「凌雲別殿」の意思の額が掛かる/凌雲別殿越しに眺めた方形煉瓦塔

七層六角塔と珍しい七層方形煉瓦塔(高さ30m)
 
七層方形煉瓦塔..煉瓦を巧みに積み上げた明代建立の塔..隔層毎に塔内へ通じる入口があるようだ
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瑞岩寺 (中国) | トップ | 石室岩寺-(2) (中国) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

史跡探訪-中国編」カテゴリの最新記事