何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

當麻寺奥院 (葛城)

2017年03月21日 | 寺社巡り-奈良

【奈良・葛城市】當麻寺塔頭の奥院は、室町時代の応安三年(1370)、知恩院第十二代誓阿普観上人により知恩院の「奥之院」として建立され、創建当時は往生院と称されていた。 誓阿普観上人は、京都は災禍も多く安住の地で無いとし、後光厳天皇(北朝第4代天皇)の勅許を得て浄土宗総本山知恩院の御本尊として安置されていた法然上人像をこの地に還座させた。
奥院は浄土宗の大和本山として多くの人々の信仰を集める古刹で、安土桃山時代建立の本堂や大方丈、江戸時代作の楼門などの伽藍、さらに鎌倉時代の選擇本願念佛集や法然上人行状絵巻四十八巻、極楽浄土に迎えてくれる二十五菩薩来迎像など貴重な物を有している。
浄土宗で、本尊は法然聖人像。 法然上人二十五霊場の九番札所。

西塔と東塔を拝観した後、本堂・曼陀羅堂の後方、當麻寺境内の最も西に位置する奥院へ向かう。
大師堂境内の前に奥院への石段があるが、そこからは入らず、5本の筋が入った築地塀にある黒門をくぐって境内に。 緩やかな石段を進んで伽藍境内に....人気のない境内に堂宇がL字状に並んでいる。
堂宇の中で気になったのが大方丈(書院)で、何故かこの建物だけがレンガ色の築地塀(筋塀)に囲まれて建っていて違和感を感じた。 とはいえ、築地塀に宝珠形に黒縁された小さな門が設けられていて印象的だった。
伽藍境内の南側の一段低いところに、當麻寺曼陀羅堂を向いて奥院の正門である丹色の鐘楼門が建っているが、通行禁止で通れない。
鐘楼門から阿弥陀堂後方に進むと、浄土の世界を表す「浄土庭園」に....中央の極楽の池である「宝池」の周りに大きな石や植木を配した庭園が広がり、奥の少し高いところで浄土を見守るように阿弥陀如来坐像が鎮座している。 浄土庭園には80余種、約3000株の牡丹が植えられ、4月下旬~5月上旬が見頃だそうだが、冬の訪問だったので殆ど咲いていなかった。

切妻造本瓦葺の黒門(薬医門)

5本の筋が入った赤茶色の筋塀(築地塀)で囲まれている..左奥の石段上に正門の鐘楼門が建つ..門前の武官のような石像は何かな?
 
黒門から堂宇境内への参道脇に建つ八角堂と地蔵尊像/境内参道から石段上に本堂が見える

正面が寄棟造りの本堂、左は阿弥陀堂

寄棟造本瓦葺の本堂(重文)..桃山時代建立で江戸初期の慶長九年(1604)に再建
  
本堂(御御堂)には擬宝珠高欄を設けた切目縁を巡らせている..正面は七間三戸で、格子戸と明り障子/格子戸の上に「知恩教院最福本尊」の扁額が掲げられている/本堂前に置かれた手水鉢
 
本堂前に立つ文政十年(1827)造立の特徴ある形の石燈籠/本堂前の文久三年(1863)造立の石燈籠

本堂(御影堂)には法然上人像が祀られている..法然上人二十五霊場の九番札所

入母屋造本瓦葺の阿弥陀堂(納骨堂)..江戸時代建立

本堂に向かって右手に建つ大方丈(書院)..筋塀である築地塀に囲まれて建つ

寄棟造本瓦葺の大方丈(書院)(重文)..安土桃山時代建立で慶長十七年(1612)に再建
 
筋塀に設けられた宝珠形に黒縁された門/大方丈前面は一間の吹き放しの広縁で、全面が書院造りの建具である舞良戸..黒地に緑字で「方丈」の額

大方丈の前庭の枯山水は「二河白道の庭」と呼ばれる
 
境内北側に大方丈と並んで建つ正玄関(正面)と庫裡(右)/堂宇前の境内の庭に佇む2基の六字名号塔

3つの千鳥破風と唐破風が重なる正玄関..石燈籠は天和三年(1683)造立

切妻造本瓦葺で妻入りの庫裡..質素な造りだが重厚で趣がある
 
庫裡の正面..丸窓、屋根の獅子口、破風の燕懸魚や蟇股が印象的/正玄関近くの筋塀の傍に佇む不動明王石像

堂宇境内から眺めた鐘楼門と左奥に東塔と西塔

入母屋造本瓦葺の鐘楼門(重文)..江戸時代初期の建立
 
上層に「奥院」の額が掲げられた丹色の鐘楼門は奥院の正門だが通行止め/上層に和様の組高欄を廻らせている

一段低い鐘楼門がある境内から眺めた堂宇全景..左から阿弥陀堂、本堂、大方丈、正玄関
 
鐘楼門境内から眺めた鐘楼門と石庭の上に建つ阿弥陀堂/庭園には藁で雪囲いされた牡丹がピンクの花を咲かせていたが、咲いている花は僅か

阿弥陀堂近くの石庭(ぼたん園)..左手に石彫り「くりから龍」が佇む..この石庭(ぼたん園)の左奥に「浄土庭園」がある

本堂と阿弥陀堂の後方に広がる淨土の世界の「浄土庭園」

阿弥陀如来像を中心に幾つかの石仏が鎮座し、阿弥陀仏の姿を写す極楽の池の「宝池」がある

浄土庭園を見守る阿弥陀如来坐像
 
蓮華座上で弥陀定印(上品上生)を結んで鎮座する阿弥陀如来坐像/十三重石塔..基礎に格狭間、初層軸部の月輪線刻に四方仏の種子を刻む

浄土庭園には80余種・約3000株の牡丹が植えられ、見頃は4月下旬~5月上旬

浄土庭園の奥から眺めた宝池と阿弥陀堂

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