何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

満昌寺 (横須賀)

2016年10月19日 | 寺社巡り-神奈川

【神奈川・横須賀市】鎌倉時代の建久五年(1194)、源頼朝が源氏再興の捨石となった忠臣・三浦大助義明を追善するために創建したと伝わる。 三浦義明は、治承四年(1180)に平氏勢の攻撃を受け、衣笠城にて89歳で戦死。 創建時の宗派は不詳だが、鎌倉時代末期に佛乗禅師・天岸慧広が中興開山となり、臨済宗に改め建長寺末寺とした。
江戸時代宝永二年(1705)に火災に遭って堂宇が焼失したが、寛延二年(1749)に仏心禅師が再建し、山号を雲龍山から義明山に改めたと伝える。 臨済宗建長寺派で、本尊は禅定印を結ぶ木造宝冠釈迦如来坐像で南北朝時代の作。
本堂の裏山に、三浦義明の孫和田義盛が建暦2年(1212)に境内鎮護のために建てた御霊明神社があり、三浦大介義明坐像を祀る。 御霊神社の後方に義明の首塚といわれる三浦義明廟所(奥之院と称す)があり、瓦塀で囲まれた廟所に、義明と妻の供養塔とされる宝篋印塔と五輪塔が鎮座。

満昌寺を訪問するのは2008年以来で2度目だ。 茅葺風銅板葺の重厚な山門の左手に、十数基の庚申塔が基壇上に整然と並んでいる。
山門をくぐると左手に赤い涎掛けをした六地蔵尊像が鎮座、右手には鐘楼が建つが何か違和感が....実は、2008年の訪問時、鐘楼は石塀で囲まれた本堂境内にあったのだ。
本堂境内に入る。 正面に寄棟造りで均衡のとれた本堂、左手に露盤宝珠を乗せた宝形造りの地蔵堂、本堂右手に玄関と庫裡が建つ。 庫裡前には小さな庭があり、雪見燈籠とみられる石燈籠と、軸部に浅く四方仏を刻んだ石造り九重層塔が佇む。
本堂裏山の中腹には、満昌寺を守護する御霊神社が建ち、三浦義明像を安置している。 そして、御霊神社の後方に「義明の首塚」といわれる三浦義明廟所がある。
そうそう、以前鐘楼が建っていた場所には、年配者の参詣に配慮してなのか東屋が設けられている。

切妻造茅葺風銅板葺の山門
 
通用口のある袖塀を設けた山門は四脚門..「義明山」の額が掲げられている

山門前左手に並ぶ石造物..14基の庚申塔など(庚申塔は別途投稿)
 
山門を入って左手に立つ「三界萬霊等」と千手観音菩薩石像/寄棟造りの覆屋に鎮座する六地蔵尊像

山門から眺めた石塀に囲まれた本堂境内(2008年撮影)

境内に建つ本堂・地蔵堂・鐘楼(2008年撮影)..鐘楼は現在、石塀の外の山門傍に移設

寄棟造桟瓦葺の本堂
 
向拝軒から下がる箱型樋と蓮の葉状の天水桶/ガラス戸を廻らした本堂の周囲に切目縁を設けているが、側面のみに擬宝珠高欄を設置

多層塔越しに眺めた本堂(2008年撮影)

庫裡前の小さな庭に佇む多層塔と石燈籠(雪見燈籠か)
 
九重層塔..基礎には浅く輪郭を巻いて浅く格狭間を入れ、軸部には浅く四方仏を刻む
 
露盤宝珠を乗せた宝形造桟瓦葺の地蔵堂/境内に佇む装飾性の高い石燈籠

鐘楼越しに眺めた本堂と地蔵堂(2008年撮影)
 
入母屋造桟瓦葺の鐘楼..丸太製の鐘撞棒の先端が風化している(2008年撮影)/現在の鐘楼は切妻造本瓦葺
 
山門傍に鎮座する観音菩薩坐像と「三界萬霊等」..頂上の11面が欠落しているが千手観音菩薩坐像だろう
 
御霊神社への白い明神鳥居と石段参道..鳥居は新しいようだが、元は三浦義明の孫和田義盛が建暦二年(1212)に建立

「御霊大明神」の額が掛かる御霊神社(宝物殿を兼ねる)..三浦大介義明坐像を祀る

三浦義明廟所..宝篋印塔、五輪塔、板碑が並び、宝篋印塔は義明、五輪塔は妻の供養塔とされる(別途投稿)
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1 コメント

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寺めぐり (スカ爺)
2016-10-21 23:05:51
やっと見ることができました。
寺めぐり 拝見させていただきますね。

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