4月8日(火)のどかな春の午前10時。
漁港のたいこ橋の欄干。
都鳥が横列でじっと待っている。
橋の中央に爺さんが座っている。
ビニール袋に手を入れる。
パン屑を投げる。
都鳥が飛び上がる。
私は橋の中央をゆっくり歩く。
爺さんは、にこやかに
「いい天気だね」!
「そうだね」!
馬喰町駅を下りて
柳橋に来た。
老人達が横列で神田川を眺めてる。
画用紙にデッサンしてる。
どの橋ものどかだ.
時間ものどかだ。
以前勤めていた会社の後輩からメールが来た。
「3月末で定年退職しました」。
仕事は出来るとは言い難かったが
真面目だった。
出世もしなかったが
「万事塞翁が馬」
そのものだ
後輩はこれから、のどかに過ごすのだろうか?