先週9月5日(土)に行われた、
「弟31回信州排泄ケア研究会 市民公開講座」
信州大学泌尿器科教室と関連施設の先生方、看護師さんが中心となって行われている公開講座で今回は佐久市で行われました
今回のテーマは”聞いて納得!おしっこの悩み”と言うことで
普段排泄障害はあるけれど、中々かかりずらいと考えていらっしゃる方へ向けて
尿失禁、下部尿路症状(頻尿、排尿困難)、過活動膀胱などといった症状の原因や
対処法などを主に講演がなされました。
まず、膀胱の働きについてお話がありました。膀胱は腎臓から作られた尿が貯まる所(畜尿)です。
そして貯まった尿を排出する機能(排尿)があります。
膀胱の”たまった”感じという感覚は通常では200ml位になると感じるのですが
それから1時間位はまだ我慢ができるようです。
正常の1回排尿量は200〜500ml、1日の排尿量は1000〜1500ml.
すなわち、1日の正常な排尿回数は5〜7回と言うことになります。
このことを知っているだけでも、自分がトイレに行く回数が多いのではないかと
思っている方に分かりやすい目安になると思います
上記のような排尿回数より多くトイレ行くことを”頻尿”といいますが「前立腺肥大」、「下部尿路症状」
といった場合でも多く起こる症状です。これらの治療は男性に対してはα1ブロッカーという薬で多くの方の症状が改善されます。
しかし薬で改善されない場合は内視鏡手術、ステント術(尿道に金属の管を入れる)などを行います。
次に尿失禁についてお話がありました。
咳、クシャミ、笑う、走るなどのお腹に力を入れた際におしっこが漏れてしまうという症状で、女性の方に多い
「腹圧性尿失禁」と呼ばれるものです。
これは膀胱括約筋という、膀胱出口と尿の通路(尿道)にある筋肉で、膀胱・尿道を閉める役割(尿禁制)をはたします。
この筋肉が緩んでしまい尿失禁が生じてしまいますが、これは「骨盤低筋体操」によって改善することが可能です。
またこのような体操を行っても効果が見られない場合は手術を行います。この手術はそれほど難しいものではなく
ほとんどの方が症状が回復されご満足される結果が得られるという事です
もう一つ最近よく聞かれる症状で
「過活動膀胱」というものがあります.普段日常生活の中で突然の強い尿意(おしっこしたい感覚)、
我慢ができないという症状で、実際トイレに行っても少ししか尿が出ないことが度々生じます。
この突然起きる強い尿意はよく水道の水に触れた時など起こりやすいということです。
これは膀胱の機能が異常きたしているために起きるものです。
この過活動膀胱の治療も抗コリン薬を内服することでかなり症状が改善されます。
しかし、口渇・便秘等の副作用も出やすいので注意も必要です。
過活動膀胱の患者さんは全国で800万人以上いると言われてますが、実際治療されている割合は1割位です。
”いいずらい”、”かかりにくい”といった理由で、特に女性の患者さんが泌尿器科を受診できずに悩まれてことがとても多いという事になります
もしこのような症状で悩まれていましたら、迷わず、恥ずかしがらずに泌尿器科を受診して頂きたいと思います