22日、「第15回仙台市高齢者生きがい健康祭 剣道交流大会」が行われました。
要は年配の人達の剣道大会なのですが、今年は69歳以下10名、70歳以上6名の参加でした。最高齢は88歳です。
特筆すべきはこの88歳の先生と84歳の先生の戦いぶりです。試合時間一杯緩みも見せず戦い抜く旺盛な気力と鋭い打突に多彩な技。まことに頭の下がる思いを致しました。相手の出端を鋭く面と小手に切って取った試合は審判をしていたのですが、まことに見事なものでした。
審判席では、自分達がその歳まで生きていられるかどうかさえ分からないのに、その上この戦いぶりですから感心することしきりです。
旧い方達の剣道は手数の多い特徴があります。面から小手、すかさず胴、と見る間に片手半面が繰り出される、というのが昔に鍛錬された人達の普通の技です。今は手数の少ない綺麗な剣道が求められていて、それは名人と称される先人の剣道を習ってのことですが、昔風の剣道も捨てがたいものがあります。我々の年代では、子供の頃はこういう次々と技を繰り出し体当りをかまして来る先生達に教わったものです。撃たれると実に痛いし、転ばされては上に乗っかられて、もう閉口したものでしたが、昔の剣道はおよそそのようなものだったのでした。
そうして鍛えられた方々が、高齢になって元気に稽古をこなし試合も出来るのですから、鍛錬というのは格好をつけるだけのものではない、ということでしょう。
88歳の選手はリーグ戦を勝ちあがって、決勝トーナメントに進出したのでしたが、相手となる選手に「わたしが、こう構えているから何処でも打ちなさい」と言っているのが聞こえました。予定どおり敗退したのですが、もっとあの業前を見たかったな、と思っています。
要は年配の人達の剣道大会なのですが、今年は69歳以下10名、70歳以上6名の参加でした。最高齢は88歳です。
特筆すべきはこの88歳の先生と84歳の先生の戦いぶりです。試合時間一杯緩みも見せず戦い抜く旺盛な気力と鋭い打突に多彩な技。まことに頭の下がる思いを致しました。相手の出端を鋭く面と小手に切って取った試合は審判をしていたのですが、まことに見事なものでした。
審判席では、自分達がその歳まで生きていられるかどうかさえ分からないのに、その上この戦いぶりですから感心することしきりです。
旧い方達の剣道は手数の多い特徴があります。面から小手、すかさず胴、と見る間に片手半面が繰り出される、というのが昔に鍛錬された人達の普通の技です。今は手数の少ない綺麗な剣道が求められていて、それは名人と称される先人の剣道を習ってのことですが、昔風の剣道も捨てがたいものがあります。我々の年代では、子供の頃はこういう次々と技を繰り出し体当りをかまして来る先生達に教わったものです。撃たれると実に痛いし、転ばされては上に乗っかられて、もう閉口したものでしたが、昔の剣道はおよそそのようなものだったのでした。
そうして鍛えられた方々が、高齢になって元気に稽古をこなし試合も出来るのですから、鍛錬というのは格好をつけるだけのものではない、ということでしょう。
88歳の選手はリーグ戦を勝ちあがって、決勝トーナメントに進出したのでしたが、相手となる選手に「わたしが、こう構えているから何処でも打ちなさい」と言っているのが聞こえました。予定どおり敗退したのですが、もっとあの業前を見たかったな、と思っています。