将軍家の御狩場であったこの地で、伝統ある鷹狩の技「放鷹術」を、
毎年、正月の恒例行事として、2日・3日:各日11時・14時(各日約1時間)開催する。
(昨年は、全国的な鳥インフルエンザの流行に伴う予防的な措置として中止となりました。)
新春の空に鷹が舞う!諏訪流放鷹術の実演を撮りに行きました。
今年も、一昨年と同様、午後の部、14時からの実演に、午前の部の終了12時少し前に行って、
午前の部だけに実演される、浜離宮三井ビルデング(以前は電通ブルデング)屋上からの、
鷹が舞い降りるシーンが楽しめました。
午前の部の終了後に、今回も運良く、一番前の席で約1時間の実演シーンなどを楽しみ、
数多く撮りました中から選んだ写真にGIFアニメを混ぜて、実演順に紹介します。
浜離宮三井ビルデングの屋上から~鷹が舞い降りる様子
鷹匠の拳から放たれ
実演場所へ舞い降りる予定でしたが~近くの木枝へ着地してしまいました。カラスの集団にあいましたが、無事に鷹匠の元へ
午後の部14時から~最初に鷹をその場に慣らすため、鷹匠が拳に乗せて観客の前を、
諏訪流第17代宗家鷹師、田籠善次郎氏を先頭に、ぐるぐる回る「輪回し」をしてから、
鷹匠が整列し紹介、大塚鷹匠が挨拶をしてから、実演に入ります。
輪回し
大塚鷹匠の挨拶
鷹匠2名による、オオタカの振替(ふりかえ):鷹匠の拳から別の鷹匠の拳へ鷹を飛び移らせる。
大塚鷹匠の拳から放たれたオオタカが、飛んで上昇し、女性鷹匠の拳へのシーン
鷹の渡り(たかのわたり):樹上へ鷹を飛ばして、鷹匠の拳へ呼び返す技です。
飛ばして
止まった枝から飛び降りて~鷹匠の拳へ
据替(すえかえ):鷹匠以外の人の拳に鷹を止まらせる。
客席から選ばれた4名が、モモアカノスリ(ハリスホーク)による据替の体験コーナーから、
大塚鷹匠の拳から放たれた鷹が~一般女性へ向かって飛んで拳へ移るシーンの連写10枚を~GIFアニメ1.5秒間隔にして
一般女性の拳から放たれた鷹が~一般男性へ向かって飛んで拳へ移るシーンの連写10枚を~GIFアニメ1.5秒間隔にして
他の一般の人の据替も見事に成功していました。
振り鳩(ふりばと):生きた鳩に細紐をつけて飛ばして、空中でオオタカが掴まえる。
今回は、放たれた鳩が低空で飛び、オオタカが掴まえましたが、残念ながら地上で掴まえたシーンだけです。
実演が終了すると~鷹匠と鷹が客席の近くまで来て、精悍な姿を撮らせてくれます。
オオタカ
モモアカノスリ(ハリスホーク)
今回も、青空の穏やかな中で、オオタカ、モモアカノスリ(ハリスホーク)の放鷹術の実演を見て、
上空で10羽以上のトビやカラスに邪魔されましたが、鷹匠の凄い技に感動し楽しめました。