耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

いい人の心に棲む寂しい魔物

2016-08-10 16:52:50 | 日記
ふと、自分の心の奥深くに魔物が潜んでいることを感じるときって、ないですか?

健全な精神を持ち

常に、家族にも友人にも愛情を示し

明るく前向きに生きる

心優しい「私」のはずなのに、

ある時、ふとした瞬間に心の奥底に凍り付くような闇を垣間見ることって、ないですか?

闇の正体はわかりません。

関わる多くの人たちが好きで、いい関係を築いてきていると思ってきたのは、幻想だったのか?

彼らと笑顔で別れた後に、じわりと不快な思いがこみ上げてくる謎。

「ありがとう」のお礼のメールを読んだ後に、モヤッとした気分が襲ってくる謎。

楽しいおしゃべりを済ませ、電話を切った後に、かすかな苛立ちが湧いてくる謎。

そうした謎の感情は、すべて、魔物が発する感情のような気がします。

自分とは本来無縁の感情のはずだから、それは自分の感情ではない

たまたま一時的に自分の心に住みついた魔物のせいにちがいない

・・・と思いたい。

その魔物から目をそらさず、じっと見つめていると、少しずつ輪郭が浮き出てきます。

ところが、ある時点から、再びぼやけてくるのです。

でも、一瞬見えたような気がします。

魔物の顔は、怒りにゆがんでいたことが見てとれました。

心の奥に潜む闇には怒りが満ちていることに、少々ショックを受けながらも、本当は、そのことをずっと昔から知っているようにも思えます。

そうだよ、自分はどこかに、怒りを抱えて生きているんだ!

魔物は、たまたま居るのではなく、魔物は、自分そのもの、自分の一部なんだよ!

と心の中から声が聞こえる。

さらに、魔物に近づき、よーく顔を見ると、魔物の目にキラッと光るものがありました。

涙です。

魔物は泣いているのです。

魔物は、怒りながら泣いていました。

「悲しいの?」

と声をかけると

魔物は答えました。

「寂しいんだ。」

「どうして?」

と尋ねました。

「孤独・・・いい人だから。」

それが魔物の答えです。

いい人って、寂しいのかもしれません。

自分が相手を思う以上には、相手は自分を思ってはくれないから。

だって、いい人の思いは、みんなにとっては当たり前になってしまい、みんなが甘える。

そんなこと分かっているはずなのに・・・

そうしてしまう自分の性にも怒りを覚える。

そして、寂しくなる。

寂しいから、悲しくて・・・怒りが生まれるんです、きっと!

なんか、よくわからん!




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