ドラゴン・タトゥーの女、渋谷のTOHOシネマズで鑑賞してきました。
これは素晴らしい映画でした。
(あらすじ)
スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化したスウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)を、「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクしたミステリーサスペンス。
経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。主演はダニエル・クレイグ。リスベット役は、スカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンら名だたる女優が名乗りを上げたが、数百人のオーディションで前作「ソーシャル・ネットワーク」でも起用したマーラを起用したとのこと。ルーニー・マーラは26歳。
(以上、映画.comより)
というか、この作品はまず、予告編で非常に引きつけられる予告編でして、これまでの予告編の中でも一二を争う、どきどきさせられる予告編なわけですよ。ツェッペリンの「移民の歌」をトレント・レズナーがカバーしたバージョンが予告編、そして、本編のオープニングには使われていまして、カットが曲の拍に合わせて次々と切り替わっていく様は否が応でもその先を観たい、と思わせることに成功しています。非常にシンプルでいて、緻密な映像美。特にオープニングは素晴らしい映像美でして、引きつけられること間違いなし。
私は全然知らなかったのですが、この「ドラゴン・タトゥーの女」の原作小説は3部作になっており、全世界で類型6500万部(桁違い!)の売り上げを誇っていて、しかもこれが原作作者の処女作でありながら、最後の作品になっている、ということ。なんと、この人のお話、もう続きも何も観られない、んですね。なんとも残念。
脚本を担当しているのは、「シンドラーのリスト」(1997)でアカデミー賞脚本賞を受賞し、昨年の「マネーボール」などでも知られるスティーブン・ザイリアン。フィンチャー監督は彼の脚本に惹かれてハリウッドリメイク時の監督を応じたという。
主演のダニエル・クレイグは007シリーズでの好演が続いているわけですが、彼の選んだジャーナリスト役はなかなかのハマり役でした。彼は不思議と007以外の作品で出ても007のイメージを引きずっていないですよね。これは結構簡単なようでいて難しいことだろうな、と最近本当に思います。次回作「007スカイフォール」も楽しみ!
撮影場所はスウェーデン。これは作品と同じ舞台を選んでおり、フィンチャー監督はあえてスウェーデンでの撮影にこだわった理由を「天候に左右されることも多かったが、独特な環境がキャラクターに及ぼす影響を外すわけにはいかなかった。現地ならではの利点? 現場に大量の雪があったよ(笑)」と説明した、とのこと。確かに凄まじく寒そうな映像でしたけど、実際に役者たちも寒かったんですね・・・。
この作品は前述したように既にスウェーデンでは一度映画化されているし、原作小説は大ヒットしているし、で粗筋はみんな知っている、というタイプの映画なわけですが、フィンチャー監督の独特の映像感覚なども相まって観る価値の高い映画が出来上がったんじゃないかな、と思います。日本公開時のタイトルから「ミレニアム」を抜いたのも正解だったと思います。
この映画、基本はサスペンスなのですが、暴力的・性的表現もそこそこに存在したりして、どぎついモザイクシーンなども登場するため、「ここまでする必要あるの!?」と感じる部分もそこそこにありました。特に、ダニエル・クレイグ演じるジャーナリスト・ミカエルの物語、として観るとリスベットのパートが極端に振り切れたものに映ります。ただ、実際にはこのお話は3部作のうちの1作品で、主役はミカエルであり、リスベットなのだと理解してからは非常にすんなりと物語表現を受け入れることが出来ました。
2時間半の上映時間の中で、随所にしっかりと伏線が張り巡らされていて、気づく人は途中で気づくようになっていて、きちんとサスペンスになっているのは非常に好印象です。リスベットがとにかくかっこいいしね。バイクの疾走シーンは1週間以上かけて撮影したそうですが、その苦労の甲斐あって、非常にイカすバイクシーンになっていたかと思います。ただ、走っているだけなんですけどね。
音楽が延々と流れているのも特徴的でした。この手のサスペンスでは意外とも言えるほど音楽が流れていたように思います。そのあたりはフィンチャーがPVの監督だったことも大きく影響してそう。
うーん、続きが観たいぞ、このキャスト・スタッフで!原作が3部作なので当然、続編への期待も高まるところですが、フィンチャー監督は条件が合って、なおかつ、本作品がヒットすれば、と言っているので、ぜひともこの作品が大ヒットすることを祈っています。
あんまりネタバレしても面白くないので今回はこんな感じで。ぜひとも映画館で楽しんでください★
参考url
http://eiga.com/news/20120131/7/
http://eiga.com/extra/konishi/169/
http://eiga.com/movie/56065/interview/
http://eiga.com/movie/56065/interview/2/
これは素晴らしい映画でした。
(あらすじ)
スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化したスウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)を、「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクしたミステリーサスペンス。
経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。主演はダニエル・クレイグ。リスベット役は、スカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンら名だたる女優が名乗りを上げたが、数百人のオーディションで前作「ソーシャル・ネットワーク」でも起用したマーラを起用したとのこと。ルーニー・マーラは26歳。
(以上、映画.comより)
というか、この作品はまず、予告編で非常に引きつけられる予告編でして、これまでの予告編の中でも一二を争う、どきどきさせられる予告編なわけですよ。ツェッペリンの「移民の歌」をトレント・レズナーがカバーしたバージョンが予告編、そして、本編のオープニングには使われていまして、カットが曲の拍に合わせて次々と切り替わっていく様は否が応でもその先を観たい、と思わせることに成功しています。非常にシンプルでいて、緻密な映像美。特にオープニングは素晴らしい映像美でして、引きつけられること間違いなし。
私は全然知らなかったのですが、この「ドラゴン・タトゥーの女」の原作小説は3部作になっており、全世界で類型6500万部(桁違い!)の売り上げを誇っていて、しかもこれが原作作者の処女作でありながら、最後の作品になっている、ということ。なんと、この人のお話、もう続きも何も観られない、んですね。なんとも残念。
脚本を担当しているのは、「シンドラーのリスト」(1997)でアカデミー賞脚本賞を受賞し、昨年の「マネーボール」などでも知られるスティーブン・ザイリアン。フィンチャー監督は彼の脚本に惹かれてハリウッドリメイク時の監督を応じたという。
主演のダニエル・クレイグは007シリーズでの好演が続いているわけですが、彼の選んだジャーナリスト役はなかなかのハマり役でした。彼は不思議と007以外の作品で出ても007のイメージを引きずっていないですよね。これは結構簡単なようでいて難しいことだろうな、と最近本当に思います。次回作「007スカイフォール」も楽しみ!
撮影場所はスウェーデン。これは作品と同じ舞台を選んでおり、フィンチャー監督はあえてスウェーデンでの撮影にこだわった理由を「天候に左右されることも多かったが、独特な環境がキャラクターに及ぼす影響を外すわけにはいかなかった。現地ならではの利点? 現場に大量の雪があったよ(笑)」と説明した、とのこと。確かに凄まじく寒そうな映像でしたけど、実際に役者たちも寒かったんですね・・・。
この作品は前述したように既にスウェーデンでは一度映画化されているし、原作小説は大ヒットしているし、で粗筋はみんな知っている、というタイプの映画なわけですが、フィンチャー監督の独特の映像感覚なども相まって観る価値の高い映画が出来上がったんじゃないかな、と思います。日本公開時のタイトルから「ミレニアム」を抜いたのも正解だったと思います。
この映画、基本はサスペンスなのですが、暴力的・性的表現もそこそこに存在したりして、どぎついモザイクシーンなども登場するため、「ここまでする必要あるの!?」と感じる部分もそこそこにありました。特に、ダニエル・クレイグ演じるジャーナリスト・ミカエルの物語、として観るとリスベットのパートが極端に振り切れたものに映ります。ただ、実際にはこのお話は3部作のうちの1作品で、主役はミカエルであり、リスベットなのだと理解してからは非常にすんなりと物語表現を受け入れることが出来ました。
2時間半の上映時間の中で、随所にしっかりと伏線が張り巡らされていて、気づく人は途中で気づくようになっていて、きちんとサスペンスになっているのは非常に好印象です。リスベットがとにかくかっこいいしね。バイクの疾走シーンは1週間以上かけて撮影したそうですが、その苦労の甲斐あって、非常にイカすバイクシーンになっていたかと思います。ただ、走っているだけなんですけどね。
音楽が延々と流れているのも特徴的でした。この手のサスペンスでは意外とも言えるほど音楽が流れていたように思います。そのあたりはフィンチャーがPVの監督だったことも大きく影響してそう。
うーん、続きが観たいぞ、このキャスト・スタッフで!原作が3部作なので当然、続編への期待も高まるところですが、フィンチャー監督は条件が合って、なおかつ、本作品がヒットすれば、と言っているので、ぜひともこの作品が大ヒットすることを祈っています。
あんまりネタバレしても面白くないので今回はこんな感じで。ぜひとも映画館で楽しんでください★
参考url
http://eiga.com/news/20120131/7/
http://eiga.com/extra/konishi/169/
http://eiga.com/movie/56065/interview/
http://eiga.com/movie/56065/interview/2/