ほっとひといき

41歳、晩婚3年目の夫婦ふたりの生活について。

雪の日、広響の第九

2016-01-24 19:14:12 | Weblog
 久々の寒波の中、広島交響楽団の定期演奏会。

 演目は、マーラーのさすらう若人の歌、と第九でした。

 マーラーの歌曲はとてもうつくしく、これは失恋の歌らしいのだけど、なぜかうっとりしてしまうほど。

 二部の第九は、これは、もうすばらしかった。

 広響を勇退される秋山さんの指揮は、冴えわたっていて、今までで一番くらいではなかっただろうか?

 秋山さんの指揮は、自我がきっちり昇華されていて、ものすごくピュアだ、と改めておもった。そこには音楽の普遍性だけが横たわる、だから、自分のなにかが反映されて、それが結果浄化みたいになる、と私は思う。

 今日の第九は、合唱が、広島とくべつ合唱団、とのことで、地元の合唱団や大学がミックスされているようだったので、・・・正直あんまり期待していなかった。
 というのも、昨年、東京オペラシンガーズの第九を聞いて、鳥肌がたつような感動を受けていたので、「ちょっとクオリティーがなあ・・・」と思っていたのです。

 第4章が始まって、歌いだしやはり「こんなものよね」と実は思ってしまった。合唱のクオリティー^は、正直たりないな、と思った。しかし、しかしです。

 途中からどんどん引き込まれていったのです。 ハッとするようなものは確かになかった。だけど、確実に空気を動かし、しみじみとこころにしみこんできて、私は、こんなに心を打たれたことは、正直初めてたっだ。
 最後の一番もりあがるところでは、ああ、これが本当に祝福、というのだ、と気付き、その時、間違いなく、ホールでは天国の扉が大きく開いていたような気持ちになった。
 演奏している人、合唱している人の気持ちが、すばらしかったのだと思う。今回の題目は「友よ、平和を」
 その大きな気持ちが一つになっていたのだと思う。
 
 最後は、もう感動して涙がとまらなかった。もちろん、拍手は鳴りやまなかった。

 このコンサートは小さなコンサートかもしれないけど、確実に何かを伝えた。


 そして、家に帰った思った。

 音楽ってなんだろう? すばらしい名器やすごい演奏・・・・?クオリティ?
 
 そういうことを考えさせられる、すばらしい演奏会だったと思う。

 

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