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「地味にすごい!」が身につまされる

2016年10月19日 | 編集・営業ふらふら雑記
この秋のドラマ「地味にすごい!」が、なかなか身につまされておもしろい。大手出版社の校閲部門をテーマにしたドラマだ。確かに校閲なんて言葉を知ってる人は、出版や新聞社関係者以外にはまあいないだろう。しかしこれは我が身にとっては重大テーマとなっている。

校閲は校正よりももっと詳しく、より幅広い知識(と言っても調べればいいわけだが、その前に校正刷りを見ながら、間違い箇所を認識できるかどうかが大事なので、やはり知識が必要なのかもしれない)が要求され、校閲する内容の専門性などの如何によっては、まさにプロフェショナルな作業なのだ。

校正は、元原稿と照らし合わせながら誤字、脱字、表記の間違い、あるいは統一などをチェックしていく作業で、基本的によほどの間違いがない限りにおいては、原稿そのものに手を加えることはしない。あれば著者に提案し検討してもらうというレベルのもので、校閲とは修正の密度が違う。

機関紙出版は超零細出版社なので専門の校正者や校閲者がいない。すべて編集者が対応している。外部委託すればいいという声もあるが、コストの関係でそこまではできない。まず、原稿が入ると素読みしながら表記をチェック、基本組作成、見出し書き出しなどを行い、明らかにおかしい表現については意見をメモし、組版終了後の初校時に著者に伝える。著者には多ければ5校ぐらい まで行ってもらっている。

各校正段階で編集者も校正をしていき、校了へと追い込んでいく。たかが校正、されど校正である。「これで完璧、誤植も脱字も一切無い。何の心配もない!」となればいいのだが、実はいつもビクビクしている。本が出来上がった後、校正漏れが見つかった日には、どーーんと深〜〜く落ち込んで暗い気分で数日過ごすことになる。重版時に修正できればいいが、なかなかそう簡単に重版までいく本は少ない。著者と相談して正誤表、訂正シールなど急場凌ぎ的に対処するしかない。

先週のドラマでは、表紙に校正漏れが発見され、シール対応という大騒ぎになっていたが、これは決して他人事ではない。ああ、実に恐ろしいことだ。わが校正人生を振り返ると、表紙の刷り直しレベルのことはまだ経験ないが、「はあ〜」とため息をつきながらシール貼りをしたことは幾度となくあった。

こんなことを書くと、もううちで本を出してもらえる著者はいなくなるかも知れないなあ…。




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