“からだ”について考えます

私は名も無き一整体師です。日々の実践の中で気づいたこと、大切だと思うことを書いていきます。参考になれば幸いです。

頭蓋骨は呼吸に合わせて常に動いている

2014年11月28日 | 顔面・頭部

 一般的なイメージでは、頭蓋骨は堅い骨で、そしゃくで動く下顎骨以外の骨は動かないものであると思われているかもしれません。ところが頭蓋骨は呼吸に合わせて拡がったり縮んだりして動くのが正しい状態です。試しに両手で耳の上の骨を触った状態で、大きめの呼吸をしてみてください。頭蓋骨の動きが手に伝わってくると思います。よく解らないようであれば、それは頭が硬くなっているのかもしれません。



頭蓋骨の動きが感じられない時
 頭が重いとか、ぼーっとしている状態の人は頭蓋骨の動きが悪いと考えられます。
 私は頭蓋骨を触ったとき、まず全体の感じをつかもうとしますが、時々キューッと頭が狭くなっているように感じる人がいます。特に左右のこめかみの距離間が縮んでいるように感じる場合があります。すると「これでは息が頭にまわってこない」と思います。科学的には鼻から吸った空気は肺に行くのであって頭に廻ることはほとんどありません。(厳密に言えば副鼻腔が頭蓋骨の骨の中にありますので、吸気はそこには廻ります。)ところが息づかいは頭蓋骨で感じることができます。そして、この息づかいが強く大きく感じられるときは、呼吸がとても良い状態です。肋骨もお腹もゆるやかに大きく動いて、呼吸によって体全体に一体感がでる感じになります。
 頭が狭くなっていると感じる人に対しては頭や顔に対する施術だけでなく、体全体に対する施術も必要です。手がこわばっていたり、ふくらはぎから足先にかけてこわばっていることも多いです。胸や腹に問題がある場合もあります。それらを調整していくと速やかに頭がふわっと拡がり、呼吸が良い状態になります。
 思考が煮詰まったり、やる気もどこかに行ってしまったり、突然のショックで頭が働かなくなったりする経験は多くの人にあると思います。あるいは鬱っぽくなったかと感じる時もあると思います。そんな時でも、頭の状態を良くすることで、特に根拠があるわけでもないのになんとなくやる気が復活することもあります。現に、そのように言って帰って行かれる人が多くいます。

副鼻腔に息をとおすことは重要
 ”口呼吸が体に良くない”ことは多くの人が知っていると思います。しばしば口の中が渇いてしまったり、朝起きたとき口の中や喉が渇いているのは口呼吸になっている証拠です。空気中には酸素の他、いわゆるバイ菌がいっぱいいます。その汚れた空気を口から吸ってしまうと、扁桃腺で処理するものの全部は処理できなくて、汚れやバイ菌を持ったままの空気が気管から肺に入ってしまいます。(そして扁桃腺も炎症を起こしやすくなります。)寒い季節では冷たい空気が肺に入ってしまいます。風邪を引きやすくなったり肺の調子が悪くなってしまう危険性があります。また、私たちが肺で空気から効率よく酸素を取り出すためには湿度が必要です。(陸上生物がかつて魚だったときの名残)口から空気を入れてしまうと湿度調整もできません。

 これらが口呼吸の弊害ですが、鼻から息を吸うとこれらの問題の多くはなくなります。ただし、鼻から吸った空気が額や頬の奥にある副鼻腔という蜂の巣のようになったところを通過しないと鼻呼吸の恩恵も得られません。副鼻腔は頭蓋骨の骨にありますが、小さな穴がたくさんあって、空気がそこを通過する0.1秒とかいう僅かな時間でも空気の汚れを取り、湿度と温度を調整して理想的な空気が咽頭~気管~肺に入るように調整してくれるとても優れた器官です。副鼻腔炎(蓄膿症)の人はここに空気を通すことができません。また、鼻の下がった人も額の奥にある副鼻腔(前頭洞)には空気を通しづらくなります。目元から鼻にかけて筋肉がこわばっている人は頬の奥にある副鼻腔(上顎洞)に空気を通しづらくなります。
 副鼻腔に空気を通した場合と、そうでない場合の筋力変化のテストをすると明らかな違いが現れます。副鼻腔に吸気を通すと筋肉の働きが非常に良くなります。筋肉の働きがよくなるということは生理機能が活性化するということですから、目や耳と言った感覚器官や脳の働きも良くなるということです。
 そして頭が硬くなっている人や頭蓋骨の動きが悪くなっている人はこの副鼻腔に息を通すことがほとんどできません。その意味でも頭蓋骨を余裕のある状態にすることが大切です。

 体の中で脳はたくさんの酸素を必要とします。内臓器官はそれほど多くの酸素を消費しませんが、体を動かす筋肉や感覚器官や脳はたくさんの酸素を消費します。ですから呼吸の状態が悪くなりますと、そういうところから不調が現れると考えられます。頭が重い、頭がぼーっとして働きが何となくおかしい、手に力が入りにくくなったというときは副鼻腔に息が通っていないことも考えられます。頭皮をマッサージしたり、頬骨を拡げたり、鼻のつけ根(鼻骨)を少し上に上げたりして意図的に副鼻腔に息を通すようにしてみてください。涼しい風が額や頬の中に感じられれば大丈夫です。一日何回か、一回あたり1分くらいやりますと調子が戻ってくるのではないでしょうか。
 よく解らない方は”顔の整体”を受けに入らしてください。頭や顔を整えるとスッキリすると思います。

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