最近、このブログへのアクセス数が増えてきており、順位の出るランクに入ってきたので驚いている・・・。
前回の大河ドラマ「平清盛」では、清盛たち平氏が瀬戸内海の海賊討伐に向かう場面であった。来週は、極楽とんぼの加藤浩次演じる架空の海賊王「兎丸」が登場する。実は、加藤浩次、泳げないというから笑える。
私の小説「クラムの物語 −宿命の王子−」でも、海賊は登場する。異世界の物語ではあるが、モデルにしていたのは、瀬戸内海の海賊・村上水軍である。
海賊というと、思慮分別なく殺戮略奪を繰り返す海の賊徒と思われがちだが、それは誤解。「海賊」の多くは、海上(多くは海上交通の要路)を領地として抑え、そこを取り仕切る一種の領国経営者のような存在であった。そのため、「領海」を通行する船舶から通行税を取り立て、場合によっては水先案内人も務める。
さらに、陸上の勢力同士の戦いの場面では、時には金、時には戦後の領海利権などを条件に、一方に味方して闘ったり、兵力運送に従事したりする。
「平清盛」に登場する海賊の動きを観てくれれば、この辺りを理解しやすいと思う。平清盛は、海賊勢力と結びつくことにより、「大和田の泊(現在の神戸)→瀬戸内海→北九州→宋」という交易ルートを握ることができた。
時は下って戦国時代、その清盛にゆかりの深い厳島を舞台に、毛利元就が陶晴賢の大軍を奇襲で破ったが、元就の勝因は村上水軍を味方にできたからであった。
もっとも、根っからの略奪しか頭にない海賊も存在した。完全な外れ者である。私の小説の中でも、秩序ある海賊は「海の民」として封建領主の連合体として描き、外れ者の海賊は別に描いている。しかし、この外れ者の方は描いていて面白かった。最初はそれほど活躍させる予定はなかったが、書いているうちに「独り歩き」し出し、最後にはストーリーの帰趨を決する役割まで持たせた。
殺戮、財宝、女、酒・・・とやりたい放題の人生の末、最後は糖尿病になり片足を切断、枯れ木のようになる。「酒も飲めない、女も抱けないんじゃ、生きている意味はねえ・・・」とつぶやく。しかし、その大海賊が遺した遺言は、天下分け目の戦いの帰趨を決する決断であった。
海賊にはロマンがある・・・。










