対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

1、2、たくさん。

2018-01-11 | ノート
ブッシュマンの数え方だと聞いたことがあった。これは、3以上は区別できないということではなく、1と2は3と区別するが、3以上は全部同じ原理で捉えるということのようだ。(『数字とことばの不思議な話』(窪薗晴夫著、岩波ジュニア新書、2011)で「ホップ、ステップ、ジャンプの原理」と名付けられている。)
「1、2、たくさん。」において、1と2は特別扱いだが、3以上は規則的に一括処理される。それは日本語や英語の数え方にも見られる。
日本語
「一人、二人、三人、四人、五人、…」
ふつうは、次のように読む。
「ひとり、ふたり、さんにん、よにん、ごにん、…」
「ひとり」と「ふたり」は訓読みで、「さんにん」以上は音読みになり、「数-にん」になる。
英語
once, twice, three times, four times, five times,…
3回以上は、特別な語を用いず一括して「数-times」である。