小学生の兄妹が、
「ツバメのひなにあげる」と言って、通りがかりの私に、
板切れに乗せた長さ20cm位の大きいミミズを見せてくれた。
もちろん、生餌。
おにいちゃんが妹をおんぶして、
少しだけ高くなった妹は、高さ250cm位のところにある巣に向かい、
一生懸命ミミズの乗った板切れを差し出していた。
「気をつけて。ツバメ、食べてくれるといいね。」
と言って励まして、私はその場を去った。
しばらくしたら、
うわぁー!という声が聞こえた。
どうやら、板からミミズが滑り落ちたらしい。
がんばれ、やさしい兄妹。