KICスタッフブログ

KIC(神戸国際協力交流センター)の職員が日々のできごとをつづります。

レポート「留学生に、故郷の食文化を語ってもらいました」その2

2015-09-14 20:46:43 | 日記

 

9月3日(木)、KICにて開催しました「異文化交流サロン」のレポートその2です。

(その1はコチラ

 

 

3人目は、神戸大学の 呉 詩敏(ゴ シミン)さん。

台湾の出身です。

 

呉さんは、「台湾小吃(シャォツー)」、「シャオ」は小さい、「ツー」は食べる、

つまり台湾のちょっと軽めの食べ物を紹介してくれました。

 

 

まずはこちら。醤油系のつゆで野菜や肉やいろいろな具を煮込んだもの。

日本のおでんにそっくりですね。屋台でも売っていて、好きな具を選んで食べます。

 

 

次がこちら。カキ入りあんかけそうめん。豚のモツも煮込んでいます。

これは美味そう!食べてみたいです。

 

 

 

 

こちらは貢丸(ゴンウェン)という豚肉の肉団子。

ゴンは台湾語で叩くという意味。この料理には由来があって、

年を取って歯が弱くなった母親に食べさせるため、

息子が肉を細かく叩いて作ったものだそうです。

 

 

 

次はデザート。愛玉子(アイギョクシ)ゼリーです。

これはゼリーといってもゼラチンや寒天で固めるのではなく、

果物の種子が原料なんですね。

 

作り方は、乾燥した種を布の袋に入れて、水の中でもみます。

するとプルプルのものが出てきて、すこし時間をおくとゼリー状に固まります。

これを冷蔵庫で冷やして、レモンやシロップをかけて食べます。

夏の飲み物として最適です。

 

台湾料理は、中国の各地方の料理をまとめて持ち込んで出来たものなので、

バラエティに富んでいるのが特徴だそうです。

 

 

 

 

4人目は神戸市外国語大学に通うメディさん。

フランスのリール出身です。

 

 

リールはフランス北部の、ベルギーと国境を接する地域です。

パリまではTGVで1時間、ベルギーまでは車で10分のこの街の食文化は、

フランドル地方の特徴あふれるものです。

 

 

 

フランスのお酒をというと、ワインを思い浮かべてしまいますが、リールでは

ブドウが生産されていません。ですのでワインではなくビールなのです。

これは地ビールのシティ。

 

 

 

マロワールチーズ。独特の強いにおいがあり、

メディさん自身も正直においは苦手だとか。

でも料理に使うとまろやかな味になって美味しいそうです。

 

 

 

ムール貝はリールの名物です。

毎年9月の第1土曜日には、街中のレストランでムール貝しか出さないそうで、

翌日には貝殻が道路に山積みになるのだとか。

フライドポテトと一緒に食べます。

 

 

 

これはアンディーブという野菜をハムで巻いてチーズをかけたもの。

ほろ苦いアンディーブとチーズがよく合います。

 

 

 

いよいよトリは兵庫県立大学の任毅さん。

中国のハルビン出身です。

 

 

ハルビン市がある黒竜江省は中国の最東北部に位置し、

ロシアとの国境に接する地域です。

非常に寒い地域で、1年のうち半分は冬。食文化にも、この寒さが影響を与えています。

 

 

 

特徴のひとつが、肉をよく食べることで、一度に食べる量も多いです。

これは寒さに耐えるカロリーを摂るためとのことです。

 

 

 

強い酒をよく飲むことも特徴で、お酒に強い人が多いそうです。これはハルビンビール。

 

 

 

そして、外国文化の影響も強く見られます。

ロシア人が多く住んできたことから、ロシア料理も普及しています。

これは紅菜湯、赤い野菜(テーブルビート)のスープ、つまりボルシチです。

 

ハルビンには西洋的な古い建物や、東方正教の教会が現存しており、

外国文化を積極的に取り入れてきた神戸とも共通する、

異国情緒のある街なのだそうです。

 

 

 

 

来場者の質問に答える留学生たち

 

 

5人の留学生に発表をしてもらいましたが、

どれも新鮮な発見の連続で、すごく面白かったです。

特に感じたのは、どの地域の食べ物も固有の気候や文化から発生した一方で、

必ず他の文化の影響を受け、それらが融合しながら形成されているということでした。

 

どの料理も美味しそうで、頭の中ではおなかいっぱいです。

留学生のみなさん、ありがとうございました!

 

KICでは、留学生と市民の交流行事を企画しています。

留学生のこんな話を聞きたい、留学生とこんなことがしたい、

ということがありましたら、是非お気軽にKICにご連絡ください。

 

(あき)

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レポート「留学生に、故郷の食文化を語ってもらいました」その1

2015-09-14 20:23:45 | 日記

 

 (左からナッタンさん、任毅さん、メディさん、呉詩敏さん、趙乾さん)

 

9月3日(木)、KICにて「異文化交流サロン」を開催しました。

今回のテーマは「食文化」

神戸の大学に通う5人の留学生に、出身地域の食文化について語ってもらいました。

雨にも関わらず、20名の参加者がご来場くださいました。

 

 

 さて1人目の発表者は、兵庫県立大学の 趙 乾(チョウ ケン)さん

中国の内モンゴル出身です。

 

 

内モンゴルは、中国の北部に位置しモンゴルと接する地域。

モンゴルの伝統的な食文化が息づいている一方、

多民族文化の融合がみられることが特徴です。

 

モンゴルの伝統的な食文化は「赤い食べ物」と「白い食べ物」と言われています。

 

 

 

赤い料理とは肉のこと。遊牧の文化があるモンゴルでは羊肉が最も一般的。

牛肉や鶏肉なども普通に流通していますが、一番のごちそうは羊肉とのこと。

ゆでた肉を、ニラの花のみじん切りを薬味にして、タレをつけて食べます。

ワイルドに手づかみで食べるのが一番おいしい食べ方。

 

 

 

白い料理とは乳製品のこと。

羊の乳で作ったチーズやクッキー、ミルクティーが朝食によく出されます。

クッキーをミルクティーに浸しながら食べるのが、朝のもっとも幸せな時間だとか。

 

 

 

内モンゴルでは、ソバも非常によく食べられます。

実は、日本で消費されるソバの8割は内モンゴルから輸入されたものだそうです。

 

日本と同じように麺にするほか、クレープのようにしたり、餃子の皮にしたりと

多様な方法でソバを食べるとこのこと。

 

 

内モンゴルに住む人のうち、モンゴル民族やその他の少数民像は約2割、

残りの8割は漢民族です。

したがって、モンゴル伝統の食文化と中国の他の地域の食文化との融合が見られます。

その典型的な例がこの火鍋。

中国各地で食べられる火鍋ですが、羊肉を用いた火鍋は

モンゴル文化と中国文化の融合と言えそうですね。

 

趙 乾さんのプレゼンに引き込まれてお腹が空いてきました。

 

 

 

2人目は、神戸大学のナッタンさん。

タイの出身です。

 

「タイ料理と言えばどんなイメージですか」との問いかけに、

即座に客席から「辛い」「酸っぱい」「甘い」「トムヤムクン」などの反応。

タイ料理人気ありますね。

 

 

 

タイ料理の特徴は、味わいも色彩もカラフルなこと。

辛い、甘い、酸っぱいと色々な味と、赤、黄、緑などの色彩が料理の中に入っています。

 また、タイのレストランでは、頼めば辛さの調節や具材の変更に

ても柔軟に対応してくれるとのこと

 

日本ではあまり知られていないけど、おすすめのタイ料理がこちら

 

 

 

ヤムプラードックフーです。 

「ヤム」とは和えること、「プラードックフー」とは魚ミンチを油で揚げることです。

 

つくり方はとっても簡単。

1 魚のミンチを揚げる

2  ハーブと調味料(辛い、酸っぱい、甘い)を混ぜる

3  魚とソースを和えながら食べる

 

タイでは淡水魚をよく使いますが、海の魚でも、

豚や鶏でも美味しくできます。

ハーブや調味料も、日本で手に入るもので好きなものを使ってOKとのこと。

 

ちなみに、日本では淡水魚は臭みがあると思われがちですが、

タイでは反対に、淡水魚は臭みがなく、海の魚の方が臭みがあると感じられるそうです。

うーん、興味深いですね。

 

 

 

 

タイでは街中に屋台もたくさんあって、食べ歩きをよくします。

これは全くマナー違反ではありません。

「食べたいものが、いつでも、どこでも、そこにある」というのが、

タイの食文化を言い表す言葉としてよく使われるそうです。

 

にこやかにプレゼンしてくれたナッタンさん。

参加者から三宮近辺にあるおすすめのタイ料理屋を聞かれて、

くわしく答えていました。

 

その2につづきます。

 

(あき)

 

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留学生のブドウ狩りモニタリングツアー

2015-09-03 19:00:07 | 日記

9月1日(火)に留学生と一緒に、産業振興局のぶどう狩りの外国人観光振興

のためのモニタリングで「神出観光ぶどう園」に行ってきました。

 

場所は明石から175号線を北へ向かった神戸市西区の神出という場所で、

観光農園や直売所、「かんでかんで」というおいしい採れたての野菜を

食べられるという行列のできるレストランの近くでした。

 

ぶどう園では、留学生たちが思い思いにぶどう園が用意してくれたゴザに座って、

ベリーAという品種のぶどうをたべていました。

 

NHKと神戸新聞の取材も入り、「自分の国ではぶどう狩りをしたことがない。」など、

少し緊張しながらインタビューに答えていました。

 

私もいただきましたが、大変おいしいぶどうで、種もなく食べやすかったです。

ぶどう狩りでは、園の中では食べ放題だけれどもお持ち帰りは厳禁となっており、

また、農家の方の苦労を考えて食べられる分だけを切り取るようにするといった

マナーも多言語で案内があり、留学生たちは楽しみながらモニタリングをしていました。

 

 

 

ぶどう狩りのあと、神戸市や農林水産省のアンケートに答えましたが、

それぞれ有意義なインタビューになったと喜んでらっしゃいました。

(タケ)

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