木彫り倶楽部 more

本来は、木彫り教室のブログでしたが。。。還暦を迎え自然農にはまり、自然からの恵みや日々の気づきを気ままに綴っております。

さくら

2015年03月25日 | 日記
~さくらの思い出(2)~
「苦手」な『桜』が、「好き」と言うより「恩木?(・・;)」になったきっかけは、6年前。

近所の新幹線高架横に寂れた公園があり、そこに数種類の桜が2~30本ほどあります。

手入れをされる訳でもないけれど、訪れる人が少ないのが幸いなのか、毎年、見事な花を咲かせます。(人に踏まれると土が締まり根が傷むそうです)


当時私は、仕事上で代役を任され、必死で期待に応えようと頑張っていたのですが、なかなか上手くいかず。
頑張れば頑張るほど空回りし、自分らしさを出せないもどかしさを抱えつつ、周囲へ不満を感じていた時期でした。

その日も残業になり、夜遅く犬の散歩に行くとき、(そう言えばあの公園、そろそろ満開かな?)とふと思いだし、足を延ばしました。

案の定、満開の桜。
とても綺麗でした。


(こんな所じゃ、いくら綺麗に咲いても、見てくれる人も、称賛してくれる人もいないのに...毎年一生懸命咲いてるんだな。。。)

と愛しくなって、桜の幹に触れた時、冷たくしっとりした木肌から「見てもらうために咲いているんじゃない。ただ季節が廻り、己が命を全うしているだけ。」

そんな風に桜の木に言われた気がして、気づきました。

「そうか...自分がすべきことを頑張ればいい。誰の評価も必要ない。
代役だからその人と同じようにしようとか、
その人に認めてもらわなければいけないと思う必要はない。

自分自身が、一生懸命やったと思えればそれでいい。

任されている間は、ダメ出しされようが、否定されようが、一生懸命やるだけ。

それでも、ダメな時はもっと適任の誰かと交代すればいい。

みんな一生懸命なんだ。誰かが悪いのではなく、相性が合わないだけ。」

そう思った瞬間、気が楽になり、すごく晴れやかな気持ちになりました。

不思議なものですね。

気持ちが変わると、受け止め方も変わり、周囲との関係も気にならなくなりました。

結局、その人はその後いろいろあり退職し、今は別の人がそのポジションで頑張っています。その人と新人さんが交代するときに、私の経験が少し役に立てたのが嬉しかったです!(*^^*)

その時から、自分の事が大切に思えるようになりました。
少し大げさかもしれませんが、
『桜』の木に救われた気がします。なので「恩木」です。

木を彫る時も、私はよく木に聴きます。

逆目に刀を入れる時は、抵抗されますので。













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