私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。吉備の国の中心地でもある吉備津からその歴史などをお届けします

松嶋についての蓑笠庵の説明は・・・・

2016-10-01 06:40:57 | 日記

 「そげえなこたあ どうでもえんじゃ もういいかげんいにせえ」と云われることを覚悟して、又、話がそれてしまうのですが、この推敲を重ねた芭蕉の松嶋の描写を、蓑笠庵は、如何に説明しているだろうかとちょっと覗いてみました。それがまた、私の心を揺さぶってしまい、横道にそれるのですが書いてみます。「お暇なら来てよね」ではありません。読んでみてください。蓑笠庵は「菅菰抄」には

       ”按ずるに、松嶋は、日本に第一の到景の地なれば、殊に是を称ぜんが為、この一段はしばらく文法をかへて、賦の体となる。・・・・”

 と書いております。この松嶋は日本一の絶景の地ゆえ、芭蕉は、特別に趣向を凝らして文章を練り上げているのだと説明しております。
 その為に、先ず、文の構成が「賦の躰」と成るように、([賦」とは、事実をありのままに述べる叙述描写のことです)、今までとは異なった手法で書き著したのだそうです。そのために使った言葉が出だしの言葉「抑」です。これは、史記の列伝の「伯夷伝」の書き出しの言葉「夫」を日本的な言葉「抑「に置き換えて書き出しとしたのだそうです。

 このような趣向を凝らして作り上げた文だから、蓑笠庵は

        “翁の文に巧みなる、此等の事に眼をつけて、よくよく考へ見るべし”

 としております。そこで、またまた、私の持つ自慢本をお見せします。史記評林(明治16年)にある「伯夷伝」の書き出しで「夫レ」が見えます。

               

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ここで、また、ちょっと・・... | トップ | 芭蕉は松島を(2) »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事