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冬の宝石



冬枯れのエンジェルファームの庭や裏山で集めた宝石。
ナンテン、クチナシ、野バラ、ドッグローズ(ロサ・カニナ)
カラスウリ、マンリョウ、トキワサンザシ、アオキ。

こういう実が鳥たちに一気に食い尽くされてしまわないのが不思議でした。
なぜ無くなってしまわないのでしょうか?

鳥たちは、食べ物が一気に無くならないように
自分たちが飢えないように少しづつ食べているのでしょうか?

でも海外から飛んできた渡り鳥が見つけて
一気に食べてしまうかもしれません。

ナンテンの実に関しては微量の神経毒が含まれていて
鳥たちはそのことがわかっていて一気に食べないそうです。

たくさんの鳥に少しづつ食べさせ
いろんな地域に種を運んでもらいたいナンテンの戦略なんですね。
他の実もそれぞれの戦略があるかも知れません。

植物は移動できないので鳥を利用する。
「鳥のみなさん、私たち食べごろですよ」と
実を赤くして鳥を引き寄せます。

そのなかで右上のアオキの実だけ黄緑色。
ほとんどの実が食べつくされる3月中旬ごろにルビー色に熟します。
アオキの実は大きくこれを食べるのはやや大型の鳥、例えばツグミです。
渡り鳥のツグミはそのころ北方に旅立ちます。
ツグミが旅立つタイミングで熟せば彼らに食べてもらうことで
種が遠くに移動できるかもしれません。

またそのころになると他の植物の実はほとんど食べつくされるので
アオキの実は注目のまとになるでしょう。
赤くなる時期をずらすことで確実に鳥たちに食べてもらえる。

これらの実、ただカワイイ・キレイなだけでなく
そうとうな知恵者です。
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