オオハクチョウ Whooper Swan 全長１４０－１６５ｃｍ、翼開帳約２４０ｃｍの大型の水鳥。体重は雄約１０．８ｋｇ、雌約８．１ｋｇ。全体が白色。嘴は先端が黒く、上嘴基部の半分および眼先の裸出部は黄色。この黄色部は上嘴両側に沿って鋭角に鼻孔の開口部より先に達する場合が多い。足は黒い。虹彩は褐色。若鳥は灰褐色を帯び、頭と頸の色は濃い。ほぼ3年目に白色となる。ユーラシア大陸北部（オオハクチョウ）と北アメリカ北西部（ナキハクチョウ）で繁殖し、オオハクチョウはイギリス、イタリア北部、黒海沿岸、中央アジア、日本、中国、朝鮮半島で越冬。北アメリカ産のものを別種ナキハクチョウとする説もある。
日本に渡来するハクチョウ類は約15,000羽、このうちオオハクチョウは約10,000羽。渡来地として北海道の風連湖、尾岱沼、青森県の大湊、小湊、宮城県の伊豆沼、新潟県の瓢湖、佐渡などがあり、代表的な越冬地は天然記念物に指定されて保護されている。
