ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
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ユダヤ50~ロスチャイルド家がイギリス貴族階級に参入

2017-05-17 09:28:22 | ユダヤ的価値観
●ロスチャイルド家がイギリス貴族階級に参入

 ロスチャイルド家は、イギリスで莫大な富の力を以って、社会階層を上昇し続けた。ネイサンは、イギリス政府で重用され、1833年、大英帝国における奴隷制廃止に際し、奴隷所有者への補償として2千万ポンドを用立てた。奴隷制度の廃止に貢献したことは、社会的な評価の向上につながった。ネイサンの死後、息子のライオネルは、1847年にユダヤ人として最初の国会議員になった。庶民院議員である。
 イギリスでは、ロスチャイルド家の一族以外にも、社会階層を上昇したユダヤ人がいた。その典型的な存在が、ベンジャミン・ディズレーリである。ディズレーリは、改宗して英国国教徒になったユダヤ人だった。ロスチャイルド家と親しく、その人脈・金脈を使って政界で活躍した。1868年にユダヤ人でありながら首相となった。彼の貢献のうち有名なのが、スエズ運河の権利取得である。
 1869年、スエズ運河が開通した。世界交通史に残る快挙だった。エジプトとフランスが苦労して作った運河だが、予想したほど船が通らなかった。運河会社は財政危機に陥り、エジプトは持ち株を担保に出そうとした。1875年、それを聴いたディズレーリは、好機を見た。その株を手に入れれば、フランスの持ち株を上回ることになる。ヴィクトリア女王に奏上して取得の許可を得た。ディズレーリはロスチャイルド家の財力を頼んだ。ライオネルは、4百万ポンドという大金を融資した。株式を買い占めた英国は、フランスを追い出してしまった。運河建設には何もせずに、金の力で運河を手に入れたのである。いかにもユダヤ的なやり方である。
 ヴィクトリア女王は、それまでユダヤ人に爵位を認めなかった。だが、スエズ運河の権利取得によって、ユダヤ人への態度を変えた。1885年に、ライオネルの息子ナサニエルは、貴族(ロード)に列せられ、また貴族院議員となった。世界一の経済力とイギリス王室への貢献が評価され、ユダヤ人でありながら貴族に成り上がったのである。
 ロスチャイルド家は、その財力によって、20世紀初頭にはヨーロッパの実質的権力者といわれるまでになっていく。
 イギリスでは、ロスチャイルド家だけでなく、ベアリング、ウォーバーグ、シュローダー等のユダヤ人国際金融資本家たちが、中世以来のイギリスやオランダ等の王族・貴族と共に、国際社会を支配する体制を作り上げた。近代世界システムの中核部は、こうした王族・貴族・資本家が支配する社会となった。その中でユダヤ人は確固たる地位を築いた。
 イギリスの貴族とユダヤ人の間で、婚姻関係が結ばれ、彼らは分かちがたく、融合一体化していった。裕福なユダヤ人の娘を嫁にすることは、貴族にとって経済的にプラスになる。また彼女らは家庭的でまた聡明でもあり、貴族の嫁として喜ばれた。
 イギリスの評論家ヒレア・ベロックは、1922年に出した著書『ユダヤ人』に、最近のイギリス貴族の顔つきはユダヤ人風になり、貴族までユダヤ化した、と書いている。ユダヤ社会の考え方では、母親がユダヤ人であれば、子供はユダヤ人とみなされる。
 支配集団における閨閥の広がりは、ユダヤ人の地位を引き上げていった。アングロ・サクソン文化とユダヤ文化は、支配集団における血のつながりによっても深く融合し、アングロ・サクソン=ユダヤ文化が絢爛たる発展をした。
 ロスチャイルド家らのユダヤ人巨大国際金融資本家たちは、産業と貿易の大規模化、国際化、情報化等を推進した。それなくして、今日に至る欧米諸国の政治的・経済的な発展はなかったと私は考える。20世紀から今世紀の世界で覇権国家となっているアメリカにおいても同様である。これらの方向への推進は、みな合理化の進展となる。同時にそれはユダヤ的価値観の浸透・普及ともなったのである。

 次回に続く。
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