ちいさなさえずり

柏崎と刈羽の現在の鳥を柏崎の人が柏崎から発信していく。

釣針を飲み込んだウミネコ

2017-09-15 06:27:54 | 地鳴き

 昨年(2016年)の7月26日に、柏崎景色カテゴリーに“釣り人と鳥”を載せました。からまった釣り糸でクチバシが開かなくなり飢え死にしたオオセグロカモメ、同じく釣り糸がからまり切断しそうになった脚のウミネコ、指先が無くなったミヤコドリなどの写真を掲載しました。脚やクチバシに釣り糸がからまったり、釣り針を飲み込んだりして命を落とした水鳥はその後もいくつか見ました。

 今回は、最近見た釣針を飲み込んだウミネコです。今年生まれのウミネコの幼鳥です。針に釣り餌が付いていたのでしょう。ウミネコは、海岸の掃除屋とも呼ばれている雑食性の鳥です。釣り用の餌も当然、ウミネコたちの食料になります。このウミネコは幼鳥ですから、親鳥より餌の採り方は劣ります。食べられるものなら、何でも食べます。身体に入った釣針は取り出すことが出来ません。このウミネコを助けようと捕まえて、“人”がクチバシを開けても簡単には取れないでしょう。このウミネコを待つのは死のみということになりそうです。

 釣りを楽しむ多くの方は、釣り針や釣り糸に限らず、持ってきた物は必ず持ち帰っていると信じています。釣り糸、釣り針、残った釣り餌、そしてゴミなどを放置する人はごくごく一部でしょう。今さらながら、釣りを楽しむ方のマナー、そしてプライドを持った釣りをお願いしたいです。

 

 写真は総て、(2017.09.04)

 

 

 


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