ごっとさんのブログ

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認知症と車の運転

2016-07-29 10:35:29 | 
新聞にタイトルの記事が連載されています。

法律的には認知症と診断されると、免許証の停止や取り消しとなるようですが、現実的には難しい問題です。

田舎では車が生活の足となっており、車が無いと買い物や病院など普通の生活が営めなくなるケースも多いようです。また本人は認知症であるという自覚がありませんので、車の運転を辞めさせることも難しいようです。

しかし予測としては2025年には、認知症患者数は700万人となり、65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症という現実があります。このうち大部分の人は免許を持ち車を運転するのかと思うと、何らかの対策が必要なことは当然のような気がします。

私自身は、車の運転が趣味の一つになっており、ずっと車通勤でしたので一日かなりの距離を走っていました。それでも枯れ葉マークを付けるようになったら、運転はやめようと考えていました。やはり趣味の一つがなくなるのは寂しいだろうと思っていましたが、会社を退職し車通勤がなくなりました。

今は近くのスーパーに買い物に行ったり、テニススクールに行く程度で本当に運転は少なくなりました。それでもそれほど不満を感じていませんので、75歳で止めることができそうな気がしています。

認知症に戻りますが、私も昔この問題に直面したことがありました。もう20年以上前の話で、その頃は認知症という名前もなく痴呆症だったと思います。私の女房の実家は隣の市で、時々両親が孫の顔を見に来ていました。二人が見えるときは私の車をほかの場所に移し、駐車場を開けておくのですが、そこに車庫入れができなくなったのです。

これは明らかにおかしく、後日女房が付き添って義父を病院に連れていき、調べてもらったところアルツハイマー型ということが分かりました。義父も車の運転が趣味のようなところはあったのですが、女房が説得して何とか止めさせたのです。

ところが必ずしもそのためとは言えないのかもしれませんが、症状が急激に悪化してしまいました。その後義父は亡くなりましたが、やはり車の運転を止めることにより、色々な刺激が少なくなり病状が進行したのは確かなようです。

このように車の運転というのは、他人に迷惑をかけ危険も増大するので認知症になったらやめるべきというのは簡単ですが、実際はかなり難しくどうすべきか迷っている気がします。車の自動運転の話も書きましたが、こういった方向での進歩も一つの解決策かもしれませんが、どこまでコストが下がるものか課題は多そうです。

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