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驚異の生命力 ハダカデバネズミ

2017-05-11 10:40:57 | 自然
アフリカの地下に生育するハダカデバネズミはガンや老化に耐性を持つと言われ、驚異の生命力を持つことが発表されました。

このネズミは、地中深く住んでいるため温度変化がなく、体毛がほとんどなく産毛のような感じしかありません。写真も出ていましたが、やや気持ち悪いネズミといえます。

地中の巣穴の中に数十匹が、ハチやアリのような社会性を持ち固まって生存しているようです。女王蜂に相当する繁殖メスという1頭が多くの子供を産み、コロニー内でそれを育てるという、哺乳類には珍しい真社会性の生活をしています。ネズミにしては寿命も長く、飼育下では20年以上の生存例もあるようです。

ハダカデバネズミはガンに対して高い耐性を示し、この種にガンが発見されることはほとんどないようです。このメカニズムはまだはっきりしていないようですが、過密遺伝子として知られるp16という遺伝子が関与しているようです。

またこのネズミが産生するヒアルロン酸が有効という説もあり、このヒアルロン酸は通常の5倍以上も高分子であり、さらに密度も高いことが知られています。このノックアウトマウスや、ヒアルロン酸分解酵素を過剰発現させるとガン感受性になるという報告もあるようです。

今回発表された研究では、このネズミは18分間も無酸素状態で生存できることが確認されました。ハダカデバネズミが優れた肺の能力を持つことや、地下に生きるため低酸素と多量の二酸化炭素に耐えられるように進化したとされています。

今回の実験ではこのネズミは完全な無酸素状態にすると、数分で意識を失い、心拍数は劇的に低下し毎分200回だったものが50回以下となりました。それでもネズミたちは死ぬ気配を見せず、18分経った後再び空気を入れると完ぺきな健康状態を取り戻したとしています。

なぜこのような無酸素状態でも生きていられるのかを解析しました。その結果このネズミの体内には、非常に高レベルのスクロースとフルクトースが存在していることを見出しました。また特殊なたんぱく質も2種見つかり、細胞内にフルクトースを運ぶたんぱく質と、この糖をエネルギーに変換するタンパク質であることが分かりました。

哺乳類では、グルコースを燃焼分解して(解糖系)エネルギー物質であるATPを産生していますが、このネズミはグルコースの代わりにフルクトースを利用できるシステムを備えていました。この辺りの解糖系はよく分かりませんが、酸素がなくても中断することのないメカニズムに切り替えることで、細胞が最小限の代謝機能を維持しているようです。

この発見は人間への応用も期待できるようです。フルクトースを利用する方法を見つけることで、発作や心筋梗塞などの治療に応用できるかもしれません。
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