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論文とレポート何が違う

2017-05-15 10:42:43 | その他
論文の書き方についての小さなコラムがありました。

私も現役のころは論文(我々は報告書という方が多いですが)を書くことが、仕事のかなり部分を占めていました。

研究という仕事は、自分で実験して結果を出しても、それだけでは何の意味も持っていません。その内容は身近なところでは上司や仲間に知らせ、それが面白いものの場合は学術雑誌に投稿して広く知らせるということまでやって、一つの研究がまとまるわけです。

このコラムでは論文とは何かというところから始まっていますが、卒業論文や学位論文などというものはありますが、改めて論文を書くという意識は持っていない様な気がします。論文とは「学問的な研究成果を発表する文書」と定義していますが、これだけでは普通の研究報告書と同じになってしまいます。たぶんこの定義にやや公的な意味合い、つまり多くの人が読むことができる文書ということが加わるような気がします。

それでも研究所内での報告書も書き方や形式からいえば、論文といっても良いのかもしれません。論文の書き方の基本は、「問題提起-先人の研究結果-それを受けた研究の報告」だけでよいとしています。これに若干私の意見を加えます。

多分この問題提起の中にその研究の背景なども入ってくるのでしょう。研究の報告といっても通常決まった形式があります。まず導入部としてなぜ自分がこの研究を始めたかということですが、これは問題提起という部分に入るのかもしれません。

次に従来の結果をどう判断して、どのような方針で実験を行うかを記載します。次が実際にやった実験と結果ということになり、最後に考察というセクションを書きます。実験結果については実際に自分が出した結果を、第三者的に見て正確に記載する、つまり完全にノンフィクションの世界です。

しかし最後の考察の部分は、こうして出た実験結果について自分がどう考えるかを述べる部分ですので、いわばフィクションと言える部分です。私はこの考察部分をかなり重視していました。結果をどう考えるかで、その研究者の能力が分かると思っていました。

実際には学術雑誌などでも非常に長く自分の考えを述べている者もあれば、単に結果のまとめ的なことだけと様々です。さてタイトルのレポートとの違いですが、レポートというのは与えられた課題についての調査結果の報告であり、自分の研究結果ではないというところが一番の違いといえるでしょう。

毎日書いているこのブログも、私の長い研究者として論文を書く人生でしたので、書き方や展開の方法は論文の書き方に近いのかもしれません。 
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