ごっとさんのブログ

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全米オープンテニス決着

2015-09-15 10:37:21 | テニス
昨日雨のため3時間遅れで決勝戦が行われ、フェデラーをジョコビッチが破り、今年3回目のグランドスラム優勝を果たして幕を閉じました。

このブログではベスト8決定まで書きましたが、準々決勝4試合はあまり面白いカードはありませんでした。すべての試合を見たわけではありませんが、シードの低い選手もずいぶん頑張ったようです。しかし結果的にはNo1ジョコビッチとNo2フェデラーが順当に勝ち上がり、錦織が敗れた山からは昨年の覇者チリッチがフルセットの苦戦ではありましたが残り、最後の枠はマレーの代わりに第5シードのワウリンカとなりました。

テニスの試合は、この次の準決勝が非常に良い試合になることが多く、今回は昨年優勝のチリッチがNo1ジョコビッチにいかに挑むか、またスイス対決となったもう一戦もフェデラー有利とはいえ、どんな展開になるか楽しみにしていました。しかし順調であったジョコビッチに対し、チリッチは2試合続けてフルセットという大きな差がありました。チリッチも良いストロークが出たりしましたが、すべてジョコビッチに跳ね返され、得意のサーブもあまり威力がなく、攻略の手掛かりすらつかめないまま負けてしまいました。6-0,6-1,6-2というわずか3ゲームしか取れなかったのは、史上まれに見る大差だったようです。

ワウリンカのゲームも、スタート時点は強いラリー戦なども出たのですが、すぐにワウリンカが崩れ、これもフェデラーのストレートの完勝でした。ということで決勝はNo1とNo2の対決ということになりました。ここまでの勝ち方を見ると、ジョコビッチはややもたつき、フェデラーは好調でしたので、ややフェデラー優勢という予想をしていました。

決勝戦が始まると、予想以上に素晴らしい試合となりました。うまく書き現わせないのですが、1ポイントが重いという感じで、どちらにポイント行くか全くわからない接戦となりました。単なるストローク戦だけではなく、ネットに詰めてのボレーや、それに対抗するロブ、それを打ち込むスマッシュとテニススクールで習ういろいろなショットがすべて出てくる試合でした。1セット目は本当にわずかの差でジョコビッチがとり、 2セット目はフェデラーと拮抗したまま進んでいきました。

フェデラーはセイバー(Sabr)という戦法を編み出していました。これは相手の2ndサーブの時、トスを上げると同時にサービスライン付近まで出て、リターンしそのままネットにつくという、あまり成功率は高くないのですが、かなりインパクトがありました。しかしどちらが勝ってもおかしくない展開から、ジョコビッチが3セット、4セットを取り優勝しました。試合時間は3時間半近くなりましたが、本当に内容の濃い決勝戦でした。

これで錦織はランキングが6位になりそうですが、まだまだこの二人の域には達していないようで、妥当な順位といえそうです。