FUNAGENノート

私の考えたことや、読書から学んだことを伝えます。
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印象操作だらけの日本社会

2017-06-17 15:23:09 | コラム
印象操作だらけの日本社会
 印象操作という言葉が、国会で話題になった。首相が、何回も印象操作だと繰り返していたが、考えて見れば、本人もそうとう盛んに印象操作を繰り返し、それにはまった国民が、結構の支持率に貢献しているように見える。とにかく、一人で政治をやっているように見える。そう見せさせるのが彼の印象操作のうまいところだ。それが、今回は裏目に出て、例の「最高レベルの意向」という問題ということとなって、問題になっている。
 景気の問題なども、なんとなく良いように見えるのも印象操作の一つであろう。北朝鮮問題を巧みに用いて、自衛隊のさらなる防衛力をあおっているのも、ある意味で印象操作であろう。そして、憲法改正に結びつけようとしている。(私は国家間の戦争は、これからはそう無いだろうと思っている。ひとたび起これば何百万人の犠牲者が双方の国に出る、そんなおろかなことを指導者はしないだろう。それと、もう一つの理由は、今やグローバル時代、企業は世界をまたにかけて活動している。だから、国境なんて無いようなものだ。グローバル企業は戦争なんて望んでいないだろう。戦争があったとしても、内戦ぐらいであろう。ロシアや中国が北朝鮮との話し合いを主張しているのは、国境に接していて、そこでは、国境無き商売をやっているからだ。)
 振り返って見ると、世の中全体が印象操作で右往左往しているように見える。TVやSNSの印象操作に惑わされているのが現状である。企業は連日のように自社の製品の印象操作に余念がない。政治家もごたぶんにもれず、印象操作に余念がない。まるでタレントのように、人気を保つために必死である。
 現在は、残念ながらすべてがうわずっていて、いろいろな印象にまどわされて、落ち着きのない日々を送っているように見える。国会の論戦もいかにも幼稚臭い。そして、くだらないことが多い。まるで、印象操作にとりつかれてしまって右往左往の時代となっている。
 とにかく、今よければそれでよいとう風潮が世の中に充満しているのが現状である。だから、政党も今よければよいということで、きちんとした将来像など描こうとしない。目先の餌に飛びつき、自分のイメージをよくしょうと余念がない。それは与党も野党も同じである。とにかく、どういう世の中にしたいのかのヴィジョンがないのだ。それどころか、自浄能力すら今の自民党には望めくもない。彼らは、国会における大量の議席数にあぐらをかき、内閣支持率(ある一定の支持率)もある程度堅持されているためだ。
 それは、野党のふがいなさにも責任がある。野党再編をめざして、新たに新党を作って、自民党との対立軸を明確にすべきなのだ。ところが、それができない。多分度量のある政治家がいないのであろう。優れたリーダーがいないのだろう。政治家の質もそうとう落ちているように思う。
 その状況が、世論調査に現れている。各論では、与党の政策に反対なのに、内閣支持率はあまり下がらない。なぜなら、受け皿がないからだ。それから、この世論調査で気になるのは、「どちらともいえない」の多さである。この中には、「そういう話は私にはわかりません」という人もそうとう含まれているのではなかろうか。考えて見れば、それだけ無関心層が多いということになる。
 自民党との対立軸を明確にした、政党がもし生まれることになれば、それは、世界の動きに合致することとなるのだ。世界の国々の人々のほうが、自分の国のことを考えているように、私には見える。その点、日本国民はのん気でおめでたい。そのおめでたさから目を覚まさせるのが、対立軸を明確化した政党の存在だ。
 アメリカ大統領選挙の民主党予備選で注目を集めたバニー・サンダース氏の善戦、英国の選挙で、保守党を過半数割れに追い込んだ労働党のジェレミー・コービン氏(彼はなみる労働党の有力議員たちをおしのけて、大衆の支持で党首になった人だ。)、フランスの一連の選挙における規制政党に対する支持率低下とマクロン氏の大統領当選、あるいは、韓国の大統領選挙などは、今世界で起こっている現状なのだ。
 その対立軸は、あくまでも、「新自由主義をつらぬき、自己責任を主張し、実力のあるものは、裕福になる。能力のないものは、いたしかたないが、そのうち貧乏人にも恩恵がくると考える」か、そうではなくて、「新自由主義は、競争を激化させ、格差拡大をまねく。だから、進学や仕事の機会を平等に与え、互いに助け合い、最低限の文化生活を保証する社会、共生社会を目指のすか」という二つの対立軸だと思う。その対立軸をはっきりさせて、未来は明るいとは決して思えない日本の行く末を、どうするのかを国民に提案することなのだ。
 日本に欠けているのは、この点で、今の野党はこのことにあまりふれようとしない。ある意味で、与党のペースにのっている。互いに印象操作をふりかざしているだけだ。なぜなら、彼らは共産党もふくめて、富裕層だから、貧乏人の気持ちは実感できない。彼らは高度成長時代に育ち、貧乏になったことなどないからだ。今の社会の実態をよく見て、格差社会で苦しんでいる人々の中に入り込み、その支持を得るよう努力すべきだと思う。英国労働党のコービン氏がやったように。私は、母子家庭で育った元貧乏人(今だって、そんなに裕福ではない。財産もない。)として、貧しい人の気持ちは良くわかる。印象操作はもいらない。
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